レポート

　２月９日（日）に岩手県盛岡市民文化ホールで第４２回定期演奏会を行いました。盛岡市民文化ホールで演奏会を行うのは実に１８年ぶりのことで、私たちも大変楽しみにしていました！
　開演前のウェルカムコンサートでは、バリトンとチューバの４重奏をお届けしました。 隊長自らの発案で結成されたこのバンドは、コンサートマスターの荘所２曹に加え、東京音楽隊から応援に来てくれていた藤江３曹と小嶋３曹も参加し、スペシャルメンバーでの演奏となりました。 前日に４人でわんこそばを食べに行ったらしく、譜面台には１００杯以上達成で貰えるお札が。(ちなみに男性平均６０杯だそうです)お腹いっぱい食べたおかげでスタミナを蓄えられ、パワーのある低音がロビーに響きわたっていました(^o^)

　第１部は、副隊長岩田１尉の指揮でお贈りしました。
　「狂詩曲『スペイン』」では、弦楽器の艶やかな響きやピッツィカート(弦を弓ではじく音)を管楽器で表現するため、細部に至るニュアンスに工夫を加えて演奏しました。ちなみに私(著者)はハープの音色をヴィブラフォンで再現する役目でした(^^)お聴きいただいた方々には、オーケストラに勝るとも劣らない、吹奏楽の輝かしいサウンドをお届けできたのではないでしょうか？

　第１部最後には吹奏楽ファンなら誰もが知る名曲「アルメニアンダンス・パートⅠ」をお届けしました。よく耳にする演奏とはひと味違う、オリジナルテンポにこだわり、次々と移り変わる情景を鮮やかに描き上げました。本演奏会前半の締めくくりにはふさわしい演奏になったと思います！

　第２部は、隊長植田３佐の指揮でお贈りしました。
　はじめに、海上自衛隊音楽隊の委嘱作品を２曲演奏しました。「オマージュ～海の守り詩」は呉音楽隊、「リンコドンティプス～蒼き海の守り神～」は横須賀音楽隊の委嘱作品なのですが、偶然にも当時初演に参加した隊員が数名いました！音楽隊は全国転勤なのでそのようなことが起きるのですね～

　「スピリテッドアウェイ『千と千尋の神隠し』」では、主題歌の「いつも何度でも」とラストの印象的なシーンで流れる「ふたたび」が混ざり合って演奏されるという幻想的な場面がありました。自然と映画のシーンが思い出され、私もお気に入りの部分のひとつでした♪

　アンコールは、地元岩手県出身の作曲家八木澤教司さんの曲で、被災地復興支援のシンボル曲としても有名な合唱曲「あすという日が」、チャグチャグ馬コの主題をモティーフにした「ＭＡＲＣＨ-ＣＨＡＧＵ-ＣＨＡＧＵ」を演奏し、最後は行進曲「軍艦」で演奏会を締めくくりました。

　当日は、大変寒い中沢山の方々に足をお運びいただき、本当にありがとうございました！また、今回聴きに来られなかった方々もぜひ一度大湊音楽隊の演奏会にお越しください(^^)