防大かわら版No.132

2021年07月16日

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◯掲示内容一覧
 ・入校所感【3か月】


入校所感【3か月】

神谷学生
 この所感を書くにあたり、防衛大学校に入校して3ヶ月が経つということを強く意識することとなった。
 私は「3ヶ月前の自分と今の自分、何が変わっただろうか」と自問した。その答えは大きく分けて2つある。
 まず1つ目は、1人の社会人として成長したという点である。防衛大学校では身の回りのことは全て自分でしなければならない。それは社会人としてはごくごく当たり前のことではあるが、入校当初の私はその当たり前のことをこなすことができず、自らの未熟さを痛感するということが多々あった。しかし、そんな私も上級生の方々の率先垂範する姿に感化され徐々に社会人のあるべき姿へと成長を遂げていると実感している。
 2つ目は、人間的に成長したという点である。私にとって防衛大学校での生活は非常に忙しい。
 学科教育や訓練、校友会活動に加え、学生舎で1学年に割り振られている仕事等に日々奔走しながらも、自らの能力向上を目的とした演練のために時間を作り出さねばならない。そのためには物事に優先順位をつけ一つずつ確実にこなしていく能力、同期達と協力して助け合う能力、徹底した時間管理能力が要求される。防衛大学校での3ヶ月を通して、私のこれらの能力は飛躍的に向上し未だ成長を続けていると感じるのである。
 こうして振り返ればあっという間に過ぎた3ヶ月ではあったが、確実に自分が良い方向へと変化していることを実感できる3ヶ月であった。これからも自らの変化を楽しみながら69期の同期達と精進していこうと思う。  

第2種パレード訓練にて

吹奏楽部での様子

豊岡学生
 期待と不安を胸に着校した日から早くも2ヶ月余りが経過した。ラッパの音で起床・就寝し、ベッドメイクやアイロンがけなどを限られた時間の中で正確に行うことを求められるなど、これまでに経験したことのない生活だ。
 そんな日々を1日1日全力で過ごすことで精いっぱいだ。好きなことを好きな時に好きなだけしていたこれまでの生活とは違い、すべての動作や時間に制限がかけられた。自衛隊は時間に厳しく定められた時間は必ず守らなければならない。それが出来ずに指導されたこともあった。
 私は入校して1週間ほど経ってから上級生に言われた「時間はつくるものだ」という言葉をずっと心に留めている。この言葉はおそらく全1学年が一度は言われたことがあるだろう。実際に清掃や移動時間、その他すべての行動を最も効率よく全力で行ったり同期と苦手なことを協力し合い、助け合うことで言葉通り時間を作ることができる。
 また、時には厳しく指導してくださる教官や上級生の方々も、できていることは褒めてくださったり相談に乗ってくださったり私たちを大きく成長させてくださる。自分自身がどれだけ周りの人に支えられているか、防衛大学校が幹部自衛官を目指す者にとってどれほど恵まれた環境か実感させられる。このことを一時も忘れることなくこれからも1日1日を大切に生活していきたい。


城河内学生
 令和3年4月5日、入校式が挙行された。その日以来私は、防衛大学校学生としての生活を送っている。その生活は容易いものではなく、1日1日を送ることに精一杯である。毎日実施するべき事が多く、時間が無いと感じてしまう事もある。しかし、ふと今までこんなに1日が充実していただろうか?と考えると、そんなことはなかったなと思う。
 今年は幸運なことに、課業や校友会を含め様々な事がおおよそ通常通り行えている。4月に行われた観音崎散策では、3月末に着校後2週間ぶりに校外へ行き、心身共にリフレッシュする事ができた。上級生の1学年時の経験談や、記憶に残っている出来事などを聞いて、1年しかない1学年をどのようにすれば有効に過ごせるだろうかと考えるようになった。5月中旬に見学した富士総合火力演習では、初めて実弾演習を目の当たりにして、始終音と空気の振動に圧倒された。妙妙たる科学・情報技術、各種装備品の射撃性能及び機動力を直に目撃できた事に感謝すると同時に、私の目指すもののイメージが少し膨らんだ気がした。
 私は入校後3ヶ月という未だ短い期間であるが、同期というかけがえのないものを手に入れることができた喜びを感じている。この3ヶ月の中でも同期の存在がなければ乗り越えられなかったことが、多々ある。おそらくこの先もそうであろう。この得難い存在を誇りに思い、互いに切磋琢磨して目前に迫る夏季定期訓練と引き続きの1学年生活に臨んでゆきたいと強く思う所存である。

笠原学生
 父親が航空自衛官ということもあり、中学生の頃から志していた防衛大学校に入校し、早3か月が経過した。
 幹部自衛官になることが夢であった私にとって、そのためにいち早く学べる防衛大学校に入校したことを本当に良かったと感じている。この3か月は特に、時間の大切さと同期の絆の大切さを痛感した。分刻みのスケジュールの中でプレス(アイロンがけ)、着こなし(制服等の正しい着方)及びベッドメイキング等の防大生としての基本的な作業は、なかなか慣れることが出来ず、同期間での協力が必須であった。
 このような生活の中で、防衛大学校でなければ得られなかったと考えるものが2つある。1つ目は、妥協を許さない精神だ。日々の清掃や整理整頓は細部にまでこだわり、同期間で失敗を共有し、確実に修正していくことで、妥協を許さない精神を学んだ。2つ目は、メリハリの大切さである。普段は厳しい上級生も、悩みや困ったことがあれば兄のように優しく相談に乗ってくれたりと色々なことを教えてくれた。そのような姿を見ることで、有意義な防大生活のためのメリハリを学んだ。
 今後もまだまだ様々な厳しい経験をすると思うが、常に向上心を持って、妥協を許さずメリハリをもって生活することで、自分を成長させていきたいと考えている。

防大かわら版