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 米海大ナウ!

 グローバルな海洋パートナーシップを強化:第12回アフリカ地域OBシンポジウム

(017 2015/09/15)

米海軍大学   客員教授
本校戦略研究会(SSG)
1等海佐    下平   拓哉



   2015年8月25日から27日、米海大主催の第12回アフリカ地域OB(Alumni)シンポジウムが実施され、参加してきました。 当該シンポジウムは、グローバルな海洋パートナーシップを強化することを目的に、2005年から米海大の卒業生や専門家を招いて実施しています。近年では、米海軍が着目するトピックに応じて、2014年5月に第10回アジア太平洋地域をフィリピンにて、2015年5月に第11回南アメリカ地域をブラジルで実施しています。
   今回は、アフリカ地域の25か国から80名余の卒業生や専門家が参集し、アフリカ地域の主要な安全保障問題、とりわけ移民問題や能力構築、HA/DR(人道支援/災害救援)、相互運用性、BRICSのアフリカへの影響等について幅広い議論が展開されました。シンポジウムに先立ち、ハウ学校長は、かつてないほど不安定さが増す安全保障環境下、軍事専門家として同盟国や友好国との関係構築が死活的に重要であることを強調していました。
   多くの米海大職員が様々な地域の卒業生や専門家と一堂に会し、最新の安全保障トピックに関して、議論し、知識と経験を共有し合い、信頼に基づいた関係構築を図ることが極めて重要となってきています。そして、そのような安全保障環境下で、国際協調主義に基づく「積極的平和主義」を掲げる日本の役割もより大きくなってきているのは間違いありません。

【アフリカ地域OBシンポジウム】
   https://www.usnwc.edu/About/News/August-2015/Africa-alumni-return-to-NWC-for-regional-symposium.aspx