防大かわら版VOL.115

2019年11月27日

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◯ 掲示内容一覧
 ・秋季定期訓練参加所感(各大隊)

秋季定期訓練参加所感

〈第1大隊〉
1学年 山口 恵吾
 理工学専攻 神奈川県立横浜修悠館高等学校(埼玉県出身)

我々1学年は、北富士演習場にて、「基本的技能の習得」という訓練隊長の要望事項の下、1学年として陸上において必要な基本的動作について野外訓練を実施した。
 北富士演習場では防衛大学校校内で学んだ訓練を、広大かつ複雑な地形をもって大規模に実施した。約5日間で徒歩行進訓練、宿営訓練、地図判読訓練、戦闘訓練を実施した。その中でも、特に印象に残った訓練は、徒歩行進訓練と地図判読訓練である。
 徒歩行進訓練は、16kmの行程を決められた装備を携行し、車両を使わず徒歩のみで機動する訓練である。当日は、晴天で行進しやすい気候であったが、慣れない訓練ということもあり、肉体的・精神的に疲弊した。しかしながら、同期で励ましあって全員で完歩することができ、大きな達成感を得ることができた。
 地図判読訓練は、地図とコンパスを用いて定められた地点まで移動する訓練である。未知の地形を地図とコンパスだけで判別することは難しく、何度か迷うこともあったが、地図判読の重要性を痛感した。
 今回の定期訓練を通じて、自身の肉体的・精神的・技術的な未熟さを痛感した。この経験を糧に今後より一層の精進に励む所存である。

訓練班集合写真

戦闘訓練終了後の様子(左から3番目が本人)

〈第2大隊〉
1学年 柳尾 蒼
 人文・社会科学専攻 広島大学附属高等学校(広島県出身)

10月28日、私たち1学年は初めて袖を通す迷彩服に胸を高鳴らせ北富士演習場に到着した。防衛大学校の1学年は秋季定期訓練で、富士山の麓の演習場で16kmの徒歩行進、戦闘訓練、飯盒炊さん(※)、野外での宿営といった陸上自衛隊の訓練を1週間行う。私は陸上自衛隊の訓練は体力的に大変そうだなという漠然としたイメージしか持っていなかったが、今回の訓練を通して決してそれだけではないということが分かった。
 起伏の激しい16kmの経路を小銃や装具を身につけた状態で歩く徒歩行進は、序盤は装具の重さに慣れず苦労したが完歩することができ達成感を味わうことができた。戦闘訓練において、ほふく前進や射撃などの演練をした際は同期全員で大きな声を出してやりきることができ団結が深まった。また飯盒炊さんで自分達の手で炊いたご飯は体が芯から温まるようで心底美味しく感じた。
 私たちは来年には陸海空それぞれの要員に分かれることになり、今回のように学年全員で同じ訓練をする機会は少なくなってしまう。そんな中、同じ目標に向かって団結し、がむしゃらに頑張ることができた秋季定期訓練はとても有意義で、大切な時間となった。また今回の訓練で新たに陸上要員の魅力に気づくことができ、陸上要員になりたいという私の意思も固まった。野外での宿営のときに同期と見た夜空に浮かぶ満点の星は一生忘れることは無いだろう。
※ 飯盒炊さん(飯盒を利用して米を炊くこと)

同期達との写真(右から3番目が本人)

戦闘訓練の様子(本人)

〈第3大隊〉
1学年 岩月 駿
 理工学専攻 愛知県立豊田南高等学校(愛知県出身)

秋も深まる10月下旬、私たちは北富士演習場において実施された秋季定期訓練に参加した。
 私は本訓練において、訓練の全期間を通じて班長を務めることとなった。
 定期訓練の全般を通じ、日ごろから指導され、また自身でも心掛けている「時間を守る」ということの重要性を再認識した。
 徒歩行進においては、示された時間に出発点や統制点を通過しなければ他の部隊に影響を及ぼすこと、また所望の時期・場所に前進できなければ、じ後の行動にまで支障をきたしてしまうことを教官・助教から教わった。他にも、雨の降る中行われた天幕設営においては、寒さを感じながらも日没までに終わらせなければいけないということや、歩哨(※1)・動哨(※2)における集合、警戒地域への移動等常に「時間」に追われる訓練であり、入校当初を思い出させる忙しさであった。
 また、普段の訓練よりも多い物品(背のうや小銃だけでなく携行品や装具類)の準備及び慣れない場所での集合により、確実な情報の共有や事前の準備の重要性を身をもって学ぶことができた。
 秋季定期訓練の班長勤務を通じて「小部隊の指揮官」というものをよく考えさせられた。自身でじ後の行動に必要な日程や詳細な内容を把握しつつ、それを班員に共有し、その上で自らの準備をもれなくしなければならないことから、今後幹部自衛官を目指すなかで、命令をただ伝達するだけでなく、どう工夫して共有し、自身も実行できるかを摸索しながらこれからも頑張っていきたい。
※1 歩哨(警戒・監視の任に当たること)
※2 動哨(歩哨が移動しながら警戒や見張りをすること)

訓練間のひとこま(左が本人)

ドーランにて偽装(本人)

〈第4大隊〉
1学年 二神 慶紀
 理工学専攻 広島県立広島井口高等学校(広島県出身)

私たち1学年は、10月28日から11月1日までの5日間、北富士演習場において、陸上における基本的技能を習得するために秋季定期訓練に参加した。訓練内容としては、16km徒歩行進、宿営訓練、地図判読、戦闘訓練であった。
 16km徒歩行進時はあいにくの雨天であり、寒さや滑りやすい地面、凹凸やアップダウンの激しい経路等厳しい条件ではあったが、疲れている時に分隊内でお互いに励まし合ったおかげで、私の分隊は全員で完歩することが出来た。
 宿営訓練では、天幕(テント)設営、飯盒炊さん(※1)、歩哨(※2)を行った。天幕設営は、事前訓練のおかげでスムーズに行うことが出来たが、雨水を流すための側溝を掘る際に手間取ってしまった。また、歩哨勤務中に夜明けの富士を見たことは最高の思い出となった。
 戦闘訓練では、偽装(※3)やほふく前進等の戦闘行動を訓練した。助教の方の緊迫した展示説明を見ることで、自分達も緊張感のある訓練を実施することが出来た。
 地図判読では、目標を定め、コンパスや分度器を使用して自らの位置を割り出すとともに、与えられた方角と距離をもとに目標物を見つける訓練を行った。歩測(※4)等も正確に実施でき、訓練を円滑に行うことが出来た。
 今回の定期訓練は、陸上要員志望である私にとって非常に有意義なものであった。陸上要員になれたならば、この訓練で学んだこと、経験したことを来年以降にも活かして頑張っていきたい。
※1 飯盒炊さん(飯盒を利用して米を炊くこと)
※2 歩哨(警戒・監視の任に当たること)
※3 偽装(植生等を利用して敵から見つかりにくくすること)
※4 歩測(自身の歩幅で距離を測ること)

行進時の様子(本人)

訓練班集合写真(後列右から4番目が本人)

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