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第66期指揮幕僚課程学生の韓国研修(9.18-21)

   第66期指揮幕僚課程学生(豪州、韓国留学生を含む。)は、国家安全保障及び海上防衛戦略に関する広い視野と健全な軍事判断能力の育成を図り、海上自衛隊と韓国海軍間の友好、親善及び相互理解の促進を目的として、平成30年9月18日(火)から21日(金)までの4日間、大韓民国に所在する史跡や軍事施設を研修しました。

   一日目は、ソウル特別市にある、戦争記念館及び在韓国日本大使館を研修しました。戦争記念館は、先史から現代に至るまでの朝鮮半島における戦争と軍事に関する説明がありました。朝鮮戦争に関する貴重な資料や装備品があり、実際の朝鮮戦争停戦協定を締結する際に使用されたテーブルなどの展示は見ごたえのあるものでした。
   また、長嶺在韓国日本国特命全権大使からは、北朝鮮の非核化、米朝韓関係の進展が国際社会で取り上げられている中で、文政権の政治、経済、外交及び安全保障について講話を頂き、学生は興味深く拝聴しました。

   

   二日目は、北朝鮮との軍事境界線を挟んだ地域である非武装地帯(DMZ : Demilitarized zone)を研修しました。DMZ内にある第3トンネルは、板門店から南4キロメートルの地点で1978年に発見された北朝鮮の南侵用トンネルであり、実際に歩いて内部を見て回りました。次に都羅展望台から北朝鮮を眺望し、いまだ休戦状態である軍事境界線周辺の緊張感を肌で感じることができました。韓国最北端にある韓国鉄道公社の都羅山駅では、民族分断のもの悲しさを感じることができました。

   

   三日目は、平沢市に所在する韓国海軍第2艦隊および大田市に所在する合同軍事大学校及び海軍大学を訪れました。第2艦隊は、韓国の北西海域にある北方限界線(NLL: Northern Limited Line)を管轄しているため、過去、海上における南北の衝突が起きて、犠牲者が出ています。その戦闘の詳細を説明する西海守護館及び、2011年北朝鮮軍の攻撃で沈没し、サルベージされた天安艦を研修し、海戦が生起したことによる結果の犠牲を具体的なものとして認識することができました。さらに、韓国海軍は、国民の理解・支持を大切にしていることに共感を持ちました。

   

   合同軍事大学校では、韓国海軍大学の学生と討論会を実施しました。活発な議論と意見交換を通じ、相互理解を深化させるとともに、共通の課題に対するアプローチのヒントを得ることができました。将来の海軍・海上自衛隊を担う我々が有効かつ具体的な対策を講じていかなければならないと確信しました。

   本校学校長湯浅海将は、平沢市においては、第2艦隊司令部イ・ジョンホ海軍少将を、鶏龍市においては、海軍参謀総長シム・スンソプ海軍大将を表敬し、日韓防衛交流の推進について意見交換を行いました。また、大田市においては、韓国合同軍事大学校総長チョ・ハンギュ陸軍少将と海軍大学長パク・チョノク海軍准将を表敬し、日韓軍事学校間交流の発展について意見交換を行いました。

   

   

   四日目は、大田市にある国立墓地の大田顕忠院を訪れました。顕忠塔を前に、同じ国防を担う者として、祖国に殉じた英霊に慰霊するため、献花・黙とうを捧げました。また、同敷地内にある天安艦慰霊碑を前に、沈没で殉職した46名の英霊に哀悼の意を表しました。

   

   本研修は、韓国の歴史や伝統文化を理解し、かつ海上自衛隊と韓国海軍との親善、相互理解を促進し、友好関係を深める貴重な機会となりました。
   本指揮幕僚課程も残り6か月となりました。本研修で学び、考えた事柄を幹部学校における国際会議や研究の資とし、最後まで全力投球で勉学に励む所存です。


(第66期指揮幕僚課程 松江3佐)