防大かわら版VOL.140

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◯掲示内容一覧
 ・カッター競技会参加所感【優勝大隊】
 ・入校所感【3か月】


カッター競技に参加して

鈴木学生
 金クルーを信じ、漕ぎ続けた1カ月間。43クルーは常に「金」という色にこだわり続け、「クルーのため 中隊のため 自分のため」に最後まで全力でぶちあげた。
 昨年度とは違い、5月に行われることとなったカッター競技会。私たちのカッター期間は4月から始まり、2カ月に渡った。4月はカッターに繋げるための学生舎生活と体力作りに励んだ。5月はカッターという競技に全力で向き合い、クルーと向き合い、各人が自分と向き合った。そしてスタッフの熱い支援のもと、黄泉クルーはどこのクルーよりも強い体と意志を持って本番に臨み、宣言通り「金クルー」となった。
 「金クルー」、これは中隊の支えなしでは絶対になし得なかったことである。学生舎での2学年の在り方、体を大きくするための食事、動画研究による漕ぎ手の課題、練習メニュー、全てがクルーのためだった。そんな中隊の思いに金クルーという形で応えられたことにはとても満足している。
 決勝レースの1秒差は、何一つ欠けても生み出せるものではなかった。このまとまりを生み出せる中隊は43中隊以外にない。43中隊は学生隊で1番最強の中隊だ。

43クルー集合写真

カッター競技会の様子

入校所感【3か月】

中山学生
 令和4年4月1日、寒い雨の降る中、私は、期待と不安を胸に防衛大学校に着校した。入校早々、ベッドメイキング、プレス等生まれてはじめてやることがたくさんありました。また掃除のやり方、学生舎生活の決まりごとなど、覚えることも多く、時間に追われる厳しい環境と感じることもあったが、一方で、朝と夕方に流れる国歌で身が引き締まり、将来、幹部自衛官になるという強い自覚を持った。その後、新型コロナウイルスが流行し、部屋単位行動が主体となり、忙しさに加え、閉塞感を感じる状況となったが、同期との助け合い、部屋の上級生の温かいサポート等により現在、少しずつではあるが、この防大生活に慣れつつあるところです。そのような中、ある上級生から受けた指導で特に印象に残っているのが、「常に目的意識を持つとともに、自ら時間を作り、その時間を活用するように」という指導で、「何のためにするのかを考えながら行動することや、時間を守る・作り出す・活用すること」の大切さを深く実感できた。
 これからいよいよ本格的な防大生活が始まっていく。私は、さらに心身ともに成長できるよう、長そうであっという間である4年間を有意義に使い、誰よりも努力し、妥協せず積極的に何事にも取り組んでいきます。
 今後、7月には遠泳、富士登山が予定されていますが、学生舎生活、校友会活動についてもますます活発になっていくと思うが、同期との絆を更に深め共に成長し、上級生になった際、下級生に範を示すことができるよう一人前の防大生を目指して頑張りたいと思います。

富士総合火力演習にて

自習室にて

川内学生
 防大に入校してからこの3ヶ月間、様々な人と出会い関わりながら、今までとは全く異なる環境で生活してきた。その中で、幹部自衛官としての理想を体現する方に出会い、常に謙虚な心を忘れず率先して行動する姿や、他者を尊重した言動に感銘を受けた。そのような人になるために、防衛大学校の三本柱である学科教育・訓練、学生舎生活、校友会活動を通じて高い人間力を身に付けたい。特に学生舎生活では、組織の一員として今自分が何をすべきか、常に考えて行動を起こさなければならない。また、限られた時間の中で与えられた責務を全うするため、同期との協力が欠かせないということをこの3ヶ月間で実感した。
 他人のことも自分のことのように考えて行動してくれる同期や上級生の薫陶を受け、私も成長して同期や上下級生のために動ける人になりたいと強く感じた。防衛大学校での生活を通じて、周囲から認められる防大生になると同時に、部下から慕われる幹部自衛官となるべく努力する所存である。

富士総合火力演習にて

泉山学生
 令和4年4月1日、私は、この防衛大学校に着校した。それからの生活は容易なものではなかった。毎日限られた時間の中でなすべきことをやる重圧、時に厳しくも正しい方向に導いてくださる教官、上級生の方々からの指導。ほんの数ヶ月の防大生活の中で社会人、自衛官としての様々な基礎を学んだ。
 生活を送る中でも特に、同期は防大生活において最も大切な存在であると痛感した。私たち一学年は与えられた仕事をひとりで完璧にこなすことはできない。自分の失敗により同期に迷惑をかけてしまうこともたくさんあった。だが、その度に同期同士で話し合い、協力し合い何度も乗り越えた。同期がいなければ、防大生活を過ごすことはできなかったと思う。
 入校当初は、防大内での清掃や点呼、ベッドメイクなどの様々な特異なことを単なる規則と考えていたが、ある時上級生の方から「防大で思考することをやめてはいけない」という指導をいただき、私ははっとした。考えることをやめたら、ただ命令を聞くだけ、規則を守るだけの受動的な人間になってしまう。幹部自衛官を目指す者は常に能動的に行動しなければならないと強く意識するようになった。
 未だに防大生として、一学年として未熟な点が多々あるが、一日一日を全力で過ごし早く一人前の防大生、幹部自衛官になれるように努力していきます。

齋藤学生
 時を振り返るといつも一瞬、ということは全くなく、今後の人生の糧となる非常に濃密な3ヵ月を過ごしました。1日の始まりはラッパとともに迎え、忙しい防大での1日が始まります。限られた時間の中で容儀を整えたり、自分のやるべきことをすべてこなす忙しさには中々慣れず、今は,ただ目の前の課題にがむしゃらに食らいつく日々です。
 そんな自衛官の卵として多忙な日々の中、1人では乗り越えられないことも何度もありました。その時、大きな支えとなったのは同じ中隊を始めとした70期生の同期たちです。
 防大に入校して最初に教えてもらうことの1つに「時間は自分で作るもの」という言葉があります。私は一度失敗を犯してしまい、自分でやるべきことのほとんどが終わっていない状況に陥ってしまったことがあります。焦るなか絶望的な気持ちで部屋に戻ると、シワだらけだった服は綺麗にアイロンがかかり、靴はピカピカに光っていました。私の作れなかった時間を多くの同期が協力して作ってくれたと分かった時、同期の心強さを思い知りました。
 顔も名前も全く知らない、世界の各地から集まった私たち70期生は、出会ってから3ヵ月しか経っていないのに、今では、いなくてはならない大切な存在となりました。寝食も苦労も喜びも、どんな時でも隣には必ず同期がいます。防大に入って一番良かったと思えることは、今後生涯続く最高の同期たちとの出会いです。来月から行われる夏季定期訓練も、同期と協力・団結し、乗り越えてみせます。

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