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令和6年度自衛隊統合防災演習(06JXR)への参加
5月20日~24日、自衛艦隊は、令和6年度自衛隊統合防災演習(06JXR)に参加しました。本演習は、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震の発災時における自衛隊の災害対処要領を演練したものであり、この海溝型地震は、最大震度6強以上、津波最大高約30mで津波による被害が甚大という特徴があり、最大死者数約19万9千人(気象庁HP)と見積もられています。今回の演習では、発災初期の航空機による被害状況の把握と人命救助及び、陸路が寸断する中でも、海上から陸上へ救難部隊の投射等、海上自衛隊の特徴である機動性の最大発揮の重要性を改めて確認できました。また、齋藤自衛艦隊司令官は5月23日、本演習視察のため海上作戦センターを来訪した統合幕僚長 吉田圭秀陸将、統合幕僚学校長 谷嶋正仁空将及び米海軍第7艦隊司令官フレッド・ケイチャー海軍中将と懇談し、大規模な災害が発生した際においても、平素の日米共同による警戒監視・情報収集活動や訓練等で培った強固な連携体制・態勢によって対応していくことで一致しました。また、この貴重な機会を利用し、日米同盟が前例のない高みに達したとの共通認識の下、日米同盟の抑止力及び対処力のさらなる強化に向けて、平時からグレーゾーンを経て有事に至るまで迅速かつシームレスに日米統合・共同作戦を遂行するためのより効果的な指揮統制や部隊運用の在り方等についても議論しました。
自衛艦隊は、国民の皆様の生命と財産を必ず守り抜くという固い決意の下、災害対処を含めたあらゆる事態に迅速かつ適切に対応すべく、平素から各種訓練及び警戒監視活動等の任務に臨むとともに、日米同盟の更なる強化に努めています。