海上自衛隊幹部学校

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 第65期指揮幕僚課程学生の南部研修

    第65期指揮幕僚課程学生は、6月12日から16日までの5日間、熊本、佐世保及び沖縄に所在する日米の部隊及び機関を研修しました。


   陸上自衛隊については、西部方面総監部(健軍駐屯地)及び西部方面普通科連隊(相浦駐屯地)を研修しました。西部方面総監部では、西部方面隊及び第5地対艦ミサイル連隊の概要説明を受けるとともに、小川総監からリーダーシップに関する貴重な講話をいただきました。その中でも特に、指揮官の仕事は「コストパフォーマンスの最大化」であるということを繰り返し強調されていた点が印象深く、指揮・統率について考える際の指針を得ることができました。
   西部方面普通科連隊では、水陸機動団(仮称)の新編に向けた、要員養成、訓練等の様々な取り組みに関する説明及び両用戦に使用する各種装備品の展示・説明を受けました。現在進行中の陸上自衛隊の南西地域における防衛体制/態勢整備の現状を理解するとともに、日夜厳しい訓練に従事する陸上自衛官の精強さを肌で感じることができました。


西部方面総監部研修(総監講話) 第5地対艦ミサイル連隊研修

   海上自衛隊については、佐世保地方総監部、第5航空群(那覇)及び沖縄基地隊(勝連)を研修し、海上自衛隊の南西海空域における艦艇、航空機による警戒監視任務の現状及び隊員、部隊支援機能の強化のための各種取り組みについて認識を深めることができました。
   佐世保地方総監部では、出口幕僚長から情勢に応じた指揮・統率の重要性及び海上自衛隊の防衛力整備について、また、第5航空群では、市田群司令から安全保障環境の推移とそれに応じた海上自衛隊に求められる役割の変化について、それぞれ講話をいただき、今後、指揮官や幕僚として勤務する上での知見を深めるとともに、自己研さんの動機付けとなりました。


第5航空群研修 沖縄基地隊研修

   航空自衛隊については、南西航空混成団(那覇)を研修し、武藤団司令から近年急速に増加する南西空域における対領空侵犯措置の現状に関する詳細な講話をいただき、24時間365日、常に緊急発進に備える航空自衛隊の任務の重要性を理解することができました。
   また、併せて南西防空管制群及び第603飛行隊の航空機(E-2C)の概要説明を受け、防衛の最前線で活動する航空自衛官のプロ意識の高さを感じるとともに、多忙かつ緊迫した勤務環境について認識を深めることができました。

   在日米軍については、米空軍第18航空団(嘉手納基地)及び米海兵隊第3海兵遠征軍(キャンプ・コートニー)並びに米海軍横瀬LCAC整備場(佐世保)を研修しました。各部隊において編成や任務に関する概要説明を受け、米空軍内でも屈指の戦力を誇る在沖縄米空軍の現状及び両用戦を中心とする海兵隊の戦術等について理解を深めるとともに、LCAC整備場では、隊員の整備技術及びプロ意識の高さを確認でき、アジア・太平洋地域の安定に寄与する在日米軍のプレゼンスの意義を再認識することができました。
   また、各部隊の説明において、自衛隊との更なる連携の強化を必要視するとともに、活動基盤となる米軍基地を支える地域住民の理解を得ることの重要性が強調されていた点が印象深く、在日米軍が、部隊運用のみならず、地元との信頼関係を深めるための様々な活動を通じて日米同盟の深化に努めていることを認識できました。


米空軍第18航空団研修 米海軍横瀬LCAC整備場研修

   機関については、沖縄防衛局及び沖縄地方協力本部を研修しました。沖縄防衛局で受けた概要説明により、防衛局の方々が、地域的特性や歴史的背景に配慮しつつ、沖縄県民の自衛隊に対する理解の促進と信頼関係の構築のため、日々懸命に尽力されている現状を深く認識することができました。
   沖縄地方協力本部では、井土川本部長から沖縄県における隊員募集の現状のみならず、在沖縄米軍基地の移転問題や南西諸島への陸上自衛隊の部隊配備に関する最新の動向について詳細な説明をいただきました。沖縄地域が抱える諸課題に各機関が連携して対応し、地域住民の協力を得るための地道な努力を継続することの重要性について理解することができました。


沖縄防衛局研修 沖縄地方協力本部研修

   本研修を通じて、国土防衛の最前線に所在する各部隊及び機関の任務の実情と、その重要性を深く認識することができました。陸海空自衛隊の統合運用及び日米共同の実効性の向上がより一層期待される中で、南西域における日米の部隊及び機関が、協力して積極的かつ真摯に任務を遂行する姿を間近で確認できたことは、以後の勤務に資する大きな糧となりました。
   ご多忙中、このような極めて有意義な機会を与えてくださった研修先の皆様方に学生一同、深く感謝いたします。今回の研修で得られた貴重な経験や知識を深化させ、安全保障に関する幅広い視野と深い洞察力の涵養を目指し、残り約9か月の学生期間、本分である勉学に懸命に取り組む所存です。

(第65期指揮幕僚課程 廣川3佐)