防大かわら版vol.145

2022年12月20日

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◯掲示内容一覧
 ・棒倒し競技会を終えて
 ・演劇祭を終えて
 ・校友会紹介(剣道部、吹奏楽部、陸上競技部)


棒倒し競技会を終えて

原田学生
 今年度の棒倒し競技会において弐大隊は、四連覇を前に僅差で敗れてしまった64期と、リベンジを誓ったが競技会を実施できずに終わってしまった65期と、そして昨年度予選、決勝どちらも再試合という健闘の末敗れてしまった66期の方々から託された念願の王座奪還を成し遂げました。
 私は一学年時から弐大隊だったので、当時四連覇がかかっていたこともあり、弐大隊は伝統的に棒倒しが強い大隊で、そこで総長をするということがどれだけ重責なのかを知っていました。そんな私が、総長になったきっかけは、二学年時に多くの先輩方や同期から推薦してもらったからです。沢山の先輩や同期と出会い、成長させてもらったおかげで今の私があり、今回責任を全うすることができたと思います。そして今回、弐大隊を応援して下さった皆さんへの感謝を、優勝という形で恩返しできたことを心から嬉しく思います。闘ってくれた三大隊、四大隊のみんなにも感謝を伝えたいです。
 また、弐大隊のみんなには後方支援も含めて様々な形で支えてもらいました。棒倒しに参加していない学生も含めて、全員が一丸となり勝利を目指すことができたからこその結果だと思います。棒倒し競技会スタッフを中心に、支えてくれたみんなには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。心の底から弐大隊でよかった、67期のみんなと出会えてよかったと思えました。後輩たちには、来年以降も強い弐大隊を引き継いでもらいたいです。  

演劇祭を終えて

大坂学生
 令和4年11月に開催された演劇祭において、私は役者として参加した。最初は劇の最終的な完成形も分からないまま台本を読み合わせるところから始まったが、稽古を重ねてゆくうちに、脚本の持つメッセージを直接描写のない箇所に渡るまで汲み取ったり、場面ごとに自分の役の台詞について細部まで考えながらその人格を組み立てることで、明確な舞台の完成形が見えて来るようになった。そして何より、それを実現する為には他の役者・裏方メンバーとの相互協力が不可欠であった。学年関係なく意見を出し合い、裏方と役者が連携を取って演技や演出に肉付けを重ねる間に、舞台を自分たちの手で創り上げる楽しさを感じた。そして、演劇祭が終了した時には、自分たちの全てを出し切ったという満足感を共有することが出来た。今回の演劇祭では、私たちが所属している4大隊は最優秀大隊に輝いた。演劇という名の絆で繋がった者たちが掴み取った勝利を、次年度にも繋げてゆきたい。

剣道部「変革」

佐々木学生
 防衛大学校剣道部68期主将、佐々木学生です。防衛大学校剣道部は、度重なる新型コロナウイルスの影響によって、部としての代々行ってきた練習内容の合宿や、様々なイベントができなくなり、満足のいく練習ができない期間が続いていました。
 しかし、68期政権はこの状況を「変革」ができる好機と考え、防衛大学校剣道部がどのようにしたら強くなり、部の結束が強まるのかを模索してきました。特に、6月に行われた東大との定期戦は、40人対40人という総力戦でありましたが、大きく差をつけられ大敗し、全体としての実力不足が浮き彫りとなりました。そこで、剣道部全体としての実力をあげる為に全体としての課題と目標をもって練習に取り組んできました。その結果、10月に行われた横須賀市民大会では個人戦において多くの入賞者を出し、団体戦においても優勝することができました。
 防衛大学校剣道部が毎年掲げている全日本学生への出場という目標を達成するためにもこれからも68期を中心として練習を続けていきたいと思います。応援してくださる方々の期待に応えられるよう精進いたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。

吹奏楽部「心を動かす音楽を!」

宮崎学生
 防衛大学校吹奏楽部67期政権所属の宮崎です。防衛大学校吹奏楽部は、音楽隊、いわゆるマーチングバンドとして月例観閲式パレード等行事で演奏を行っているほか、年に一度の定期演奏会の開催、地域のイベントへの参加等、校内校外において多岐に渡り活動しております。
 最近の大きな活動は2つあり、1つ目は国際観艦式2022横須賀パレードへの音楽隊としての参加です。このイベントは2022年11月3日に横須賀市内の横須賀中央大通り、ドブ板通りなどで開催されました。海上自衛隊音楽隊をはじめ、陸上自衛隊や航空自衛隊、外国海軍の軍楽隊などが参加し、他団体の方々と共に3万人ものお客様に向けて防衛大学校吹奏楽部のサウンドを響かせることができ、喜ばしい限りでした。2つ目は第57回定期演奏会の開催です。2年ぶりの観客を入れての開催で、部員一同コロナ禍で様々な制約が課される中、一丸となって音楽を作り、約1000人ものお客様に音楽を楽しんでいただくことができました。
 「音楽は絶望に寄り添う」という箴言があります。これは67期主将植田学生の「人の心を動かす音楽を目指す」という目標と同義です。防衛大学校吹奏楽部は我々の活動を応援してくださる横須賀市の方々、吹奏楽、音楽隊ファンの皆様に人の心を動かす音楽づくりを通して恩返しをしてまいります。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

陸上競技部「本当に楽しむ」

山田学生
 67期陸上競技部主将の山田学生です。67期政権以下の陸上競技部は「陸上競技を楽しむ」を目標に活動を行ってまいりました。陸上競技は他人との勝敗以外に、数字という目に見える形で記録が残ります。記録はその時点での自身の実力、すなわち自身の限界を示しています。ゆえに自己記録を更新することは、自身の成長を目に見える形で実感できる体験であり、陸上競技を本当に楽しむことであると考えます。とはいえ、自己記録の更新はそれほど容易なことではありません。自己記録を更新できない時期は練習がつまらなく感じたり、もうやめてしまいたいと考えたりすることもあります。しかしこのつらい時期を乗り越えた先でこそ、成長を実感し、目標を達成し、本当に楽しむという体験ができます。全部員が自身の限界を超えるために努力してほしいというのが、この「陸上競技を楽しむ」という言葉に込められた想いです。
 私が主将を務めた1年間で部員には、本当に楽しむためには、目標を設定し、それを達成するために努力することが大切であると、私なりに伝えてきた所存です。68期以下の陸上競技部員が自身の目標を達成するために、粉骨砕身、練習に励むことに期待します。
 最後になりましたが、私たち防衛大学校陸上競技部は、部員たちの努力が結実した瞬間をより多くの方にお見せできるよう、邁進していく所存でございます。今後ともご支援ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

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