防大かわら版VOL.136

2021年12月10日

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◯掲示内容一覧
 ・演劇祭を終えて
 ・開校記念祭棒倒し競技を終えて

演劇祭を終えて

宮田学生
 私は、演劇祭に向けて1か月前から猛練習を重ね、創意工夫し舞台を創り上げ、映える演出を目指した。勿論このことはどの大隊にも言える事であり、ふと目にしたときの演技には焦燥感にかられたものである。そのような不安の中、私を励ましてくれたのは同じパートの“演出”である。大隊演劇祭責任者はどのような演技をしても褒め、モチベーションを上げてくれた。役者が自身の演技に納得出来ないのであれば共に悩み答えを探してくれた。他の役者は下級生であっても、率先して前に出て存在感を発揮し、『上級生として負けていられない』と練習に励むことができた。その結果として様々なパターンを練習し、納得のいくモノにすることができ、本番では伸び伸びと演じることができた。私のような端役においても妥協せず、演技に拘ったことが優勝の一助となったのではないだろうか。
 この優勝は演劇祭に関わった全ての人によって成されたものである。素晴らしい構成、ストーリーを書いた脚本、劇をより鮮明なものにしようとする衣装や道具、完璧なタイミングで仕事をしてくれた音響と照明。繰り返し言うが端役の私にあっても演劇祭にかける想いは同じであり、皆が真剣に取り組んだからこその結果のように思う。だからこそ関係者の一員、4大隊員として心から感謝を伝えたい。改めてありがとう。この一回にこだわることなく、次回も優勝できるよう貢献し、演劇祭における4大隊の地位を不動のものとしたい。

開校記念祭棒倒し競技を終えて

福住学生
 私が組織を引っ張る中で、最も重要視しているのが「雰囲気は伝染する。」ということである。それは、良い雰囲気も悪い雰囲気も同様である。
 3大隊総長として、1年間走り抜けてきた中でそれはひしひしと感じた。3大隊の学生の間では3大隊は棒倒しに勝てない、という雰囲気が蔓延していた。そういった中での私の目標は「棒倒しだけの総長ではなく、3大隊の総長になること。」であった。棒倒しにおいては、棒倒し不参加者達が棒倒しを応援する雰囲気であること、が非常に重要である。棒倒し不参加者が棒倒しに対して熱意がないと、その雰囲気は棒倒し参加者にも伝わり、やる気を削いでしまうからだ。「いかにして棒倒し不参加者の熱量を高め、大隊を挙げて棒倒しを応援する雰囲気にするのか」というのはこの1年間で最も力を入れて、取り組んできたことである。
 3大隊の棒倒しは定員割れした状態から始まった。当初は、人数が足りずに本番に参加できない可能性すらあった。しかし、雰囲気は伝染する。3大隊の棒倒しにかける思いはどんどんと膨れ上がり、棒倒しに参加してくれる学生も増え、そして優勝を掴み取ることが出来た。
 この1年間、私は自分がいかに周りに恵まれているかを感じた。棒倒しに勝ちたいという想いを持って集まってくれたスタッフ達、人数が足りないときに快く参加を承諾してくれた選手達、サポートしてくださった指導官の方々、皆さんに、心から感謝を伝えたい。

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