防大かわら版vol146

2023年02月09日

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◯掲示内容一覧
 ・中期を振り返って
 ・冬季定期訓練参加所感
 ・入校へのアドバイス
 ・後期学生隊学生長としての決意・抱負
 ・学生シンポジウムを終えて
 ・米国長期派遣所感



中期を振り返って

中島学生
 

私の中期大隊学生長として大隊に提示した運営方針は「常笑志向」。この「常笑志向」は、「上昇志向」と掛け合わせおり、自主自立の気風の中で人間的成長を醸成できる環境を作り、厳しい生活の中でも笑顔があふれる大隊にしたいという思いを込めた。この防衛大学校でしか得られないものは何かと聞かれたときに私が考えたことは、学年の垣根を越えて様々な人の考え方やその人の人柄に触れ、感化されることにより得られる人間性の醸成である。学生主体で学生舎を運営し、様々な人と関わりあえるのはこの防衛大学校しかないと考える。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、大隊内の交流はおろか部屋間での交流も減少してしまった。そこで私が中期大隊学生長として大隊運営をしていく中で一生に一回限りのこの機会を無駄にしてほしくないと考え、大隊運営方針を人間関係の醸成に焦点を当てた。その上で上下級生関係なく笑いあえるような環境作りに専念した。
 中期を通して1大隊は、様々な競技会や中隊・大隊レク、学生主体で行う朝礼を通して、学生間の関りを増やし、大隊としての「結束」を強固にすることができた。学生舎内において下級生が上級生に対して話しかけづらいという印象を払拭し、風通しの良い大隊運営ができたと考える。前期から続く上級生に対する尊敬、下級生に対する信頼による組織体制を継承し、中期1大隊学生長として更なる1大隊の飛躍に貢献することができ非常に嬉しく思う。1大隊全学生、「常笑志向」を忘れずに。

村井学生
 

第二大隊の中期の方針は「諦観」とし、副方針を「ユートピアの創造」とした。 「諦観」は本質をしっかりと見極めた上で悟りの境地に達してもらいたいという意味を込めたが、競技会等通してしっかりと各学生、体現してくれたと思う。
「ユートピアの創造」というのは私が創造するというよりも、大隊員が一丸となってある共通の目標に向かうことで得られる本質を見極め、その上で悟りの境地に達するというイメージである。それはすなわち「諦観」でもあれば、それを足掛かりとして学生隊を牽引する、年間方針の「先駆」に通ずるものもある。
 中期は前後期と比べ長いため、学生のモチベーションを高く保つことが大隊運営の鍵を握ると考えた。中期も前期と同様に新型コロナウイルス対策によって大隊員には負担をかけることになってしまったが、大隊員の卓越したリーダーシップ・フォロワーシップによって感染者の増加を抑えることができた。よって競技会に関して言えば、他大隊と比べ練成時間も十分に確保でき、水泳競技会、棒倒し競技会では最優秀大隊を獲得することができた。このことが大隊員の帰属意識を高め、大隊運営をする上で大きなアドバンテージとなった。結果として、前期からの良い流れを継続し、後期へとつなげることができたことは大変嬉しく思う。大隊学生長としてのこの経験は非常に貴重なことであり、これを糧に防大生活を有終の美で飾れるよう、日々邁進していく所存である。

白石学生
 

私は中期の大隊運営方針として「激濁揚清」を掲げた。この言葉の意味するところは、「悪を取り除き、善を勧める」ということであり、現在大隊が抱える問題点を解決し、良好な点については伸ばしていくということであり、以下の二点の項目について重視し、勤務に臨んだ。
 一点目は目標達成度競技会の実施である。中期については、開校祭や各種行事等が多く存在し日常生活が充実する一方、他期に比較し期間が長いため、中だるみが発生しやすい時期でもある。そこで私は、学生に対して目的意識を付与するため、生活における目標を自主的に設定させ、この達成度を大隊内で競わせた。これにより中期を通して学生の士気を高揚するとともに、大隊として高い規律を維持することができたと思う。
 二点目は学生間指導の見直しである。防大における学生間指導は、任官後の隊員指揮の資とするため理性ある指導が求められる。私は、各学生長と連携し指導の現況を把握し、実行の監督を行うことで、指導の目指すべきところである「その人の能力を最大限に発揮させて、目的目標を達成させる」ということを各学生に対し認識させることができた。
 以上の二点について重視し、勤務したことで、自らが定めた方針を達成したと考えるが、これは幕僚や大隊学生長付をはじめとする3大隊学生の協力のおかげであり、感謝の念に堪えない。勤務で培った経験をもとに、後期においても3大隊に更なる貢献をするとともに、任官後の勤務に邁進したいと考える。

大野学生
 

前期において、2学年がカッター競技会で優勝、1学年が隊歌コンクールで優秀賞といった好成績を収めた43中隊で中期中隊学生長の任に就くことは、誇りに思いながらも重責を感じていました。中隊の運営方針として「Leading Company」を掲げ、43中隊が他の中隊の先を行き引っ張っていくという考えで運営を行いました。
 学生舎生活において重要なことは学生の服務を全うすることです。中期は一番期間が長く中だるみの時期とも呼ばれています。その中で学生にとって不可欠なものは競技会でした。中期には、水泳競技会、棒倒しがあり学生は「勝利」に拘っていました。私は開校祭の訓練展示で小隊長を務めていたため、人員について棒倒しとの折り合いで悩んだ時もありました。競技会で勝つために試行錯誤したり、熱くなったりすることは学生舎の運営でとても良いことでした。競技会の結果がどうであれ同じ方向を皆が向いて団結したことは、中隊にとって士気の向上に繋がり、規律の維持を可能にしていました。
 私の優先順位は中隊が一番でした。勿論、大隊に貢献することに変わりませんが中隊のために何が出来るか常に考えて行動していました。その考えに至ったこと、実行出来たことは中隊全員の力があったからです。前期の良い流れを作ってくれた1、2学年、水泳競技会・棒倒し、開校祭で奮闘してくれた3、4学年一人一人が頑張ってくれたからです。中隊運営に付いてきてくれた中隊員に感謝しかありません。

冬季定期訓練参加所感

茅学生
 

映画でしか見たことのなかった硫黄島に、我々3学年は現地研修のため赴いた。飛行中に後部扉を開けた途端、輸送機内に充満する硫黄臭、歩き回る謎の鳥、数キロ先で噴火する海底火山など、そこは「非日常」の島であった。
 ここ硫黄島では、圧倒的な戦力差を抱え補給も途絶した中、日本軍が1か月以上もの間米軍との死闘を続けた。我々は、この戦いに備えて構築された日本軍の砲台や壕・地下坑道を、実際に歩いて、時には這って研修した。
 壕は非常に入り組んでおり、所によっては腰より低い高さしかない。壁や地面を虫が這い、室温50度以上かつ極端に湿度の高い壕も存在する。加えて、水が湧かず、限りある蠟燭が唯一の明かりであるなど、非常に劣悪な環境であった。司令官たる栗林中将が勤務した壕も例外ではなかった。このような環境下での持久戦は、戦闘自体の過酷さに加えて、水・食糧不足に起因した筆舌に尽くしがたい苦しみがあったと言われている。確かに、雨水を溜めるためのドラム缶や井戸には、その苦労が窺える。異常なまでの強靭な精神力なしには、この地で戦い抜くことは不可能であったに違いない。彼らの頑強な抵抗には、深い畏敬の念とともに、日本人としての誇らしさも感じた。
 硫黄島の戦いは、軍の統合運用や指揮官の素質の重要性だけでなく、日本人としての精神的支柱も与えてくれる。そこで戦い斃れた将兵の生き様に心を馳せつつ、この研修をじ後の防大・自衛官生活に生かし国防を努めようと改めて決意した。

横田学生
 

私たち3学年海上要員は、冬季定期訓練において校内での訓練及び硫黄島における研修を行った。
 まず、校内において教育法を行った。教育法は、班の中で教官役と学生役に分かれて教育の練習を行うものだ。任官後、幹部自衛官として多くの部下を持つことになるが、どのようにすれば効率的に教育できるかについて議論できる貴重な機会であった。また、艦橋副直士官演習(シミュレーターでの操艦訓練)や地文航法等、実務に直結した科目にも多くの時間が割かれており、1週間という短い期間ではあったが、幹部海上自衛官として勤務する上で求められる資質及び知識技能を効果的に向上することができた。
 硫黄島での研修では、77年前の日米の激戦地に足を踏み入れるという貴重な経験を通じて多くのことを学ぶことができた。一つは、硫黄島の暑さだ。12月であっても半袖で十分に過ごすことができ、少し歩いただけで汗が噴き出してきた。そのような過酷な気候の中で、先人たちは一滴の水さえ惜しみ、トンネルを掘り、築城作業をしてきたことを思うと、彼らに畏敬の念を感じずにはいられなかった。もう一つは、実際にトーチカ(砲台)や地下壕に入り、戦場の悲惨さを目にしたことで、先人たちが命を懸けて守ったこの国を、今度は私たちが命を懸けて守らなければいけないという強い使命感が込み上げてきた。

マルシャル学生
 

第3学年冬季定期訓練において、硫黄島への研修に参加した。島に降り立ってまず感じたことは硫黄島の「暑さ」であり、到着した日の最高気温は、12月にもかかわらずおおよそ26度であった。
 硫黄島研修で特に印象に残ったのは地下壕の研修である。壕の内部は湿度が非常に高く、気温も地熱によって40度以上に達しており、光は届かず、風も吹かず、水もない、外の世界とは全く隔絶された世界だった。このような過酷な環境で戦い続けられる当時の日本軍の兵士たちの勇気と使命感に感嘆した。
 硫黄島の戦いにおいて、日本軍が一か月以上も戦い続けられた一つの理由は人と物の最適分配だと考える。栗林中将は当時の部隊の能力を確実に把握していたため、戦争の流れ及び状況に応じて適切な判断を下すことが出来た。このような能力は将来の安全保障を担う我々が身につけなければならないことであると実感した。
 自分は栗林中将をはじめ、硫黄島で戦った兵士たちと同じように、どのような状況や環境においても命を賭して国を守らなければならない。先人達が守ってくれた国、そして平和を今後も守り続けるために、より一層勉学・訓練に励まなければならないと感じた。
 戦記や映画などで見たことはあっても、硫黄島に実際に訪れたことのある人はほとんどいない。そのような場所で研修し、当時の追体験ができたことは自分自身にとって非常に有意義な機会であったと感じる。

入校へのアドバイス

吉村学生
 

防衛大学校に合格された皆様、おめでとうございます。防大に関する情報は限られており、不安に思うことも多くあると思います。私からは入校後に役立つことを1つアドバイスしたいと思います。それは、コミュニケーションを大切にすることです。
 自衛隊及び防大は人の組織です。任務を達成するためには自分の能力を発揮することはもちろんですが、様々な人の力を合わせることがとても重要です。将来幹部自衛官として勤務する防大生は、防大で過ごす4年間の生活でコミュニケーション能力を養うことができる様々な機会に恵まれています。その機会を最大限に生かし、横のつながりだけでなく縦のつながりを構築するためにもコミュニケーションを大切にしてもらいたいのです。
 以上が入校へのアドバイスになりますが、本当に大切なことは入校後も常に思考し続け、どんな状況でも試行を繰り返すことです。言葉遊びと思われるかもしれませんが、この防大で生活していくことで必ず至高の人格に達することができるでしょう。様々な経験ができる防大で、積極的に取り組んでいくことで得られるものは非常に大きいです。皆様と共に学べる日を楽しみにしております。

村上学生
 

 防衛大学校に合格された皆さん、おめでとうございます。4月の入校が近づく中、親元を離れ、全く新しい生活を送ることに不安を抱く方は少なくないでしょう。
 確かに、入校してからしばらくの間は常に時間に追われる日々が待っています。防大に入らなければ良かったという思いが頭をよぎることがあるかもしれません。しかし、決して辛いことばかりがあるわけではありません。例えば、一年を通じていくつもの競技会が用意されています。競技会は4つの大隊対抗で行われ、期間中は上下級生関係なく練成に励み、盛り上がります。実際に、私が所属する大隊は棒倒し競技会で優勝しましたが、大隊員皆で分かち合う喜びは格別でした。
 また防大には、勉強や訓練、校友会(部活動)などに一生懸命取り組める環境、そして良い結果を残すと評価してもらえる環境が整っています。たとえ望む結果が出なかったとしても、同期や上級生と必死に努力を重ね、苦楽を共にした経験は一生の思い出として残るに違いありません。
 防大での集団生活は、他のどの大学で過ごすよりも濃密で忘れられない4年間となるでしょう。皆さんと共に充実した日々を送れることを楽しみにしています。

大西学生
 

防衛大学校に合格された皆さん、おめでとうございます。早く新しい環境に飛び込みたいという方やそれよりも不安の方が大きいと感じる方もいることと思います。私も入校までは期待と不安が混ざったような気持ちでしたが、8ヶ月間の防衛大学校の生活を経験してこの選択に間違いはなかったと感じています。防衛大学校でしかできないであろうと思うことを紹介しますので、入校へのイメージを少しでも掴んでいただければと思います。
 防衛大学校においては、同期との協力は不可欠でコミュニケーションを取ることはもちろん、相手が何を求めているかを考え役割を分担します。私は体力や精神にも余裕がない厳しい時こそ同期を活気づけるような言動を心がけました。「つらい」「やめたい」と思った時に同期が歯を食いしばって弱音を吐かずに頑張っている姿や「大丈夫、お前ならやれる」という励ましは他の何よりも同期との強い絆を育む物だと感じています。
 そして、同期との信頼と同じくらい大切なものが「縦の繋がり」です。上級生は厳しくもありますが、その中には私たちの成長に確実に繋がるメッセージがあります。物事への取り組み方や考え方の部分でも、多くの上級生との関わりを通じて自分を見つめ直し、自分の目標や理想を確立することができました。防衛大学校は人間的な成長をさせてくれる場所であると感じています。
 防衛大学校は志も努力も喜怒哀楽も、一生ものの人たちと共有できる最高の青春を経験できる場所です。4月に皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

濱津学生
 

防衛大学校に合格された皆さん、おめでとうございます。防衛大学校に入校する皆さんの動機は様々で、「将来、幹部自衛官になって国を守るための知識や能力を身につけたい」であったり、「今の自分を変えたい、成長したい」であったりと、大きな期待を胸に膨らませている方もいれば、「辛くて、厳しいのではないか」、「親元を離れて、一人でやっていけるのか」などの不安を感じている方もいると思います。
防衛大学校の生活は、はじめは慣れないことも多く、戸惑ってしまうこともあるでしょう。しかし、それは同期みんな等しく感じていることであり、だからこそ、深い共感を覚え、互いに助け合い、なによりも強い絆が生まれるのです。また、私たちと同じ道を経験した部屋の上級生の方々からは、アドバイスを受けたり、相談に乗ってもらったり、ミスして落ち込んでるときは、笑わせてもらったりと、大きな心の支えとなり、目指すべき目標になります。
 防衛大学校では、他の大学では体験できない貴重な経験や濃密な学校生活を送れることと思います。
忙しい生活の中に自分自身の目標を見つけ、励み、大きく成長できる防衛大学校で強い意志と希望にあふれた皆さんと共に過ごす日々を心待ちにしております。

後期学生隊学生長としての決意・抱負

難波学生
 

令和4年度後期学生隊学生長を拝命いたしました、難波学生です。
 後期の学生隊運営方針を「ぶち上げ」としました。私たち67期以下の学生は、コロナ禍で様々な制約の下、外出禁止、各種行事の中止や変更等、思い描いたような学生生活が送ることができませんでした。そこで私は、「人との関わり」、「思い出作り」及び「挨拶」を運営の三本柱に掲げ、防大の全学生が素晴らしい思い出や一生ものの人間関係とともに、卒業・進級することができるよう、レクリエーションや各種行事など様々な人と関わる機会を設け、明るく盛り上がりのある雰囲気を醸成し、「学生隊としての結束」をより強固なものにしていきたいと考えています。そして、既存の防衛大学校の規則や指導要領、学生の意識等を見直し、良き伝統を後輩に残すために、理想の防大の在り方について幅広く議論し、来年度以降の防大のさらなる発展に寄与したいと考えています。
 学生隊学生長として勤務できることに感謝の気持ちを持ち、いつも私を支え、ともに高め合った同期、上下級生のために、全身全霊で勤務する所存です。

学生シンポジウムを終えて

新宅学生
 

「他の大学の学生との交流活動を通じて、防大生はもっと見識を広める必要がある。だから、他の大学との交流活動やりましょう!」当時3学年であった私は、学生隊学生長にこう伝えた。そこで話に上がったのが過去2年間新型コロナウイルス感染症のために実施されなかった学生シンポジウムである。
 学生シンポジウムとは、他大学の学生と国際情勢及び安全保障に関して議論を行い、将来の安全保障につながる相互理解の促進と信頼関係構築に寄与することを目的とした学生会議である。例年12月に、防衛大学校で実施され多くの大学生が防大に集い議論を行う。今年度は、「国家安全保障戦略について考える」をテーマに日本の防衛力のあり方、経済安全保障戦略、自由で開かれたインド太平洋構想について議論した。私は、この学生シンポジウムにおいて運営全般を担う実行委員長として会議の円滑な運営を任せられた。
 防大4年間過ごしてきて、防大生はあまり他の大学生と交流する機会がないため、学生シンポジウムなどの機会を利用し、多くの学生がいろんな人と触れ合うことで自分自身の見識を広める機会があればよいなと感じていた。今回の学生シンポジウムに参加した学生からは、参加してよかったとの感想が多く寄せられた。シンポジウム当日は、全般運営の指揮に邁進したが、私の実行委員長としての努力が少しでも皆の笑顔を生み出せたのであれば幸いだ。

米国陸軍士官学校長期派遣所感

林学生
 

私は、令和4年8月7日から同年12月19日の間、米国ニューヨーク州南部に所在する米国陸軍士官学校、通称ウエストポイントへ派遣された。ハドソン川を見下ろす高台に位置し、風光明媚な景色を眺めることができるこの学校は、5校ある全米の士官学校の中で最も長い歴史を持ち、かつての英国艦隊を阻止するために作られた要塞が元になっている。灰色と黒の花崗岩で作られた古風なゴシック様式の建物に囲まれるキャンパスは南北戦争時代の面影を残していた。
 私が受講した科目の1つである軍事リーダーシップ論では、様々な文献を読み、教官や同期との討論を通して自己分析を行い、リーダーとしての在り方を深く考える機会になった。ウエストポイントは防衛大学校と大きく異なる教育体系であることから、それに順応するのに苦労はしたものの、現地の学生や他国留学生とも協力し合うことで非常に良い経験となった。
 課外活動として参加した日本文化クラブでは、日本語と英語を使って日本文化やアジア情勢について討論を行い、日本や自衛隊が他国からどのように見られているかを知る貴重な体験となった。  今回の派遣を通じ、多くの出会いを経て、多くの知識や経験を得ることができた。改めて、国際安全保障環境における、多国間の協力関係の重要性を実感し、特に人と人との交流を大切にしていくべきだと感じた。今回の経験を糧に、学生としてまた将来幹部自衛官としての勤務に日々精進していきたいと思う。

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