防大かわら版VOL.117

2020年01月24日

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◯掲示内容一覧
 ・後期学生隊学生長としての決意・抱負
 ・後期大隊学生長としての決意・抱負【各大隊学生長】
 ・冬季定期訓練参加所感(硫黄島研修)【陸・海・空要員代表】
 ・入校へのアドバイス【各大隊:1学年代表】
 ・米陸軍士官学校長期派遣所感

後期学生隊学生長としての決意・抱負

4学年 加藤 将吾 国際関係学科 京都市立西京高等学校(京都府出身)

令和元年度後期学生隊学生長を拝命した加藤学生が決意・抱負を述べる。
   防衛大学校は歴史の長い大学校であるが故、伝統と名の付くものが多くある。その伝統にどのように向き合い、どのようにして継いでいくのか。令和という新しい時代、後期という次を見据えた継承の時期であるからこそ、その本質が問われる。
 これを踏まえ、後期の学生隊スローガンを「伝統と革新の調和」とした。良き伝統を守ろうとするなら、現状に甘んじることなく、今まで以上の革新や挑戦が必要となる。我々は伝統を継承しながら、革新を続け、進化を続けなければならない。松尾芭蕉の「不易流行」の思想のように、伝統と革新が見事に調和する風土を醸成してきたい。
 学生隊学生長としては、学生の代表として学生隊を率いていき、防大生のあるべき姿を追求し、「世界一の士官学校」を目指して勤務に励む所存である。

 学生隊本部にて(下段中央が本人)

後期第1大隊学生長としての決意・抱負

4学年 市丸 湧己 公共政策学科 神奈川県立湘南高等学校(神奈川県出身)

まず、第1大隊学生長の任につくことを誇りに思うとともに、このような機会を頂いたことに感謝したい。後期は第1大隊の年間方針「いい大隊づくり」の集大成であり、中期まで作り上げた大隊の文化をさらに洗練されたものに仕上げる必要がある。私は後期の方針をあえて「岩盤打破」とし、いい大隊の完成に尽力する所存である。
 この大隊学生長としての勤務は自分の防大生としての集大成でもある。学生なら誰しもがリーダーシップについて考えたことがあるだろう。私は、4年間の防大生活でリーダーとして必要な事をラグビーから学んだ。昨年日本で開催されたラグビーワールドカップにおいて、日本代表は「ONE TEAM」をスローガンに掲げ大躍進した。大隊運営においては、全員が問題意識をもって課題に取り組まなくてはならない。これは、まさにラグビーのチームマネジメントと共通であり、必要な要素の全てが凝縮されていると考えている。ラグビー部の主務として培った経験、技術、指導力のすべてを大隊運営に落とし込み、自分たちの殻を破って良き伝統を築きたいと思う。
 いい大隊づくりには大隊員全員の強い意志と行動力が重要であり、皆が積極的に活動しなければならない。まさにONE TEAMで全員が組織運営に携わる環境を作り、1大隊をブレイクスルーさせることが私の使命であり、作り上げた土壌が文化として定着し第1大隊、防衛大学校の伝統となれば幸いである。

日豪ラグビーマッチにて

後期第2大隊学生長としての決意・抱負

4学年 津田 拳汰 機械工学科 福岡県立東筑高等学校(福岡県出身)

年度末の締めくくりである後期は、各々この1年で修養した能力を完成に導き次なるステップへと拍車をかける重要な期間であり、また我々64期は次の世代に必要かつ残せるものは余すことなく残し、大きな影響力となるのも使命の一つであると考える。そこで私は、後期第2大隊の方針を「次世代への継承」とし、自らの勤務方針を「先導と円熟」とした。今の防衛大学校は、表面上の成果に捉われ物事の本質を十分に理解しようとしない学生が見受けられる。このような状況の中で私は、自ら物事の本質を考え、常に問題意識を持って取り組んでいる学生、特に3学年以下を「先導」し、彼らに我々64期の意思や能力を引き継いでいき、次の世代に自ら考え行動できる学生主体の第2大隊の創造に寄与する。また自らもより一層「円熟」の域に達していく。総じて、次年度どの大隊にも勝るよう、第2大隊の次の世代に今までにない「気づき」という変革をもたらし、第2大隊の次世代の考える学生らが後塵を拝することなく次年度新たな始まりを迎えることができるよう継承していく。
 今までの歴代の大隊学生長に類を見ない圧倒的な影響力を有し、倦まず弛まず第2大隊の次世代のために邁進していく。

棒倒し競技会(左が本人)

後期第3大隊学生長としての決意・抱負

4学年 山口 舞樹 通信工学科 佐賀県立武雄高等学校(佐賀県出身)

今年度の第3大隊は、第3大隊のアイデンティティの追求をテーマとした運営を目指してきた。そのため、前期から「学生間指導の徹底」を年間運営方針として掲げてきた。
 「お祭り3大隊」と言われるように、第3大隊の学生間には強固な団結力と高い士気があり、様々な場面において学生同士で鼓舞し合えるという長所がある。もちろん競技会での盛り上がりは他大隊で勝るものはない。そのような結束の裏には、学生の自主自律があると考えている。学生一人ひとりが自分の役割を果たし、普段の生活の中で目的を明確にしながら、理想の大隊を求め学生間で互いを高め合っているからこそ、現在の第3大隊がある。
 前期は、大隊学生長の「己を知れ、胸を張れ」の方針のもと、学生間指導の見直しが行われる中で、自らに求められるものは何か考え、学生舎生活に必要な土台づくりと個人指導の充実を図り、良いスタートを切った。中期は、大隊学生長の「持ち場を守れ」の方針のもと、組織的指導の中で、自らの立場と役割を自覚し、特に普段の生活における雰囲気の面から理想の大隊を追求し、令和最初にふさわしい第3大隊の団結力を高めてきた。
 後期に残された時間は短いが、イベントが詰まっており、第3大隊のアイデンティティの貫徹と年間運営方針による団結力の真価が問われる重要な時期だと捉えている。また、学生間指導の面では、学生間の馴れ合いによる学生舎生活に対する意識の低下がみられる時期となる。
 そうした中で私は、部屋を中心とした信頼関係に基づく学生間指導から第3大隊の良きアイデンティティを貫徹し、代々受け継いできた楽しく温かい第3大隊の気風を次年度にもつなげていけるように、職務を全うする所存である。

少林寺拳法部にて(上段右から2番目が本人)

後期第4大隊学生長としての決意・抱負

4学年 戸澤 隼人 航空宇宙工学科 青森県立八戸高等学校(青森県出身)

令和元年度後期第4大隊学生長、戸澤学生が決意表明を行う。
 後期、大隊学生長として勤務していくうえで、その方針を「年度最優秀大隊」とした。昨年度、4大隊は競技会では圧倒的であったが、服務の面で惜しくも最優秀大隊を逃してしまった。昨年度の雪辱を果たすべく、この方針で後期の大隊運営を行っていく。
 最優秀大隊となるために、学生一人一人が大隊運営に関わっているという意識を持たせることが大切だと考える。そのために、より多くの学生の意見を吸い上げ、可能な限りそれを反映させていくため、大隊学生長として全力を尽くしていく。
 防衛大学校では自主自律を体現すべく、様々な活動がなされてきた。後期はその自主自律を完成させ、新たな4大隊の伝統として、後輩たちに受け継いでもらいたい。学生同士で自分たちの問題を考え、話し合い、学生の手で解決する。また、自分たちでやるべきことを判断する。そのような4大隊である。
 防衛大学校は陸海空の人脈を作る、素晴らしい学校だと私は思う。残りの3か月、第4大隊約500名の絆をより一層深めるべく、行事・レクリエーションにも力を入れていきたい。そうして固い絆で結ばれた4大隊で最優秀大隊をとり、最高の締めくくりにすることが、後期大隊学生長としての決意・抱負である。

 断郊競技会時(左から2番目が本人)

冬季定期訓練参加所感(硫黄島研修)

3学年 航空要員 鵜飼 悠帆 
 機械工学科 広島県立広島国泰寺高等学校(広島県出身)

第3学年の冬季定期訓練として、第2次世界大戦時に激戦地となった硫黄島への研修に参加した。硫黄島の研修を通じて、日本の国防を担う自衛隊の幹部自衛官となるべき者として必要な見識を、実際に現地で見て感じる事で得ることが出来た。そこで本研修において特に印象に残った2点を以下に述べる。
 1つ目は過酷な環境だ。今回我々は、千田壕と天山豪に入壕した。どちらも内部は狭く直立する高さはなくライトを消せば光は全く届かない。さらに、火山活動の影響により内部の気温及び湿度は非常に高く、ただその場にいるだけで汗が吹き出し強い喉の渇きを覚え長時間耐えられるような環境ではなかった。しかし、このような過酷な条件下で先人たちは戦っていた。私はこのような条件で指揮官が統率力を発揮し、部下はその指示を忠実に守っていた事実に驚愕した。こういった誰もが弱音を吐き、諦めたくなるような辛い状況下、いかにして自身の弱さを見せず周りの士気を上げ、冷静な判断を下すことが出来るかが幹部自衛官に求められる資質であり、それが自身たちにも求められるのだと痛感した。
 2つ目は、海軍水平砲台の研修だ。この砲台は、当時の兵団長の「米軍が上陸するまで発砲しない。」という方針に背き米軍の上陸前に砲撃を開始した砲台だ。この砲撃は敵に大きな損害を与えたが米軍の反撃を受け壊滅し米軍上陸時に戦力を発揮できなかった。この判断の是非は不明とされるが、内部で1つの方針を徹底できなかった点は陸海空の各戦力の統合が必須とされている現代において大きな課題を残しているように感じた。自身が部下に対しリーダーシップを発揮しつつ、上司の意図を汲みフォロワーシップを発揮する。これは今、防大における生活でも求められていることであり、この精神がその課題を解決する上で必要な基礎となると感じた。
 以上の通り、硫黄島の研修は将来自衛隊の幹部自衛官になる上で必要な資質に気づかせてくれた。この経験を無駄にしないよう自身を磨き精進していきたい。

海軍水平砲台にて(右が本人)

3学年 陸上要員 東 駿 
 機能材料工学科 和歌山県立日高高等学校(和歌山県出身)

硫黄島に到着してまず感じたことは、激戦の爪痕が生々しく残るその重々しい雰囲気であった。本や映画をもとに想像していたものよりもずっと殺風景で、まるでこの島だけ70年以上もの間、時が止まっているかのようだった。ちょうど、私たちが研修を行ったその日にも新しい壕が発見された。今もなお、島の地下には多くのご遺骨が眠っている。私たちはこの事実を胸に研修に臨んだ。硫黄島は冬でも気温25度を超え、水も食料も十分にない、敵の脅威で夜でさえ安心して眠れない、そんな地獄のような環境の中3ヶ月もの間、「任務と愛する者のために島を守り抜く」、その一心で命を懸けて戦った当時の方々に本当に頭の下がる二日間であった。この研修を終え、戦史についての考え方が大きく変わった。硫黄島での戦いを日本軍と米軍両方の視点から見ることによって見えなかったものが見えてきた。物事をさまざまな視点から分析して理解を深め、最善を尽くすこと、生死をかけて任務を完遂すること、これが幹部自衛官として国防を担っていく我々の役割であると強く深く感じた。
 我々は今、先代の方々が築き上げてくださった土台の上を生きている。いま平和であるのはかつて日本が壮絶なる戦争を経験したからであり、私たちは今に感謝するとともに、これからを作り上げていかなくてはならない。この研修で感じたことを胸に刻み、先人の方々の愛国心と信念に恥じないよう日々を過ごすとともに、いまを生きる一人の人間としてこの事実を後世に語り継いでいくためにも、自身に与えられた使命と責任を自覚し、仲間とともに日々精進していく所存である。

日米将兵再会の碑に献水

3学年 海上要員 坂口 拓
 航空宇宙工学科 福岡県立福岡高等学校(福岡県出身)

私は硫黄島に降り立った時、独特の雰囲気を感じた。冬であるにもかかわらず、気温も湿度も高く、かすかに硫黄のような匂いがし、冬の本土とは明らかに違った。
 2日間訓練班で列を作り、様々な所へ歩いて移動し、研修を行った。研修前に行われた事前教育を思い出し、戦時中のことを想像しながら歩いた。歩くだけでも大量の汗をかき、すぐ喉が渇くようなこの島の気候で、限られた物資の中、戦闘を続けた当時の日本兵は、本当に厳しい環境の中で日本を守るために戦っていたのだと改めて感じた。
 1日目の夜に研修した千田壕が私の中では、1番印象に残っている。地下深くに作られたこの壕は、真っ暗な暗闇で、1度入るだけで大量の汗をかくサウナのような空間で、ここを司令部壕として使っていたとは想像もできなかった。周りには日本兵の遺品なども残っており、当時の実情を身をもって体験することができた。
 我々、防衛大学校の学生はこれから指揮官となり部隊で勤務するわけであるが、今回の研修で経験したことを糧に、厳しい状況下でも適切な判断のできる指揮官になりたいと強く感じた。
 最後に、今回の研修に関わってくださったすべての方々に感謝したいと思う。

討論会の様子

入校へのアドバイス

1学年 幡谷 寛朗 
 人文・社会科学専攻 茨城県立水戸第一高等学校(茨城県出身)

防衛大学校入校に際し、多くの方が様々な不安を抱えていることと思います。かくいう私も昨年、同じように感じていました。一般大への進学を考えたことも幾度なくありました。しかし、入校から7ヶ月がたった今、防衛大学校の門を叩いて本当に良かったと感じています。防衛大学校では、学生として、社会人として、そして自衛隊員として、様々なことを学ぶことができるからです。少しではありますが私自身の経験を記し、入校を考えている方への助言となれば幸いです。
 1つ目は体力についてです。防衛大学校は将来の幹部自衛官を育成する機関です。そのため、定期的な体力検査や、全員が運動部に所属するなどの決まりがあります。私自身、1年間の浪人を経ての入校であり体力には不安を感じていました。しかし、今では見違えるほど体力が向上しました。
 2つ目はリーダーシップ、フォロワーシップの修得です。将来は幹部自衛官として全員が部下を持つことになります。部隊を動かすために必要な資質を週番(※1)や班長、長期勤務学生(※2)、校友会活動(※3)などの経験を通して身につけます。
 3つ目は学生舎生活です。学生舎ではベッドメイキングをはじめ、上下関係、清掃の仕方等、自衛隊員としての基本事項を学ぶことができます。同期や上級生、下級生との繋がりも強くなります。将来的に、この学生舎生活で培った縦横の繋がりは絶対に役立つと思います。
 防衛大学校は様々な点において想像を超えることばかりです。この文章を読んでくださった皆さんと共に学べる日を楽しみにしています。
※1 1週間ごとに交代でする勤務
※2 約4か月の期間、リーダーとしての素養を磨くためにつく勤務
※3 一般大学における部活動

硬式野球部公式戦にて(本人) 

1学年 小針 邦靖 理工学専攻 私立水城高等学校(茨城県出身)

4月1日、少しの高揚感と大きな不安を抱えて防衛大学校の門を叩きました。何をすればよいか、何をしなければならないのか全く分からないまま防衛大学校での生活が始まりました。同期に比べて何もできない私は劣等感を感じ、不安が増していきました。しかし、そんな私を親身になって指導して下さった上級生や指導官の方々、同期のおかげで少しずつ成長する事が出来ました。
 特に、同じ部屋の同期とは辛い時ほど協力し合い、その壁を何とか乗り越え、さらなる成長を遂げることが出来ました。
 数か月間同期と共に厳しい環境を過ごして強い絆を築くことが出来ました。
 また、どれだけ同期と協力する事が大切で欠かせないものなのかを強く感じました。ここでの同期は生涯の友になると思います。
 まだ、この防衛大学校に入校して1年経っていませんが、自身でも判るほど様々な物事に対する考え方や捉え方が深くなったと感じます。常に先見性を持つことにより多様な角度で物事を見ることができるようになったからです。しかし、私自身まだ未熟者であり、これから日々の生活でさらなる成長を遂げていきたいです。
 是非、防衛大学校で心身共に成長してみましょう。

秋季定期訓練にて(一番下が本人)

1学年 浅井 應孝 理工学専攻 私立星陵高等学校(静岡県出身)

防大に入校して約8か月、私は今までの生活では体験しえないことを体験してきました。4月1日に着校し、今までの生活とは全く違う防衛大学校の生活に私は右往左往をしていました。しかし対番という二年生の先輩に面倒を見ていただき、そのおかげで徐々にこの生活に慣れ親しむことができました。入室要領(※1)、清掃の手順、ベッドメイキングや毛布のたたみ方、プレス(※2)等、初めて学ぶことも多いのですが、対番学生による教育や空いた時間を使って自分で反復練習をすることで、今ではそつなくこなせるようになりました。
 入校した当時は、今まで集団生活をしてきた経験がなく、24時間他人といるということは私にとって神経を使うものでした。部屋の仕事等やることが沢山あり大変でしたが、この生活を送っていくと人は環境に適応するもので、自然に気遣いができるようになり、同部屋の同期と助け合うことで、協調性が生まれてきました。そして部屋での自分の役割を認識し多くのことも上手くこなせるようになってきました。また同部屋の上級生の方々は、相談に乗ってくれて困ったことがあると助けてくれます。初めは、集団生活に戸惑うこともありましたが住めば都で、ほかのところでは味わえないような日々を送ることができます。
 この他にも、訓練や部隊の研修など、今まで体験したことがないことが、この防衛大学校にはたくさんあります。時には不安になり重圧につぶされそうになりますが、その分学べることも多くあり、また一人ではできないことも同期と助け合えば解決できないことはありません。最後にアドバイスをまとめると何事にも全力をもって行動し、同期を大切にするということです。そうすれば防大生活を有意義に過ごすことができるでしょう。ぜひとも入校して頑張ってください。
※1 他の学生が生活している部屋等への入り方
※2 衣服のアイロンがけ

自衛隊研修の様子(一番右が本人)

1学年 青谷 哲 理工学専攻 秋田県立横手高等学校(秋田県出身)

防衛大学校に合格された皆さん、おめでとうございます。入校を控え、新たな生活への期待と同時に不安に思うことも多くあるのではないでしょうか。今回は、これまでの生活を踏まえて入校までのアドバイスを2点紹介させて頂きます。
 1点目は体力練成についてです。初めのうちは慣れない環境ということもあり、体力を使います。ランニングなどの軽い運動でも良いので、体を動かしておくことをお勧めします。また、体力に自信がなくても大丈夫です。私も入校当初は走力に自信がありませんでしたが、校友会活動や体育の授業を通して少しずつ記録を伸ばしていくことができました。日々の生活を送っていく中で体力は自然に向上していきます。
 2点目は運転免許についてです。防衛大学校に入校後は、休日を用いて自動車学校に通うことになります。しかし、校友会や学校の行事もあるため、免許を取得するまで非常に時間がかかります。そのため、合格してから入校までの期間で免許を取得しておくことをお勧めします。
 防衛大学校での生活は忙しく厳しい面もあります。しかし、同期と協力し、乗り越えていくことで自分自身を成長させることができます。皆さんの入校を心からお待ちしています。

対番会の様子(後列右端が本人)

米陸軍士官学校長期派遣所感

3学年 木村 陸央 機械システム工学科 陸上自衛隊高等工科学校(愛知県出身)

私は8月11日から12月23日までの間、米国・ニューヨークの北部に所在する米陸軍士官学校・ウェストポイントに留学した。1778年、英国艦隊の侵入を阻止するため構築されたハドソン川西岸の要塞が元となり、1802年に設立された米国で最も歴史のある士官学校であり、卒業生には南北戦争で活躍したリー将軍、グラント将軍や日本人にもなじみ深いマッカーサー元帥、第34代米大統領アイゼンハワーなどがいる。校内は古風なゴシック様式の石造りの建物に囲まれ、今でも国家防衛の重要拠点であった頃の面影を残していた。
 私が受講した科目の1つである、リーダーシップ心理学では自分の理想とするリーダー像、現在の自分とのギャップなどを記述する課題が複数あり、マンツーマンで現・退役軍人の指導役の方から直接助言して頂き、自分自身について、また、幹部自衛官としての将来像について深く考えることが出来た。
 学生舎生活では数名の1、2学年の監督を行う分隊長に命ぜられ、中でも学生の人物点を評定する会議に出席できたことはとても良い経験であった。
 今回の派遣で得た知識、経験、友人は自分の今後にとって、素晴らしいものばかりであったと思う。このような機会を得ることが出来たこと、支援して頂いた方々、何よりこの私を友人としてサポートしてくれた米陸軍の学生たちに感謝の言葉を送りたいと思う。
Go Army! Beat Navy!!!

記念会食後、現地学生と (右二番目が本人)

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