海上自衛隊幹部学校

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第67期指揮幕僚課程学生の首都圏研修

    はじめに
    第67期指揮幕僚課程学生は、安全保障に関する幅広い視野と深い洞察力の涵養を目的として、令和元年5月8日(水)から10日(金)の3日間、首都圏内に所在する各自衛隊、在日米軍の中枢組織及び防衛装備庁の研究所等を研修しました。これらの部隊及び機関は、我が国の安全保障上のCurrentとFutureの中核を担っていることから、本研修は、今後の健全な軍事的判断力を発揮する上で必要不可欠なものであったと認識しています。
    それぞれの研修の細部については、次のとおりです。

1 防衛装備庁(防衛装備庁電子装備研究所及び先進技術推進センター)
    初日の午前中は、東京都世田谷区に所在する防衛装備庁電子装備研究所及び先進技術推進センターを研修しました。防衛装備庁は、平成31年4月に宇宙空間を含む広域警戒監視技術を推進すべく組織改編を実施しており、そのような折に研修を受けることができたことは大変な幸運であったと感じています。
    電子装備研究所では、通信技術、レーダー技術及び光波技術に関する変遷と現在、そして、今後の展望に関する概要説明を受けるとともに、各種試験機材等を見学しました。また、先進技術推進センターでは、諸外国と共同で研究しているCBRN技術と認知能力や運動性の高いロボット技術に触れることができました。これらの各研究所におけるオープンイノベーションへの取り組みや官民間の橋渡し的な研究は、今後の海上自衛隊における施策を考える上での重要な下地になると感じました。

2 陸上総隊司令部
    初日の午後は、東京都練馬区朝霞駐屯地に所在する陸上自衛隊陸上総隊司令部を研修しました。昨年の陸上総隊新編により、海上自衛隊や航空自衛隊とのより緊密な連携体制の構築が達成されたものと理解していましたが、どのような態勢で部隊運用をしているのかについては漠然と認知している程度でしたので、本研修はこれまで抱いていた疑問を解消する絶好の機会となりました。また、概要説明のほかにも、陸上総隊司令官による訓話を受け、上級指揮官のあり方及び指揮幕僚課程修業後の勤務について大変参考となりました。

防衛装備庁電子装備研究所での概要説明   陸上総隊司令官訓話

3 在日米軍及び第5空軍司令部
    二日目の午前は、東京都福生市横田基地に所在する在日米軍及び米第5空軍司令部を研修しました。在日米軍司令部では、防衛上の施策や日米同盟に関する事項を所掌しているということもあり、安全保障上の視点からの周辺国及び東アジア情勢に対する分析が紹介され、我が国が抱える脅威を政府や国民に理解してもらうことの重要性が強調されました。また、第5空軍司令部では、部隊の体制等に関する概要説明を受けるとともに、東シナ海における警戒監視等について米軍側の認識を知る機会が得られました。

4 航空総隊司令部
    二日目の午後は、在日米軍司令部等に引き続き、横田基地に所在する航空自衛隊航空総隊司令部を研修しました。日頃から、航空自衛隊とはBMDに関する措置や訓練で海上自衛隊と連携しているものの、個人的には空自側でどのような対処を実施しているかが理解できていませんでした。本研修ではBMDに関するデモンストレーションを作戦室で見学することができ、通信やチャットだけでは見えてこなかった空自側の部隊運用の一端を垣間見ることができ、自衛隊全体での対応をイメージアップすることができました。

在日米軍での概要説明  航空総隊庁舎での集合写真

5 自衛艦隊司令部
    最終日は、神奈川県横須賀市に所在する自衛艦隊司令部を研修しました。指揮幕僚課程には陸自学生と空自学生もいることから、自衛艦隊司令部を研修することは海上作戦を理解する上で大きく役立ったものと認識しています。また、自衛艦隊司令部勤務のない海自学生にとっては、部隊勤務で接してきた情報が自衛艦隊司令部とも共有されているということを再確認することもできました。

    おわりに
    本研修を通じて各機関及び部隊の現状に触れたことにより、今後我々に求められる上級の指揮官及び幕僚として必要な資質を養うとともに、安全保障に対する多角的なアプローチを可能とする視点を得るための一助になったと考えます。また、今回の研修を受入れて頂いた機関や部隊の方々には、ご多忙の中、丁寧な対応をしていただき、感謝するとともに、我々指揮幕僚課程学生に対する期待を実感しました。その期待に応えるためにも、研修で得られた知識や経験を無駄にすることなく、1年間研鑽に励みます。

(指揮幕僚課程 原田3佐)