防大かわら版VOL.119

2020年04月16日

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◯ 掲示内容一覧
 ・前期学生隊学生長としての決意・抱負
 ・前期大隊学生長としての決意・抱負【各大隊学生長】
 ・断郊競技会所感【優勝大隊】


前期学生隊学生長としての決意・抱負

4学年 山本 悠馬 
 国際関係学科 京都府立洛北高等学校(京都府出身)

 令和2年度前期学生隊学生長を拝命した山本学生が抱負を述べる。本年度の学生隊年間方針を「万里一空」~あるべき姿の追求~とした。「万里一空」とは宮本武蔵の五輪書に由来する言葉で、目標を見失うことなく努力していくという意味である。本年度は前・中・後期の学生隊学生長が年間を通じて協力し、防衛大学校、防衛大学校学生のあるべき姿を追求していく。そして、学校としては國分良成学校長が掲げる「世界一の士官学校」の実現を、学生としては「真の紳士・淑女にして武人たれ」の体現を目指す。
 上記を念頭に置き、前期の勤務方針を「果断」とした。前期はその年度の方向性を決める時期である。年間を通してあるべき姿を追求するために、前期は中・後期に繋がるような基盤を作らなければならない。そのため、防衛大学校の良き伝統を継承しつつ、しなければならないことに関しては思い切りをもって行動していく。
 学生隊学生長として勤務できることを誇りに思い、全力を以って勤務をしていく所存である。

フランス派遣時(右側が本人)

   フランス派遣時(中央が本人)

前期第1大隊学生長としての決意・抱負

4学年 横山 慶次郎
 地球海洋学科 私立初芝富田林高校(大阪府出身)

 昨年度の第1大隊は年間目標の1つに競技会における「看板奪取」を掲げ、1年間を通して計11種目ある競技会のうち7種目の競技会で優勝を果たし有言実行してみせた。競技会のみならず、64期の先輩方は学生舎の生活環境を見直し、風通しの良いクリーンな大隊を作り上げた。幸運なことに、この輝かしい1世代を元同期の立場から目の当たりにすることができた。我々65期も諸先輩方が残してくださった誇り高き1大隊の文化を継承し、更なる進化・発展させたいと考えている。
 そこで今年度の年間1大隊運営方針を「燃焼」とした。学生舎生活は集団生活や学生間指導を通じて自主自律の気風を醸成させると共に、新たな物事に積極的に取り組み自身のスキル向上のため自己研鑽できる環境になくてはならない。この1年間で1大隊の学生1人1人が勉学、学生舎、そして個人の充実に励み「完全燃焼」することができるような態勢を徹底させたいと考えこの年間方針を掲げた。
 この年間方針を受けて、前期は時期的特性から学生の手による厳正な服務規律の徹底を図らなければならないと考えている。近年は指導態勢が大きく変化し、服務規律違反も増加している。とかく防大生は自分の感覚のみに頼った指導に陥りやすい。インプットとそれを実践するアウトプットが意識されておらず、指導に関してみれば4年間で何も成長していない学生が散見される。これでは第1大隊の規律維持は実現し得ないし、そもそも防大に来た意味があるのだろうか。これを踏まえ各学年への指導に関する教育等を実施し、インプット量を増やしたいと考えている。中期以降に飛躍するための基盤を確立するには、前期の間から担当の指導教官と連携し監督・指導を仰ぎながら、かつ学生への理解・信用を獲得する必要がある。そのために、前期第1大隊学生長として指導に限らずあらゆる点で「凡事徹底」を意識した運営に努めていく所存である。  

 フィールドホッケー部にて(前列右端が本人)

米国士官学校派遣にて(左側が本人)

前期第2大隊学生長としての決意・抱負

4学年 竹井 優太
 情報工学科 千葉県立東葛飾高等学校(千葉県出身)

やるべきことをやるというのは一見簡単であるが、実際はとても難しい。だからこそ本年度の2大隊の年間方針は「自主自律」と定められた。その足掛かりとなる前期を任された私は、勤務方針を『思いこんだら試練の道を』とした。これはアニメ「巨人の星」の主題歌のワンフレーズである。
 学生に問いたい、最後の一分一秒までテスト勉強をしたか、常に完璧な容儀を心がけているか、心臓が破裂するほど校友会で追い込んでいるか。時間がない、意味がない、調子が悪い。人間は得てして理論を振りかざし厳しいことから逃れる口実を作る。それは防大生も例外ではない。ではどうすればいいのかというと答えは単純で、迷ったときは黙って試練の道を選べばよい。気持ちを強く持ち厳しい選択肢を突き進んだ時、人間は大いに成長するのだ。
 1学年は慣れない環境の中で、2学年は被指導者から指導者に変化する中で、3学年は間接的指導者という立場の中で、4学年は最上級生としての責任ある立場の中で、それぞれ困難に立ち当たり選択を下さねばならないだろう。私の使命は彼らの心に律義の火を灯し、試練の道を行けるような下地を整えることであると強く認識するとともに、全身全霊をかけて2大隊の成長、躍進へ寄与することをここに決意する。

アメフト部の練習

    昨年度卒業式(右が本人)

前期第3大隊学生長としての決意・抱負

4学年 𠮷田 旬之介
 通信工学科 愛知県立半田高等学校(愛知県出身)

前年度は新たな指導要領が導入され、学生舎生活の改革が図られた。それにより行き過ぎた指導はなくなった。しかし、複雑・厳密化した規則を前に指導に消極的になる学生が増え、他の学生に対する関心が薄れてしまったように感じた。前年度の大隊年間方針は「指導の徹底」と定められ前・中期と長期勤務学生が指導を促すことで規律が維持されていたが、後期につれて徐々に規律が乱れることがあった。
 この現状を鑑み、前期大隊学生長として私は再度「指導の在り方」について理解させ、その徹底に努め、幹部自衛官にとって必要な資質である「服務指導・コミュニケーション能力」を涵養し、より良い雰囲気作りをしていくことで学生全体の指導力を向上させ、規律の維持を図りたい。また前期は、全学生が新たな立場・役割を与えられ最も士気が高い時期である。そのため、前期でその年度の雰囲気が決まると言ってもよい。そのような中で、大隊の学生長として任に就く責任を自覚し、大隊にとって常に最善を追求できるよう自らの役割を全うする所存である。
 私は、3大隊を規律の維持された最も楽しく賑やかな大隊にしたい。しかしながら規律の引き締めと緩和のバランスを保つのは大変難しいことである。そこで私は、勤務方針を「不屈不撓」と定めた。前期という短く限られた期間で、自分がやるべきこと、定めた目標を諦めることなく、全力を尽くして理想とする3大隊への土台を築き上げていきたい。

断郊競技会にむけて(一番右が本人)

合気道部(左から3番目が本人)

前期第4大隊学生長としての決意・抱負

4学年 吉田 敦
 航空宇宙工学科 私立四條畷学園高等学校(大阪府出身)

本年度前期第4大隊学生長を務める運びとなり、新年度への期待と責任をひしひしと感じている。
 4大隊は先日、他大隊から来た2学年と、68期の若々しい新1学年を乗組員として迎え、新年度という大海原に向け出港した。その目指すところは勿論、年度最優秀大隊の獲得であり、これには各種競技会における好成績の獲得及び学生服務の充実が必須であり、前期は新年度の基礎、方向を決める最も大切な時期だ。
 競技会では4月早々に2学年を中心としたカッター競技会が控えている。これは年度最初の競技会であり、その勝敗は、これ以降の学生の士気にかかわる重要な競技会である。そのほかにも数回の観閲式訓練が予定されており、小さなことでも着々と積み重ねることが重要となる。
 学生服務の面では、入校したての1学年の素養づくり及び上級生の指導力の向上、自己修練の風潮を作り、中期以降へとつなげ、発展させてゆかねばならない。
 競技会と学生服務、そのどちらにおいても重要なのが、学生間指導の在り方である。防衛大学校の学生舎は学生が主体となり運営するため、下級生指導も上級生たる学生が行う。ここでいかに効果的な指導ができるかが、大隊としての要となる。正しい根拠を示し、本質を捉え、思考の伴った指導を心がけるよう、勤務学生を中心として働きかけてゆく。
 その目指すところは「大和魂」の体現である。

令和元年度前期第4大隊本部にて
(左から2番目が本人)

吹奏楽部として出場したアンサンブルコンサートにて
(右端が本人)

断郊競技会参加所感文(優勝大隊)

3学年 横山 慶次郎
 地球海洋学科 私立初芝富田林高校(大阪府出身)

防衛大学校における計11個の競技会のなかで唯一、4学年のスタッフが存在しない競技会がある。それが断郊競技会である。断郊競技会に関する全ての企画・運営は、3学年が自ら考えて実行しなければならない。すなわち断郊競技会で優勝することは、学生隊で1大隊の3学年が体力、企画力、そして団結力が最も優れているということを証明することになる。私は1大隊責任者として、このように意気込んで断郊競技会に向けて練成を開始した。
 断郊競技会は1コ分隊約8名で計12コ分隊を編成し、これらの分隊が完走するまでに要した平均タイムで勝敗が決する。1つの分隊がどれだけ速く走ることができたとしても、1大隊内の底上げが図られない限り大隊優勝という目標は達成されない。このように断郊競技会は一部の学生の努力で勝利できる競技会ではない。
 しかし、4学年への進級を控える3学年は勉学・校友会・学生舎生活において日々多忙を極めており、なかなか練習に足を運んではくれない。過去の大隊責任者は、誰もがこの練習参加率の問題に直面したことだと思う。その他にも断郊競技会は約6.5キロの荷物を背負って約7キロのコースを走るため、当然のことながら身体に負荷がかかり怪我人が続出する。未然防止により怪我人を局限するかも重要となってくる。
 こういった問題が発生するたびに、自身の組織マネジメント能力の低さに失望した。しかし、約4ヶ月間様々な課題に直面したが、そこから目を背けるのではなく、勝てる組織を作るために試行錯誤を繰り返し、スタッフや各役職間で議論を交わした。課題克服のための糸口がつかめない時は、指導教官や4学年にも徹底的に質問した。他の大隊と比較して、大隊責任者の企画力・組織運営力といった点では下回っていたかもしれないが、指導教官等からの指導を受け3学年全体で課題克服のために費やした時間は間違いなく上回っていたと考える。その結果、大隊優勝を果たすことができた。
 大隊責任者としてこれまで3学年には厳しい練習を強いてきたが、大隊優勝という形で報われたことに安心すると共に、1大隊3学年の団結力が証明できたことを誇らしく思っている。

大隊優勝表彰後の様子(中央が本人)

101分隊での走行の様子(中央が本人)

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