皆様はじめまして。
海上自衛隊の男性ヴォーカリストの橋本晃作と申します。昨年12月に東京音楽隊に配属されてから、初めて演奏会のレポートを執筆させていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回、東京音楽隊は6月21日さいたまスーパーアリーナのけやき広場で開催された「火曜コンサート」に出演してまいりました。
東京音楽隊が参加したのは実に三年振りとなりました。
コロナの影響はいまだ続きますが、少しずつ日常が戻り、以前のように皆様の前で演奏できること、隊員一同とてもうれしく思います。
1曲目はスーザ作曲の行進曲「美中の美」から始まりました。
東京音楽隊は海軍軍楽隊から続く行進曲の伝統を継承しているため、行進曲の王様といわれるスーザ氏の作品を演奏することはとても意義深い思いがあります。
石田1尉の優雅な指揮から繰り出される美しい音楽が会場を包み込みました。
2曲目は昭和の名作アニメから「銀河鉄道999」、「宇宙戦艦ヤマト」のメドレーをお贈りしました。
海自音楽隊の十八番ともいえる、「ヤマト」の勇ましいメロディーと、「999」のさわやかな風が駆け抜けるかのようなメロディーが相まって、会場を盛り上げました。
続いての曲は、沖縄県の国土復帰50周年を祝し、沖縄でとても愛されている「ダイナミック琉球」。ここまで司会を担当していた私ですが、司会マイクから歌のマイクに持ち替えて、力いっぱい熱唱しました!
4曲目は、東京音楽隊の隊員である渡邉1尉が作曲した、「CALM(カーム)」を初演いたしました。
作曲者本人の指揮で演奏を聴けるのも音楽隊の大きな魅力です。
「CALM」とは、うねりのない鏡のような海、「凪」です。
また「和」、「静か」といった意味があり、これからも穏やかな海であるようにと、願いが込められています。
曲中のトランペットソロは本田2曹が担当しました。
最後の曲は「情熱大陸」をお聴きいただきました。
ここで打楽器には樋口隊長が参加し、夏日の熱さと音楽の情熱が相まって、会場がさらに熱気に包まれ、大盛況のうちに演奏会は終演しました!
ランチタイムのひと時に、多くのお客様に足をとめていただいたこと、この場を借りて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
~余談~ この日とある出来事がありました。
演奏会が始まる前に準備を進めていたのですが、突然、賑やかな音が会場に響き渡りました・・・!!
その音の正体は、散歩中に立ち寄ってくれた小さな子供たちでした。
ニコニコ笑顔の樋口隊長に促され、無邪気な笑顔で打楽器を叩く子供たちの姿を見て、本番前に緊張していた私は心がほっこりと癒されました。
ありがとう!また、遊びに来てね!!
演奏曲目
1.美中の美
2.ジャパニーズ・グラフィティ 12(999(TV版)~ヤマト~999(劇場版))
3.ダイナミック琉球
4.CALM ~凪・和・静~
5.情熱大陸
アンコール 行進曲「軍艦」
橋本2曹