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基地モニターについて

 下関基地隊では”基地モニター”の皆様に各種行事や広報活動などに参加いただいています。これは自衛隊が行う活動を隊員以外の目線から見ていただき、いただいた感想やご意見を今後の各種活動に反映するための試みです。まさしく自衛隊の「未来を創る」活動です!
”基地モニター”は、毎年1回、年齢、性別、ご職業を問わずを募集しています。詳しくは基地モニター募集ページをご覧ください。


基地モニター
 仲村 栄子 様

新型コロナウイルスの影響で、モニター委嘱式その他行事が中止や延期となり、その後ようやく顔合わせ会があるも(カレーは最高でした)、モニターらしい活動が実施されない日々が続き、やっと採用いただいたのにともやもやとしていました。そんな中、広報さんから、「急ですが、基地司令の交代式があるので参加しませんか?」と連絡がありました。それまでの我慢をがんばった報酬のように、普通一般人が体験できない司令交代式を見学させていただけるとは!霧が晴れたような気分となり、何とか同僚に休みの交代をしてもらい参加させていただくことができました。

 今までご縁で色々な基地や駐屯地の行事に参加させていただいていましたが、自衛隊の日常はどんなものか見たことがなかったので、これぞモニター活動だと、参加が決まった時から、洋服は何を着ればいいのか、アクセサリーは派手でも地味でもない方がいいな。などと楽しみに当日を迎えました。早朝の集合なので、他のモニターさんたちと前泊したことも楽しかったです。

 全体を通して感じたとことは、「伝統」です。私の中では、海上自衛隊が一番旧軍の伝統を継承している印象があり、歴史好きの私にはどこも見逃しまいと忙しい1日でした。

 交代式は冬服の時期のイメージがありましたが、今回は真夏。自衛隊の制服でカッコよさ最強といわれる真っ白な正装に身を包んだ隊員さんたちがずらりと並び、それを見るだけでも日常を一瞬忘れ、映画を見ているような感覚でした。夏服の正装でたくさん並んでいるのを見るのは初めてです。
 佐藤司令より、式の大まかな流れを拝聴しました。基地司令自らの説明なんてもったいないことです。下関基地隊モニターに応募を決心した理由の一つとして、護衛艦きりしま元艦長の佐藤司令がいらっしゃるからということです。 以前ニコニコ超会議の自衛隊ブースの動画を観ていると、たまたま佐藤司令が出演されていた動画があり、現場の話をされるそのお姿に、どんどん引き込まれ、海上自衛隊に興味がわき、このような素晴らしい方が司令をなさっているのだと、もっと知りたくなり、ぜひモニターになりたいと思ったからです。

※動画はこちらです。 https://www.nicovideo.jp/watch/sm26105255

 ご説明の中で、交代式の司令の見送りまでは長袖の正装、その後、半袖の制服に着替えるとのこと。大変ですが、形にこだわるのも、けじめとして大事なのかなと、おそらく海上自衛隊の中では当たり前かもしれないことが、私にとって全てが新鮮でした。

 この猛暑に長袖の制服はキツイ!これも訓練なのかと思っていましたが、司令のためにお天気が味方をしてくれたのか、早朝ということもあり、少し曇り空で、風もそれほどなく、陽射しも強くなく、比較的過ごしやすい天気でした。

 退官されるとのことで、式の途中で隊員さんが倒れたりしないような天候で本当に良かったです(終わった後アスファルトの照り返しが容赦ない厳しい猛暑でした。不思議なタイミングです)

 最初に司令が基地隊員に挨拶をするとき、私たちモニターがお世話になっている総務科長の活躍を労う表彰があり、後から、予定外の司令の粋な計らいだったということがわかり、素晴らしい演出でした。このような隊員の目線になれる方が自衛隊の司令になるのだと安心しました。 旧司令のお見送り、新司令のお出迎え、栄誉礼、儀仗の所作、などなど、普段基地や護衛艦一般公開では見ることができない、本番の儀式を見ることができました。

 佐藤司令が花束を持って基地を去る時、隊員の並ぶ中「ありがとう」と仰った瞬間、涙が出てきました。最後の帽振れで感動がクライマックスです。護衛艦以外で行う帽振れを見るのは初めてです。

 日本の海を護るため、司令ともなると仕事だと割り切って退官まで全うするということはほとんどないのではないかと思います。隊員も事務的だと見抜くと思います。この国が好きだ。家族を、国を護るのだという心意気がないと司令や艦長は、務まらないのではないかと感じました。本当にお疲れ様でした。モニターとして接したのはこの日だけだったのが残念ですが、お国のためにありがとうございました!!

 そして、新しい司令への各幹部挨拶、隊内点検も、映画を見ているようで、所作が美しく、ここでも伝統を感じました。

 新しい川久保司令も気さくで優しげな方なので、今後のモニター活動が楽しみです。いろいろと学ばせていただきたいと思います。

 一通り儀式が終わると、モニターさんの一人が掃海艇うくしまを見学したいと希望していただいたので、ずっとタイミングが合わず、見学できずにいた、掃海艇うくしまの見学が実現しました。白い制服の似合う、スラリとした艇長と機関長自らの案内で、これも贅沢な経験です。みんなしっかりとマスクを着用し、モニターだけが貸切状態の見学となりました。説明や質問に対する回答も、迷いがなくきびきびとしたご対応をいただき、このような方々が、実務についているのだと安心しました。ありがとうございます。

 掃海という作業は、敵は機雷などの爆発物です。地味で目立たないように感じますが、世界で初めて自衛隊が認められたのは、戦闘機でも、戦車でもなく、掃海部隊の活躍なのです。目立たないところで自己主張せず、困難な作業を粛々と行う。というイメージは、なんとも日本人らしいのではないでしょうか。

 早朝からお昼までの間でしたが、初めての経験ばかりで、非常に充実したおなか一杯の内容でした。 最後に暑い中、私たちの案内をしていただいた、セーラー服の方々、及びWAVEの方や、広報担当の方々には感謝しております。ありがとうございました。


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