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 米海大ナウ!

 第4回米海大・ブラウン大学ワトソン国際関係研究所合同研究セミナー

米海軍大学   客員教授
本校戦略研究会(SSG)
1等海佐    下平   拓哉

   

 


   2015年12月10日、第4回米海大・ブラウン大学ワトソン国際関係研究所合同研究セミナーに参加してきました。米海大からは、インド洋研究グループ部長のウィナー(Andrew C. Winner)教授とホイト(Timothy D. Hoyt)教授らが、またブラウン大学ワトソン国際関係研究所からは、中国イニシアティブのステインフェルド(Edward Steinfeld)教授や元駐米インド大使のラオ(Nirupama Rao)シニアフェローら、両大学の教授陣約30名が集いました。今回のテーマは、「南アジアにおける安全保障問題」であり、インド・パキスタン関係を中心に、米国、中国との関係、核拡散の脅威等について議論を交わしました。議論においては、安全保障環境の変化は著しく、南アジアといった地域に留まらない問題の拡散化と長期化傾向について意見の一致が見られました。
   ブラウン大学は、1764年にロードアイランド州の州都プロビデンスに設立されたアイビー・リーグ8校のうちの1つです。「ブラウンカリキュラム」と言われる学部ごとに特化した独自の履修システムを採用し、先進的かつ国際色豊かで、教授陣も世界トップクラスであるため、全米でも非常に人気の高い大学です。
   両校のパートナーシップの最大の目標は、「民軍ギャップ」の克服にあります。米海大の軍事的知見とブラウン大学ワトソン国際関係研究所の学術的知見を融合させ、様々な見方を共有することは、より困難な安全保障問題に立ち向かうための新たな知見を創造する上で不可欠なプロセスです。米海大は、同様の問題意識から、ハーバード大学公衆衛生大学院とも覚書を締結しています。これからの将来、民軍協力はもはや必然であり、「民軍ギャップ」は克服しなければならないギャップなのです。

【参考HP】

1 米海大インド洋研究グループ
https://www.usnwc.edu/Research---Gaming/Indian-Ocean-Regional-Studies-Group.aspx

2 ブラウン大学ワトソン国際関研究所
http://watson.brown.edu/

3 米海大・ブラウン大学ワトソン国際関研究所 共同教育研究覚書
https://www.usnwc.edu/About/News/June-2014/Naval-War-College,-Brown-University-Partner-for-Re.aspx

4 米海大・ハーバード大学公衆衛生大学院 共同教育研究覚書
https://www.usnwc.edu/About/News/November-2014/Naval-War-College,-Harvard-Aim-to-Improve-Civilian.aspx