防大かわら版VOL.108

2019年05月15日

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◯ 掲示内容一覧
 ・サンドハースト競技会参加所感
 ・カッター競技会参加所感

サンドハースト競技会参加所感

4学年 八尾 郁海 愛媛県出身(愛媛県立西条高等学校)

第5期サンドハースト準備訓練隊・副分隊長の八尾学生です。
 今回で5年目の参加となる日本チームは、この節目の年に世界第7位という成績を収めることができました。米国以外の招待国の中では、イギリスに次ぐ第2位となっております。昨年35位、過去最高27位の日本にとって、大躍進できたといえるのではないでしょうか。
 そもそもサンドハースト競技会とは、毎年米国陸軍士官学校で行われ、11人1チームで戦闘技術や知力、体力、状況判断能力、チームワーク等士官に必要なあらゆる能力を、2日間の連続状況下で競い合います。米国はもちろん、イギリスやカナダといった世界15カ国の士官候補生が参加している国際的な戦技競技会です。
 12月の選考会から始まり、メンバーが選ばれてからの約3か月間は全員が自分のすべてをこのサンドハーストに捧げてきました。「チームの在るべき姿」とはどういうものなのか。一人一人が考え、主語を「チーム」にして自分の役割を果たし、『総合10位以内・アジアNo.1』という目標に向かって進んできました。日々の訓練はすべてが順調だったわけではありません。うまくいかないことの方が多くありました。競技会本番直前まで様々な出来事もありました。しかし、訓練を重ねていく中で、建前ではなく本音で話せて、かつ、このチームだったら何が起こっても大丈夫という強い信頼関係を、少しずつではありますが確実に築いてきました。だからこそ最後は自分たちのやってきたことだけを信じ、2日間の状況を全力で楽しめたのだと思います。
 私自身、このサンドハーストにプレイヤーとして参加するのは2年目ですが、自分の弱さや無力さ、人間としてまだまだだなということを改めて実感しました。それと同時に、お互いの欠点を指摘し認め合いながら、どんな状況になっても自分たちの力を信じて前に進むことのできる仲間に出会えたのは、人生の宝物です。挑戦していなければ、間違いなく感じることも手に入れることもできなかったでしょう。
 最後に、このような機会を与えてくださった防衛大学校をはじめ、日々の訓練でご支援いただいた教官・助教の方々、最後まで支え応援してくれた先輩・同期・後輩、そして家族に心から感謝いたします。来年以降、私たちの背中を見てこの競技会に参加を志望する人が増え、更なる高みを目指して、世界に「日本ここにあり」というプレゼンスを発揮してくれることを期待しています。

表彰式後の1枚

インタビュー受け(左が本人)

カッター競技会参加所感

2学年 力安 航太 佐賀県立武雄高等学校(佐賀県出身)

防衛大学校2学年の競技会と言えばカッター競技会である。大隊対抗の部と各大隊4個クルー、計16個クルーの最速を決める本競技会に私は11クルーとして参加した。11クルーは決勝に進出したものの4位という悔しい結果であったが、第1大隊としては最優秀大隊に輝いた。クルーとしての結果もあり素直に喜べない部分もあったが、最優秀大隊に大きく貢献できたことは誇りに思う。
 今年度のカッター競技会は昨年度と違い、予選から決勝に進出する艇は、漕手12人中8人を変更しなければいけないため、ほとんどの学生が漕手として艇に乗る必要があり、よりクルー全体としての団結と技術の向上が問われた。
 このため、11クルーは競技会本番直前まで多くの壁に直面し、クルーとしてなかなか1つになれずクルーの雰囲気も悪化していく一方であった。しかし、苦しく辛い時間の中でも同期で諦めずに励まし合い、少しずつクルーとして成長していき、競技会本番では予選、決勝ともに過去最高のタイムを出すことができた。前述のとおり結果としては悔しいものであったがそれ以上に同期と団結し1つの目標に向かって努力した過程にこそ真の価値があった。
 11クルーとして過ごしたこの期間はかけがえのないものであり、私自身も大きく成長することができた。またクルー長をはじめとするスタッフの方々、指導官といった多くの方々の支えがあったからこそこのような競技会に参加することができた。本当にありがとうございました。
※各中隊の艇を「クルー」という。

11クルーの同期達(最前列中央が本人)

海上訓練の写真(中央が本人)

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