防大かわら版VOL.104

2019年01月22日

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◯掲示内容一覧
 ・学生隊学生長としての決意、抱負
 ・大隊学生長としての決意、抱負(各大隊)

後期学生隊学生長としての決意、抱負

4学年 久保田 祥平 京都府立乙訓高等学校(京都府出身)

今年度、学生隊として『「向上」―真の防大生とは―』という言葉を掲げていますが、前・中期を経てその如何が問われています。
 後期はこの一年の、さらには4学年にとっては4年間の集大成を発揮しなければならない時期と言えます。今まで積み上げ築いた礎をもとに、その成果として目に見える形で「向上」を表さなければなりません。決して容易なことではありませんが、学生隊学生長として学生一人一人の成果の追求を促すよう尽力していきたいと思っております。
 また、本期は次を見据えた継承の時期でもあります。それぞれがこれまでに得た物事を次世代に伝えるだけでなく、受け手自身の貪欲な吸収が求められます。今まで以上に常に先を見据えて思慮を巡らし、それらを行動で示すことが継承において重要だと思います。このような継承をより活発にするための環境を整えていくことにも献身していきたいと考えています。
 以上のように、本期は「成果の追求」と「次世代への継承」に重点を置き、防衛大学校の伝統に恥じぬよう、誠心誠意、身を粉にして精勤していく所存です。
 最後に、防衛大学校には脈々と受け継がれてきた伝統が存在します。これまでの伝統を承けそれを引き継ぐことはもちろん、新たな伝統を築くことも我々の責務であると考えています。各学生がその責務を自覚することが「向上」にとって必要不可欠であり、その自覚による弛まぬ努力が今我々に求められるものだと自覚しております。全学生、最後まで誇りと自覚を胸に邁進していく所存です。

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海外派遣時(本人左から2番目)

後期第1大隊学生長としての決意、抱負

4学年 森 晴太郎 宮崎学園高等学校(宮崎県出身)

今年度は1大隊として『「食いしん坊」~個人の充実とまとまり~』を年間方針に掲げ、前・中期の大隊学生長を中心に1大隊全員で取り組んできた次第であり、後期はその集大成といえる極めて重要な時期である。
 私は、後期大隊学生長の任に就くにあたり「防大プライド(防衛大学校学生としての誇りや自信)」、この言葉を常に意識して勤務していく所存である。防衛大学校学生の一人一人が、将来幹部自衛官になる者としての自覚を持ち、日々の勉学や校友会、教育訓練、学生舎生活に全力で励むことにより、「防大プライド」が醸成されると私は考える。加えて、「防大プライド」を醸成することで心が豊かになり、幹部自衛官に相応しい人格の形成に寄与すると思う。
 前・中期に1大隊全員で築き上げた「基礎事項の徹底」と「Mindを各人充実させること」を基盤とし、学生が自己の充実を図ることで「防大プライド」を醸成することができるような環境作りに、大隊学生長として全身全霊取り組んでいく所存である。また、後期は次の世代への橋渡しの時期になってくるため、自分たちが受け継いできた伝統、新しく築き上げてきた伝統を次の世代に継承し、これを可能にする環境作りにも尽力していく。そうすることで1大隊の年間方針を達成し、より良い大隊になると信じている。

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剣道部(左から2番目)

後期第2大隊学生長としての決意、抱負

4学年 島尻 聖拳 長崎県立佐世保北高校(長崎県出身)

圧倒撃滅・完全勝利。これが私の属する学生舎のスローガンだ。第2大隊は皆が一丸となって大きな力を引き出すことができる強い大隊である。目に見える結果としては棒倒し競技会での3連覇が挙げられる。
 第2大隊は前期・中期大隊学生長指揮の下に強固な団結が生まれ、更なる発展を遂げてきた。しかし、その一方で改善すべき課題が多々あるのも現状である。後期はそういった課題にアプローチし、皆が納得する成果を出すことが重要になってくるだろう。
 後期は1年間の締めくくりの時期である。皆が誇れる強い第2大隊を完成させ、後輩のために最高の形でバトンを受け渡してやらねばならない。それが後期大隊学生長である私の使命だと考える。
 残すところ防大生活も3か月となった。最後は総員が第2大隊で過ごしてきた誇りを胸に新たな門出を迎えられるよう、尽力させて頂く。

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大隊本部にて

後期第3大隊学生長としての決意、抱負

4学年 鍋谷 駿之介 高岡第一高等学校(富山県出身)

第3大隊の大隊年間方針として「改革」が掲げられ、前・中期には大隊学生長や各種競技会責任者が核心となり様々な活動を実施し、基礎を築き上げ第3大隊を成長させた。また、学生全員が自己の役割を考え全力で生活していると感じる。
 後期は、年度の集大成をむかえる段階であり、学生舎生活や各種競技会において第3大隊の団結、規律、士気の真価が問われる。また、来年度に向けて各学年が次の環境での生活を意識しながら生活を送る。そのため、4学年はこれまで防衛大学校で培った能力を最大限発揮し、後輩へ自らの意思を伝える必要があるとともに、下級生はこれを踏まえて次の世代の防衛大学校を担う準備を整えなければならない。
 私は大隊学生長を務める上で「継承」を勤務目標に挙げる。前・中期での良い流れを断ち切る事無く、また第3大隊を更なる高みへと成長させることを目標として後期第3大隊学生長の任務を全うする所存である。

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イオン液体討論会にて(右端が本人)

後期第4大隊学生長としての決意・抱負

4学年 半沢 拓也 私立福島成蹊高等学校(福島県出身)

平成30年度後期第4大隊学生長を拝命致しました、第411小隊4学年の半沢学生です。
大隊学生長の任に就くに当たり、大隊の現状を分析したところ、当事者意識の欠如という問題が浮かび上がった。こうした現状を踏まえ、4大隊の学生が成長するためには当事者意識をもって考え、判断し、そして行動することが必要であると思う。後期は、各々が前期及び中期で培ったものを総合的に発揮しつつ、来年を見据えた期間にすべきである。だからこそ、一人でも多くの学生が現状と目指すべき目標を早い段階で見定め、常に思案していくことが出来る大隊にしていきたいと思う。
 さて、比較的短いと言われている後期ではあるが、各種定期訓練や期末試験、また国際士官候補生会議や断郊・持続走競技会、月例観閲式等、長期間の準備や練成期間を伴う行事は少なくない。つまり、短い時間の中でより良い結果を得るために、勝つためにはどうすれば良いのかを各学生が考え続けなければならないのである。
 最後に、4学年は防大生活の、また3学年以下はその学年までの集大成を迎えるわけであるが、それが満足のいくものになるように、そして今後の自衛官生活における飛躍に繋がるものとなるよう、我々長期勤務学生や各種競技会の責任者をはじめとした学生が、「滅私奉公」の覚悟でことに臨んでいく所存である。

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3学年時開校祭観閲式にて(一番左が本人)

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