本文へスキップ

海上自衛隊は周囲を海に囲まれた我が国の生命線である、海洋の自由で安全な利用を守るため、日々警戒監視や訓練等に取り組んでいます。

最後の木造掃海艇「たかしま」自衛艦旗授与式(22.2.26)

 平成22年2月26日(金)ユニバーサル造船株式会社京浜事業所(川崎市鶴見区)において、掃海艇「たかしま」(艇長 3等海佐 豊田和弘)の自衛艦旗授与式が行われました。

 式は午前11時から始まり、自衛隊関係者やユニバーサル造船の社員、来賓等役250名が見守る中、防衛省代表の横須賀地方総監(海将 松岡貞義)からたかしま艇長に自衛艦旗が授与され、乗組員が乗艇、最後に艇長が乗艇し、艦尾旗竿に自衛艦旗が揚げられました。

 その後、横須賀地方総監が「一隻の艦艇の伝統は初代乗組員によって築かれると言われる。諸官はこのことに思いをいたし、豊田艇長の指揮統率の下、一致団結して新たな時代の要請に対応できるようチャレンジ精神を持って「たかしま」の良き伝統を築いていくことを期待する。」と訓示し、自衛艦旗授与式は滞りなく終了しました。

 午後1時、艇長が「本日、自衛艦旗を授与され掃海隊群第2掃海隊に編入され、ただ今から定係港の佐世保基地に向かいます。今後任務においても困難に直面することが多々あると思われますが、最後の木造掃海艇の建造に全力を結集された皆様の気持ちを胸に、困難を乗り越えて参ります。」と挨拶した後、横須賀地方総監に対し出港報告が行われ、真新しい自衛艦旗をなびかせながら、横須賀音楽隊の演奏する中、多くの関係者の見送りを受け誕生地を出港し母港となる佐世保に向かいました。

 掃海艇「たかしま」は平成18年度計画の「ひらしま」型中型掃海艇の3番艇であり、今後造船する掃海艇の船体がFRP(繊維強化プラスチック)になるため、最後の木造掃海艇です。

 掃海艇の艇名付与の標準は、島の名前から選ばれて命名されており、掃海艇「たかしま」(長崎県北部の伊万里湾にある鷹島)は、帝国海軍において、敷設艇「鷹島」があり、海上自衛隊では昭和20年竣工の哨戒特務艇「第153号」が初代の「たかしま」で、昭和39年3月に除籍。二代目は昭和59年竣工の「はつしま」型の13番艇で、平成13年6月に除籍になるまで活躍した2艇があり、「たかしま」という名前は海上自衛隊において3代目となります。

 「ひらしま」型掃海艇は、「すがしま」型掃海艇に比べ排水量が570トンと60トン大きく、また、機雷探知機・処分具等が変更され活躍が期待される新しいタイプの掃海艇です。掃海艇「たかしま」は、佐世保を母港とする掃海隊群第2掃海隊に配備され、今後部隊の中核を担うこととなります。

 【掃海艇「たかしま」主要項目】
  全長57メートル、幅9.4メートル、馬力2,200PS