敷設艦むろと

■むろと艦長挨拶

 令和3年9月1日付、敷設艦「むろと」第5代艦長を拝命しました杉山です。
 よろしくお願いします。

 指導方針は「自愛」です。自分自身を含め、誰しも自分の家族や所属する組織等、大切な何かを守るためには、如何なる努力をも惜しまないものです。
 「自愛」には、乗員一人一人が自分の家族を愛するように、「むろと」とその乗員に愛着を持ち、与えられた任務を達成するために、自分たちが為すべきことを自発的に見出し、積極的に取り組み、より良い艦を創り上げていく気概をもって勤務せよ、という意味を込めています。
 現在の敷設艦「むろと」は、敷設艦としては3代目であり、平成23年9月に三菱重工下関造船所にて起工、平成25年3月に、老朽化に伴い退役した先代「むろと」の後継艦として就役しました。
 本艦は、ケーブルの敷設・揚収という任務の性格上、船体の繊細な移動を可能とする様々な機器が装備されております。また、安全・確実な作業が要求されるため、約110名の乗員が、日々、専門的な知識と技能の研鑽に励んでおります。

 これからも、乗員一同、海上自衛隊で唯一の敷設艦として「我々にしか出来ない任務がある。」という自負を持ち、常に「自愛」の精神をもって国民の皆様の負託に応えられるよう精進して参りますので、よろしくお願いします。

 

■むろと先任伍長挨拶

 令和4年3月15日付、敷設艦「むろと」第4代先任伍長を拝命しました八木曹長です。よろしくお願い致します。
 まず、我々が勤務しております敷設艦「むろと」について、簡単にご紹介致します。艦の全長は131m、幅は19m、基準排水量は4950トンあり、主な任務はケーブルの敷設・揚収です。敷設艦は海上自衛隊に1隻しかありません。
 現在、本艦には約110名の乗員が乗り組んでおり、敷設科、船務科、航海科、機関科、補給科及び衛生科のいずれかに所属し、それぞれが所掌する専門業務を分担することにより、艦の任務遂行を支えております。
 任務の特性上、配置を越えて共に作業する機会も多く、仲が良く、とても家族的であり、乗員の士気がとても高い艦です。
 私の勤務方針は「乗員一人一人がやりがいを持ち、勤務できる艦を作る。」です。先任海曹室のメンバーとともに、すべての乗員がやりがいを持ち勤務できることを日々追求しています。
 敷設艦の仕事は、天候等いろいろな悪条件下においても臨機応変に対応しなければならない過酷なものであり、乗員が一丸となって取り組まないと任務は達成できません。
 乗員はその努力が必ず我が国のためになると信じ、毎回、決してくじけることなく任務を成し遂げ、母校である呉に帰港しています。
 これからも「むろと」乗員一同は、与えられた任務に真摯に取り組み、果敢に挑戦していきます。応援よろしくお願い致します。