記者:
なぜ海上自衛隊に入隊したのですか?
先任伍長:
実はたまたまなんです(笑)
大学を卒業した後、就職先がなく、地元の福岡県でアルバイトをしていました。
休みで実家にいたところ、たまたま弟に会いに来た地本の方からお誘いを受けたんです。
地元には陸上自衛隊の幹部学校があるので、最初は陸上自衛隊を
イメージしていたのですが、私が東京商船大学に通っていたことを話したら
「それなら海上自衛隊がいいですよ」
と言われましたので海上自衛隊を選びました。
記者:
ところで先任伍長というお仕事はどんなことをするのですか?
先任伍長:
部隊の規律や風紀の維持、曹士の総括、隊内の団結の強化が
主な任務です。
簡単に言えば
「ルールを守りましょう」
「悪いことはしちゃいけませんよ」
「みんなで協力し合いましょう」
といった、学校で言えば風紀委員の親玉ってところでしょうか(笑)
そのほか、地域住民の皆様との良い関係を維持するため、
先頭に立って奉仕活動などもやりますね。
隊員のリクリエーションなんかも計画しますよ。”ダメダメ”ばかりでは
隊員をまとめることはできませんからね
(大変そう・・でも先頭に立って頑張るってかっこいいね)
沖縄基地隊の本部庁舎の一角にある先任伍長室
ここに海上自衛隊沖縄基地隊先任伍長がいる
曹士で唯一専用の部屋を与えられる先任伍長
曹士をまとめる先任伍長は果たしてどんな人なのか?
先任伍長室に入ってみた
今は新型コロナウィルス感染拡大を防止の観点からマスク着用が義務付けられているため、素顔をお見せできないのが残念・・
笑顔の優しい良き兄貴って感じの先任伍長でした。
次回からは沖縄基地隊にある様々な部署に焦点を当てていきます!
体力に自信がない人でも自衛隊には十分やっていける仕事があります。
職業選択の参考になれば幸いです!(^o^)!
記者:
自衛隊での職種はなんですか?
先任伍長:
電子整備です
私が子供のころ、父が「ナショナル」に勤めていまして、よく壊れたビデオデッキやラジカセを持って帰ってきては直しているのを見ていました。
そのころからぼんやりと「機械を扱う仕事がしたい」とは思っていました。
教育隊(自衛隊に入隊すると最初は教育隊といわれる自衛官の基礎を学ぶ学校に入校します)を卒業する前に職種選択するのですが、その時当時の分隊長から
「射管(射撃管制)」か「電子整備」
を勧められました。
もちろん小さいころの希望があったので迷わず「電子整備」にしましたけどね(笑)
(なるほど・・自衛隊っていろんな職業があるんだなぁ・・)
忙しそうにパソコンに向き合う先任伍長
そんな先任伍長に我々はインタビューを試みた
記者:
先任伍長ってどうしたらなれるのですか?
先任伍長:
正直わかりません・・・(笑)
今でもなぜ私に声がかかったのか不思議でしかたありません(笑)
でも何事もできるだけ”客観的”にとらえるように心がけてきました。
先任伍長は曹士を取りまとめ、正しい方向に導かなければなりません。
自分の”主観”で見てしまうと「本質」に気づかず、誤った指導をしてしまうかもしれません。
「客観的」に見ることで様々な可能性を見出し、その中からより良いものを選択し、正しい方向に導いていけると信じています。
(ん~難しいなぁ・・でもただ一生懸命やるだけではなく、ちょっとさがって全体を見つめなおすことも必要なんだね。さすが曹士をまとめるひとは違うな・・)
先任伍長室にはいると
まず目につくのは数々のチャレンジコイン
もともとこのチャレンジコインは米軍の文化
様々な部隊のチャレンジコインが並ぶ