海洋観測艦しょうなん

■しょうなん艦長挨拶

 「しょうなん」第9代艦長 谷 です。
 こちらでは、我が艦、「しょうなん」について、紹介したいと思います。
 「しようなん」は、平成22年3月に岡山県の三井玉野造船所で産声をあげ、瀬戸内海の備讃瀬戸で産湯に浸かり、その後横須賀で年月を経て令和3年3月で満11歳になりました。2人の姉(わかさ、にちなん)とは10歳以上年が離れており、海洋観測艦3隻の中では、末っ子です。また、当時の御屋形様の家族計画上、「しょうなん」懐妊の際、懐具合が寂しかったのか、船体は経費節減のため、大幅に商船使用になっていますが、その代わり一族(海自)で初の推進機が360度回転出来る「ポッド式推進システム」が採用され、狭い海域やある程度の荒天でも比較的容易に観測作業が可能となっています。
 「しょうなん」の由来は、ご存知のとおり、神奈川県の湘南から取っており、横須賀を本籍にするのに相応しい艦名であるなと自負しています。
 自衛艦の艦内には航海の安全を願って、神棚を設置しており、「しょうなん」は、地元の走水神社から分祀して頂いています。走水神社の祭神は、日本武尊と弟橘媛命であり、古事記にも記載された由緒正しい神様です。
 「しょうなん」という艦名から、一般的に沿岸の海洋観測に従事していると思われがちですが、我が国周辺海域津々浦々いろいろな海域に出かけてお仕事をしています。特筆すべきは、その名のせいか?波(海潮流)乗りを得意としており、公称最大速力の16ノット(約30㎞/h)を超える速力を発揮することもしばしばです。
 「AGS5106」、日夜、世界でも有数の千変万化する我が国周辺海域でお仕事をしています。どこかの海で見かけましたら、温かく見守って頂けたら幸いです。

「しょうなん」艦長 2等海佐 谷 雄一

 

■しょうなん先任伍長挨拶

 はじめまして、私は令和2年8月24日に「海洋観測艦しょうなん」第8代先任伍長に指定されました、鈴木功です。
 本艦は艦長以下84名(女性自衛官6名含む)で主任務である海洋観測や訓練等に励んでおり、艦長指導方針の「しょうなん一丸」をもとに任務遂行及び安全第一に、仕事と休みとメリハリのある楽しい艦です。
 また先任伍長以下13名の先任海曹で乗員一人一人に目を配り、ときには厳しく、ときには優しく、ときには先任海曹室から笑いを発信できるような、風通しの良い部隊を目指し皆が一丸となって頑張っています。
 最後に先任伍長としてまだまだ足りない部分などありますが、更に経験を積み、知識・技量を向上させ、これからも「海洋観測艦しょうなん」のみんなの力になれるよう尽力してまいります。

しょうなん先任伍長
海曹長 鈴木 功