ＦＣＲＴ（Fleet Commanders’ Round Table）の開催

　自衛艦隊司令官 齋藤聡海将は、海上作戦センターにおいて、日米豪韓の艦隊司令官によるFleet Commanders’ Round Table(FCRT) 2024を開催しました。
　このFCRTは、インド太平洋地域の平和と安定のため、日米豪韓の艦隊司令官が一同に会し、域内における不安定要因に関する情報の共有、防衛協力及び高度な戦術を演練する共同訓練等について話し合う会議です。
　なお、今回の会議では、初めて、カナダ、ニュージーランド及びフィリピン海軍の代表をオブザーバーとして迎え、力による一方的な現状変更の試みを許容しない安全保障環境の創出に向けて、法の支配に基づく国際秩序を維持するための連携強化策等について活発に議論しました。
　本会議において、齋藤司令官は、「インド太平洋における海上輸送路はとても重要であり、我が国をはじめ世界経済を支える生命線である。海上交通の安全確保は、関係各国がそれぞれの海域で連携、同期して活動することが必要であり、海軍種だけでなく政府全体として取り組む必要がある。」と述べました。
　米海軍第７艦隊司令官ケイチャー中将は、「今回のFCRTでは、この地域の平和と安全を長い間育んできた価値観と国際秩序にコミットする同盟国や同志国と共に行動する時、私たちは各国兵力の単純な足し算以上の大きな存在になることを参加した各指揮官全員に思い起こさせた。自衛艦隊が今回、このようなプロフェッショナルなイベントを主催し、主要な各国海軍種のリーダーが率直で直接的な対話をする機会を与えてくれたことに心から感謝する。」と述べました。
　自衛艦隊は、即応態勢を維持し、我が国の防衛のみならず、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて同盟国・同志国海軍と協同して、インド太平洋地域の平和と安定に寄与しています。

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