空母「セオドア・ルーズベルト」におけるCOVID-19感染及び艦長解任の経緯とその教訓(その1)


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  • (コラム164 2020/06/10)

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    「クロージャー大佐!クロージャー大佐!」

        2020年4月2日、空母セオドア・ルーズベルト艦長ブレット・クロージャー大佐は、同艦の乗組員が新型コロナウイルス感染症(Coronavirus Disease 2019:COVID-19)で死亡する可能性があると警告した上申書がメディアに流出したことに伴い、艦長を解任された。上の写真は、空母から撮影された動画1の一部であり、大勢の乗組員が盛大な拍手と歓声でクロージャー大佐を送別した。クロージャー大佐は、自己の今後の経歴を投げ打ってまで「乗組員を守るために声を上げた英雄2」と称讃された一方で、皮肉にも上記写真のように社会的距離を保つという一般的規範を無視する状況を作り出してしまった、とも指摘されている3
        5月7日、海軍長官候補であったケネス・ブレイスウェイトは、上院軍事委員会で行われた指名承認公聴会において、クロージャー大佐解任の件を引き合いに出し、リーダーシップと文化の「破綻」が10年近く続く海軍の問題であると非難し、「海軍省は、リーダーシップの欠如をはじめとする多くの要因により混乱状態(troubled waters)の中にいる。」と述べた4
        本事案は、米海軍における事例であるものの、リーダーシップに関する視点に加え、COVID-19のような感染症のパンデミックへの対応という視点等、様々な角度から分析・検討が可能であり、海上自衛隊の感染症対策や今後の部隊運用等を考える上での事例研究となり得る。よって、本コラムでは、「セオドア・ルーズベルト」におけるCOVID-19への感染状況、クロージャー大佐解任の経緯、その他関連情報を整理し、今後、教訓を得るための論点を整理する。なお、本コラム執筆は、オープンソースに基づいて執筆したものである。執筆時点(5月31日)において、本事案に関する米海軍による調査は終了しているが、その結果は審議中であり、調査結果次第では内容に変更が生じる可能性があることを付言しておく。

    経 緯
        2020年1月17日、第9空母打撃群(Carrier Strike Group 9。以下「CSG9」という。)はサンディエゴを出港した5。本派遣(Indo-Pacific Deployment)に際し、CSG9は、空母「セオドア・ルーズベルト」(CVN-71)、ミサイル巡洋艦「バンカー・ヒル」(CG-52)、ミサイル駆逐艦「ラッセル」(DDG-59)、「ポール・ハミルトン」(DDG-60)、「ピンクニー」(DDG-91)、「キッド」(DDG-100)、「ラファエル・ペラルタ」(DDG-115)の7隻で構成され、その目的は、「海洋安全保障を提供し、国際法及び国際的慣習に従って海洋の自由を維持し、地域の安定及び繁栄を促進するために国際的パートナー及び同盟国と協力する」ことであった6。なお、出港時点において、CSG9司令官スチュワート・ベイカー少将が「セオドア・ルーズベルト」に乗艦しており、このことは本事案において重要な意味を持つこととなる。出港後、CSG9は、南シナ海における軍事的活動を活発化させている中国を牽制するため、同海域で作戦行動を展開した7

        3月5日、「セオドア・ルーズベルト」及び「バンカー・ヒル」は、米越外交関係樹立25周年を記念するイベントに参加するためベトナムに入港した8。COVID-19の感染が世界的に広まる中、ベトナム訪問を続けるかどうか上層部及び「セオドア・ルーズベルト」で検討されたが、当時、ベトナムで確認された症例は16件しかなく、そのすべてがハノイ北部の都市に限定されていた9。インド太平洋軍司令官フィリップ・デイビッドソン大将は、寄港地ダナンはベトナム中部であることもあり、計画どおりの行動を指示し、海軍制服組のトップである海軍作戦部長マイケル・ギルデー大将は、それを「リスク情報に基づいた決定」と結論づけた10。なお、乗組員30人が泊まったダナンのホテルに滞在していた2人の英国人が、後日、COVID-19の陽性反応を示したが、当該乗組員は全員、検査結果が陰性だった11

        3月9日、「セオドア・ルーズベルト」はベトナムを出港した。本寄港によってセオドア・ルーズベルト乗組員がCOVID-19に感染したかは不明であるが、軍当局者は、ダナン訪問から2週間以上が経過した3月24日から3月25日まで、5,000人近くの乗組員の中でウイルスに感染した者はいなかった、と証言している12。なお、同じくダナンに入港していた「バンカーヒル」の乗組員もベトナムで上陸したが、感染した乗組員はいなかった133。

        一方、ダナン出港5日後の3月14日、ある乗組員は、母親に「39人がベトナムのホテルに隔離されており、そのうち2人が陽性反応を示している。」とメールを送っている14。これは、上述した軍当局者の証言と矛盾しており、本メール自体が誤情報である可能性はあるものの、ベトナム入港中に既に感染者がいた可能性もある。もしくは、ベトナム出港後、「セオドア・ルーズベルト」は、空母艦載機によりベトナム、日本、フィリピンとの間で貨物輸送(COD:Carrier On-board Delivery)を行っており、最初の感染者が空母航空団の隊員であったことから、空母艦載機による一連の飛行作業が感染の経路である可能性もある15

        3月25日、クロージャー大佐は、乗組員の家族に向けてニュースレターを送った16(原文はこちら17)。その内容は、「昨日の夕方、数人の乗組員がインフルエンザのような症状が出ていることを医療チームに報告し、(中略)これらの乗組員は検査を受け、今朝の検査結果はコロナウイルス陽性であった。」というものであり、乗組員家族に対し「艦船の行動と医療体制に関する作戦上のセキュリティは機密情報であり、公開すべきではない。」と、この艦の状況について公に話さないよう警告し、「一般の人々に情報を提供すること」と「潜在的な敵に脆弱性を知らせないこと」の海軍の微妙なバランスを乗組員家族に説明した18。また、同日、米海軍のトップであるトーマス・モドリー海軍長官代行は、ペンタゴンにおいて、この艦の最初の症例である3件の陽性症例が発生したことを発表した19

        陽性反応を示した3名はただちに航空機でグアムに後送された。「セオドア・ルーズベルト」やCSG9をはじめ、同艦が所属する第3艦隊司令部(サンディエゴ)、太平洋艦隊司令部(ハワイ)等では、CSG9の作戦を中止してグアムに入港し、乗組員を検疫・隔離すべきかどうか、深刻な決断を迫られた20

        3月27日、「セオドア・ルーズベルト」は、補給と乗組員の休息のためにグアムに入港した。入港前に陽性反応者を隔離したものの、グアム到着時の症例数は36であった21。海軍高官は、グアムでホテルの部屋を確保する作業をしていたが、従業員が一時解雇されており、乗組員の隔離場所の確保は後方支援上の難題であった22

        3月29日、クロージャー大佐は、モドリー氏の首席補佐官ロバート・ラブ氏と話をし、ラブ氏は、クロージャー大佐に、モドリー氏が「セオドア・ルーズベルト」を訪れることに興味を持っており、どうすれば助けられるか知りたがっている、と話した23。クロージャー大佐は、モドリー氏を受け入れることはできるが、心の動揺(distraction)になるだけでなく、ウイルスにさらされるリスクもある、と答えたため、ラブ氏は訪問の保留を決めた24
        長官室から艦長に対する直接の連絡は、「普段はしないことだが、普通の状況ではなかった。」という認識の下、モドリー氏が指示したものであった25。ラブ氏によると、何が必要かと聞かれたクロージャー大佐は、「迅速性です。」と答え、「できるだけ早く人々を艦から降ろすことです。」と進言した26。ラブ氏は、クロージャー大佐にモドリー氏の個人用の携帯番号を伝え、必要なら電話するように指示した27。すなわち、この時点において、クロージャー大佐にはモドリー氏に直接訴える手段が確保されていた。なお、海軍長官は、海軍及び海兵隊の全ての「事務」を指揮、監督する権限及び義務を負うものの、海軍及び海兵隊の「運用」に関する権限はなく、海軍長官と空母艦長(大佐)が直接連絡するという態勢は、国防省の指揮系統を鑑みても極めて異例の措置であった。

        3月30日、クロージャー大佐は、3人の将官(太平洋艦隊司令官ジョン・アキリーノ大将、海軍航空部隊司令官デウルフ・ミラー中将、直属の指揮官であるCSG9司令官ベイカー少将)を宛先とし、また、7人の海軍大佐をCCとしてメールを送信した28(メールの本文はこちら29)。「TR request for assistance(「セオドア・ルーズベルト」の支援要請)」というタイトルのメールには、上申書及びクルーズ船ダイヤモンド・プリンセスでのCOVID-19の拡散を説明する資料が添付されており、本文において、「喜んで」「必要なときはいつでも戦闘に」参加するが、「現時点の私の唯一の優先事項は、乗組員と乗艦したスタッフの健康を維持すること」であり、「私の経歴への影響はともかく、助けを求めるのは今だと信じている。」と述べている。また、クロージャー大佐は、「REQUEST FOR ASSISTANCE IN RESPONSE TO COVID-19 PANDEMIC(COVID-19パンデミックに対する支援要請)」と題した当該上申書を通じて、「我々は戦争状態にあるわけではないので、このパンデミックの結果として1人の乗組員でも不必要に死ぬことを許すことはできない。」と訴え、ウイルスの拡散を防ぎ、迅速に戦闘の即応性及び能力を回復するには艦の消毒が必要であり、4,000人以上の乗組員のための艦外の宿泊施設の確保を要請した(抄訳はこちら、原文はこちら30)。
        通常、海軍の上申書は冒頭または末尾に宛先が記載されるが、本上申書には宛先の記載がなく、モドリー氏及びギルデー大将のスタッフ、「セオドア・ルーズベルト」を監督していた第7艦隊司令官ウィリアム・メルツ中将(「セオドア・ルーズベルト」は、第7艦隊が管轄する作戦海域で行動しており、同司令官の監督下にある。)は本メールの宛先から漏れていた31。なお、時差及び日付変更線のため、本上申書は米国本土における3月29日に到着している32
        「セオドア・ルーズベルト」に乗艦中の上級士官(匿名)は、この時点において、150人から200人の乗組員が陽性反応を示したが誰も入院していなかった、と証言している33

        3月31日、上記メールの添付ファイル(上申書)が米紙サンフランシスコ・クロニクルに掲載された34。この日、モドリー氏は、病院船「マーシー」を視察するためにロサンゼルスを訪問中であり35、上申書が同紙に掲載されたと告げられたときに、その存在を知った36。彼は、クロージャー大佐が直接連絡を取ってこなかったので、上申書の流布を「指揮官としては奇妙な行動」と見なし、クロージャー大佐について同僚に尋ね始めた。後日、モドリー氏は、「私は驚愕した。私の唯一の結論は「彼はパニックを起こしている」ということだった。あまりにも資質がなかった。」と述べている37

        4月1日、モドリー氏は、クロージャー大佐に電話をかけ、なぜメールを送ったのかを尋ね、クロージャー大佐は、「症例が増えていました。信号弾(緊急時に船から発射する視認性の高い銃弾)を発射するときだと感じました。」と答えた38
        この時点で、「セオドア・ルーズベルト」の乗組員およそ5,000名の内1,273名がコロナウイルスの検査を受け、約1,000名の乗員が艦から避難し、グアムに上陸・隔離された39

        4月2日、モドリー氏は、CSG9司令官ベイカー少将に電話をかけ、クロージャー大佐が上申書を送付することを知っていたかどうかを尋ねると、ベイカー少将は「いいえ、メールの受信箱に入っていました。」と答えた40。ベイカー少将は、クロージャー大佐に、なぜ事前に議論や協議をしなかったのかを問いただしたが、クロージャー大佐は「ベイカー少将が広範に送らせてくれないのではないかと懸念した。」と答えたという41。ベイカー少将は、「彼は正しかった。送付させなかっただろう。」とモドリー氏に認めた42
        モドリー氏は、国防総省の記者会見43で、クロージャー大佐を解任したと発表した。解任の理由は以下のとおりである44

    ・ クロージャー大佐が上申書を書く以前から、海軍省は彼の要請に応えて、既に相当の資源を数日間集めており、ラブ氏とのやり取りから、乗組員の健康と安全に必要なすべての資源を保有していることを確認した。
    ・ クロージャー大佐は、「極めて稚拙な判断(extremely poor judgment)」を下し、彼の懸念を詳しく書いたメモを20〜30人もの相手に拡散したことで、「(論争の)嵐(firestorm)」を起こした。
    ・ メモをマスコミに漏洩させた疑いで解任されたのではなく、「艦内での感染拡大という問題の複雑さに圧倒され、プロとしての行動が最も必要とされる時にプロらしい行動を取れなかった」ためである。
    ・ クロージャー大佐は、指揮系統を逸脱し、セキュリティーが保証されていないシステムを介してメモを送信し、漏洩の可能性を高めた。
    ・ 「クロージャー大佐の上申書にあるいくつかの点には反論するが、それらを声に出したことは完全に正しかった。受け入れられなかったはそのやり方だった。」

        声明において、海軍作戦副部長ロバート・バーク大将が指揮をとり、本件に関する調査を実施することが発表された45。なお、クロージャー大佐の後任として、前セオドア・ルーズベルト艦長カルロス・サルディエッロ大佐が一時的に就任した46
        同日、空母が抜けた空白を狙ったかのように、南シナ海において、中国海警局の船が操業中のベトナム漁船に体当たりして沈没させた。漁船の乗組員8人は無事だった47

        4月5日、モドリー氏は、ワシントン・ポストの取材に対し、以下の回答をした48
    ・ クロージャー大佐は、「状況認識を喪失」しており、艦長が指揮系統や海軍長官代行にしっかりと連絡を取っていなかったことへの彼の懸念が高まっていた。
    ・ 「例えば、極超音速ミサイルや通信を不能にするサイバー部隊、あるいは、その他の予測不可能な出来事によって船が攻撃された場合、この艦長がどのように行動するかについて、私は深刻な疑問を抱いていた。乗組員を愛することは不可欠だが、それだけでは十分ではない。」

        同日、米メディアは、クロージャー大佐が新型コロナの検査で陽性と診断されたと報じた49。クロージャー大佐は、解任前から症状が出ていたが、検査を受けた時期や検査結果を受け取った時期は不明である。

        4月6日、モドリー氏は、グアム停泊中の「セオドア・ルーズベルト」に到着し50、艦上で約15分の演説を行った51。その内容は以下のとおりである(音源はこちら52、全文(英語)はこちら53)。

    ・ もしクロージャー大佐が自分のメッセージが外に出ると思わなかったならば、クロージャー大佐は空母を指揮するには「あまりに考えが甘いか愚か(too naïve or too stupid)」だった。
    ・ クロージャー大佐が20人以上に送った電子メールには空母の重要な状況に関する機密情報が含まれており、もし彼がそのメッセージを公表する意図で送ったのであれば、その行動は「軍事司法統一法典の重大な違反」である。
    ・ 「我々が今この問題に取り組んでいる唯一の理由は、中国と呼ばれる大きな権威主義政権がこのウイルスに関して何が起きているのか公表しなかったからである。彼らは、自らを守り、自分たちの評判を守るために世界を危険にさらした。」
    ・ 「海軍ではそのようなことはしない。我々は、適切なチャンネルを使用して互いに透明性を保っている。それは、我々がすべきことであり、我々に期待されていることである。」
    ・ 「重要なのは艦の使命である。あなた方はこれを知っているが、私の見解では、艦長はこれを見失い、あなた方の状況に関する重要な情報を故意に漏らして、あなた方の状況に注目を集めた。」

        モドリー氏は、8,000マイル飛行してグアムに移動したが、艦内を見ることなく、30分もしないうちに艦を去った54。一部のメディアは、「モドリー氏は前艦長を愚弄するために、35時間かけてビジネスジェット機で往復し、飛行料に約243,000ドル(約2,600万円)の税金を使った。」と皮肉った55
        この日の夕方、エスパー国防長官は、モドリー氏に対し、クロージャー大佐に関する発言について謝罪するよう指示し、現状と今後の方向性について話し合った56。モドリー氏は、セオドア・ルーズベルト乗組員に対する演説に関して謝罪し、「クロージャー大佐は賢くて情熱的だ。私は、彼が考えが甘くも愚かでもないからこそ、自分の船の状況に世間の注目を集めるために、公にする意図を持って警告を発するメールを送ったのだと思う。『考えが甘く愚か』という言葉の選択が引き起こした混乱・苦痛について、クロージャー大佐、彼の家族、そしてセオドア・ルーズベルト全乗組員に直接謝罪したい。」と述べた57(声明の仮訳はこちら)。
        同日、国務省は、中国が南シナ海で調査基地と称する拠点に特殊軍用機を着陸させたとして、COVID-19感染流行の危機を利用し同海域への進出を拡大しないよう警告した58

        4月7日、「セオドア・ルーズベルト」艦上での演説やクロージャー艦長を解任したことを巡り、モドリー氏に対する民主党議員や有識者、メディアを中心とした猛反発があり、モドリー氏は辞任した59。エスパー国防長官は、辞任発表の際に声明を発表し、「乗組員に対するモドリー氏の配慮は本物だった。」、「クロージャー大佐に関する今後の措置は、調査が完了するまで待つ。」と述べた60。また、「セオドア・ルーズベルト」、海軍、そして国防省が現在の課題に立ち向かうにあたり、3つの優先事項、すなわち、「①国民を守ること(セオドア・ルーズベルト乗組員の健康、安全、福祉を最優先)」、「②米軍の戦闘の即応性を維持すること(「セオドア・ルーズベルト」の早急かつ安全な任務復帰)」、「③米国国民を保護するために、コロナウイルスに対する政府全体・国全体の対応を全面的に支援すること」を強調した。
        同日付、モドリー氏は、離任に際し、海軍及び海兵隊宛てに「Vector 1961」を発表した(仮訳はこちら)。その内容は、以下のとおりである。

    ・ 今週、米海軍にマイナスの影響を与えた出来事の主な原因は、「セオドア・ルーズベルト」艦上での私の稚拙な言葉のためであり、皆さんがそのことで私に腹を立てるのは当然である。
    ・ 変化は居心地が悪いため、人や組織は変化に抵抗する。「海軍ではこのようにして」とか「海兵隊ではこのようにして」といったフレーズは両刃の剣であり、安定、伝統、秩序等には大きな価値があるが、機敏性(agility)という特徴が損なわれると、「これが我々のやり方」というフレーズが、今回のような動的で急速に変化する環境において勝利するためのチーム力を損なう可能性がある。
    ・ 可視性とは、コミュニケーションを向上させることであり、さらに重要なのは、指揮系統の下にあることである。また、可視性とは、組織全体で適切な相談とコミュニケーションを行うタイミングと方法を知ることでもあり、海軍・海兵隊のチームにとって、世界に対して船、部隊、調達プログラム、チーム、即応性に関する懸念、指揮に関する個人的な見解等がわかる作戦上の機密情報を共有することであってはならない。
    ・ 軍事文化において、指揮系統の高潔さを維持しなければならない。しかし、我々が生きている情報時代において、その高潔さは、頻繁な上下のコミュニケーションのために指揮系統を使う場合にのみ役立つ。たとえそれが、指揮系統の最高責任者である場合に、手順をスキップすることを意味していたとしてもである。世界はあまりにも速く動いているので、そうでなければできない。
    ・ 私は皆さんを愛しており、私が皆さんを指導してきた日々は、毎分毎秒、名誉と特権であり、皆さんの友情、指導、そして私のために耳を傾け行動してくれたことに感謝している。

        4月8日、辞任したモドリー氏の後任者として、陸軍副長官ジェームズ・マクファーソンが海軍長官代行に就任した。
        8日の時点で、セオドア・ルーズベルト乗組員のうち、286人が陽性、2,588人が陰性であり、2,329人がグアムのホテル等に隔離された62。隔離された乗組員は部屋を出ることができず、食事は1日3回、ホテルのドアの外の床に置かれ、お酒や食べ物の持ち込みは禁止された63。また、乗組員は部屋の鍵さえ与えられず、外に出ようとすると、ドアが後ろでロックされ、元の場所に戻るためには各階で見張っている軍の警察官が必要であった64

        4月9日、国防省は、中国海警局の船とベトナム漁船の衝突について、「中国の行動は、自由で開かれたインド太平洋地域というビジョンと対照的なものだ。」と強い懸念を示した65。また、「COVID-19パンデミックは、ルールに基づく国際秩序の重要性を強調している。」とし、全ての当事者に対し、地域を不安定化させ、パンデミックに対する世界的な対応の妨げとなり、生命及び財産の損失の一因となるような危険な行動を控えるよう求めた66

        4月13日、セオドア・ルーズベルト乗組員がCOVID-19によりグアム海軍病院で死亡した67。当該乗組員は3月30日にCOVID-19の陽性反応が出たため、船を降りてグアム海軍基地に隔離されていた68
        13日の時点で、585人が陽性、3,921人が陰性であり、4,021人の乗組員がグアムのホテル等に隔離された69。なお、陽性を示した585人のうち約400人が無症状であった70。搭載兵器、システム、原子炉等の維持・管理のため、最低限の数の乗組員が艦に残ることとされ、艦に残った乗組員は、「セオドア・ルーズベルト」艦内の洗浄作業を実施した71。これにより、「セオドア・ルーズベルト」は、「洋上における視認可能な敵との戦い」から「艦内における見えない敵(ウイルス)との戦い」に移行した。
        同日、中国海軍の報道官は、空母「遼寧」が宮古海峡などを通過し、南シナ海で訓練を行ったと発表した72。環球時報は「人民解放軍は防疫措置が成功したと証明し、どんな状況でも国家主権と領土の統一を守る能力があることを示した」と伝え、「(新型ウイルスの影響に苦しむ)国民の士気を高めた。」とも指摘した73

        4月20日、米強襲揚陸艦「アメリカ」(LHA-6)が、中国政府の調査船及び中国海警局の護衛船がマレーシアとの間で海洋紛争を繰り広げている南シナ海の海域に向かって航行した74。これに対し、中国外務省報道官は、「現在、南シナ海の状況は基本的に安定している。この地域以外の国々がこの地域の国々の努力を尊重し、波風を立てないことを望む。関係当事者はそれぞれ自制を働かせ、状況を複雑にしたり紛争をエスカレートさせるような行動を避けるべきだ。」と語った75

        4月24日、エスパー国防長官は、マクファーソン氏及びギルデー大将から海軍の予備調査について口頭で報告を受け、報告書を徹底的に検討した後に、次の段階について議論する、と結論づけた76。報道によると、マクファーソン氏とギルデー大将は、クロージャー大佐のセオドア・ルーズベルト艦長への復帰をエスパー氏に勧告したという77

        4月28日、セオドア・ルーズベルト乗組員4,938人のうち、感染者は940人(全乗組員の19%)に達した78

    (その2(艦長解任事案に関する教訓及び論点)に続く)



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    (幹部学校付スティムソンセンター非常勤研究員 佐藤善光)


    (本コラムに示された見解は、幹部学校における研究の一環として発表する執筆者個人のものであり、防衛省、海上自衛隊及びスティムソンセンターの見解を表すものではありません。)

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    1 “Capt Crozier SEND-OFF!,” YouTube, April 3, 2020, https://www.youtube.com/watch?v=mPCx4xP6Sos&app=desktop.
    2 “The Navy Captain and the Coronavirus,” The Wall Street Journal, April 3, 2020, https://www.wsj.com/articles/the-navy-captain-and-the-coronavirus-11585955473?mod=searchresults&page=1&pos=7.
    3 William J. Toti, “Command at Sea: What’s Love Got to Do with It?,” Proceedings Vol. 146/2/1,406 (April 2020), https://www.usni.org/magazines/proceedings/2020/april/command-sea-whats-love-got-do-it.
    4 Sam LaGrone, “Braithwaite to SASC - Navy Department in ‘Troubled Waters’ Due to Leadership Lapses, ‘Tarnished’ Culture, USNI News, May 7, https://news.usni.org/2020/05/07/braithwaite-to-sasc-navy-department-in-troubled-waters-due-to-leadership-lapses-tarnished-culture.
    5 Gidget Fuentes, “Carrier USS Theodore Roosevelt Leaves San Diego for Indo-Pacific Deployment,” USNI News, January 17, 2020, https://news.usni.org/2020/01/17/carrier-uss-theodore-roosevelt-leaves-san-diego-for-indo-pacific-deployment.
    6 Ibid.
    7 北村淳「米空母「コロナ感染」でチャンス到来の中国海軍:「至急上陸」を求めて艦長解任、揺れる米海軍」JBpress、2020年4月9日、https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60070
    8 “USNI News Fleet and Marine Tracker: March 9, 2020,” USNI News, March 9, 2020, https://news.usni.org/2020/03/09/usni-news-fleet-and-marine-tracker-march-9-2020.
    9 J.D. Simkins, “COVID-19 outbreak on Theodore Roosevelt sparked by flight crews, officials believe,” NavyTimes, April 15, 2020, https://www.navytimes.com/news/your-navy/2020/04/15/covid-19-outbreak-on-theodore-roosevelt-sparked-by-flight-crews-officials-believe/.
    10 Dan Lamothe, Shawn Boburg and Paul Sonne, “How an outbreak on the USS Roosevelt became a defining moment for the US military,” The Washington Post, April 16, 2020, https://www.washingtonpost.com/national-security/how-an-outbreak-on-the-uss-roosevelt-became-a-defining-moment-for-the-us-military/2020/04/16/2735f85c-7f24-11ea-8de7-9fdff6d5d83e_story.html.
    11 J.D. Simkins, “COVID-19 outbreak on Theodore Roosevelt sparked by flight crews, officials believe.”
    12 Gordon Lubold and Nancy A. Youssef, “USS Theodore Roosevelt Outbreak Is Linked to Flight Crews, Not Vietnam Visit,” The Wall Street Journal, April 15, 2020, https://www.wsj.com/articles/uss-theodore-roosevelt-outbreak-is-linked-to-flight-crews-not-vietnam-visit-11586981891.
    13 Ibid.
    14 Dan Lamothe, Shawn Boburg and Paul Sonne, “How an outbreak on the USS Roosevelt became a defining moment for the US military.”
    15 Gordon Lubold and Nancy A. Youssef, “USS Theodore Roosevelt Outbreak Is Linked to Flight Crews, Not Vietnam Visit.”
    16 Dan Lamothe, Shawn Boburg and Paul Sonne, “How an outbreak on the USS Roosevelt became a defining moment for the US military.”
    17 “USS Theodore Roosevelt captain shares news of coronavirus outbreak on ship,” The Washington Post, April 17, 2020, https://www.washingtonpost.com/context/uss-theodore-roosevelt-captain-shares-news-of-coronavirus-outbreak-on-ship/6f7cda88-ddc6-47b8-87dd-317741f6ffb3/?itid=lk_interstitial_manual_45.
    18 Dan Lamothe, Shawn Boburg and Paul Sonne, “How an outbreak on the USS Roosevelt became a defining moment for the US military.”
    19 Ibid.
    20 北村淳「米空母「コロナ感染」でチャンス到来の中国海軍」
    21 Matthias Gafni, Joe Garofoli, “Exclusive: Captain of aircraft carrier with growing coronavirus outbreak pleads for help from Navy,” San Francisco Chronicle, March 31, 2020, https://www.sfchronicle.com/bayarea/article/Exclusive-Captain-of-aircraft-carrier-with-15167883.php.
    22 Dan Lamothe, Shawn Boburg and Paul Sonne, “How an outbreak on the USS Roosevelt became a defining moment for the US military.”
    23 Ibid.
    24 Ibid.
    25 David Ignatius, “Acting Navy chief fired Crozier for ‘panicking’ — and before Trump could intervene,” The Washington Post, April 5, 2020, https://www.washingtonpost.com/opinions/2020/04/05/acting-navy-chief-fired-crozier-panicking-before-trump-might-intervene/.
    26 Ibid.
    27 Ibid.
    28 Dan Lamothe, Shawn Boburg and Paul Sonne, “How an outbreak on the USS Roosevelt became a defining moment for the US military.”
    29 “Captain's email about the coronavirus outbreak on this ship,” The Washington Post,, April 17, 2020, https://www.washingtonpost.com/context/captain-s-email-about-the-coronavirus-outbreak-on-this-ship/9fbc2002-8bbc-43a4-912a-f85edcd505bf/?itid=lk_interstitial_manual_13
    30 Brett Crozier, “REQUEST FOR ASSISTANCE IN RESPONSE TO COVID-19 PANDEMIC” March 30, 2020, https://assets.documentcloud.org/documents/6821571/TR-COVID-19-Assistance-Request.pdf.
    31 Dan Lamothe, Shawn Boburg and Paul Sonne, “How an outbreak on the USS Roosevelt became a defining moment for the US military.”
    32 Ibid.
    33 Matthias Gafni, Joe Garofoli, “Exclusive: Captain of aircraft carrier with growing coronavirus outbreak pleads for help from Navy.”
    34 Ibid.
    35 Erika I. Ritchie and Orange County Register, “Navy secretary visits hospital ship Mercy in Port of Los Angeles,” Health.mil, April 2, 2020, https://health.mil/News/Articles/2020/04/02/Navy-secretary-visits-hospital-ship-Mercy-in-Port-of-Los-Angeles?type=Articles.
    36 David Ignatius, “Acting Navy chief fired Crozier for ‘panicking’ — and before Trump could intervene.”
    37 Ibid.
    38 Ibid.
    39 Ryan Browne, Zachary Cohen and Jamie Crawford, “Commander of aircraft carrier hit by coronavirus removed for 'poor judgment' after sounding alarm,” CNN, April 3, 2020, https://www.cnn.com/2020/04/02/politics/uss-roosevelt-commander-relieved/index.html.
    40 David Ignatius, “Acting Navy chief fired Crozier for ‘panicking’ — and before Trump could intervene.”
    41 Ibid.
    42 Ibid.
    43 The Office of the Navy Chief of Information, “Statement From SECNAV on Relief of CO Aboard USS Theodore Roosevelt (CVN 71),” April 2, 2020, https://www.navy.mil/submit/display.asp?story_id=112537.
    44 Ryan Browne, Zachary Cohen and Jamie Crawford, “Commander of aircraft carrier hit by coronavirus removed for 'poor judgment' after sounding alarm.”
    45 Sam LaGrone, “Navy Leaders Recommend Former Theodore Roosevelt CO Be Put Back in Command; SECDEF Esper Delays Final Decision,” USNI News, April 24, 2020, https://news.usni.org/2020/04/24/navy-leaders-recommend-former-theodore-roosevelt-co-be-put-back-in-command-secdef-esper-delays-final-decision?utm_source=USNI+News&utm_campaign=076d18a6cc-USNI_NEWS_DAILY&utm_medium=email&utm_term=0_0dd4a1450b-076d18a6cc-234663889&ct=t(USNI_NEWS_DAILY)&mc_cid=076d18a6cc&mc_eid=a8cf0276fd.
    46 原文は、「Sardiello assumed the duties as director, Joint and Fleet Operations (N3), U.S. Fleet Forces Command in March 2020, however he is temporally in command of USS Theodore Roosevelt once again.」、https://www.public.navy.mil/airfor/cvn71/pages/commandingofficer.aspx.
    47 森浩「波紋呼ぶ中国船とベトナム漁船衝突事故 米比など抗議」2020年4月12日、https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200412/mcb2004121100003-n1.htm
    48 David Ignatius, “Acting Navy chief fired Crozier for ‘panicking’ — and before Trump could intervene.”
    49 John Ismay, “Navy Captain Removed From Carrier Tests Positive for Covid-19,” The New York Times, April 5, 2020, Updated April 7, 2020, https://www.nytimes.com/2020/04/05/magazine/navy-captain-crozier-positive-coronavirus.html.
    50 Helene Cooper, Thomas Gibbons-Neff and Eric Schmitt, “How a Ship’s Coronavirus Outbreak Became a Moral Crisis for the Military,” The New York Times, April 6, 2020, Updated April 8, 2020, https://www.nytimes.com/2020/04/06/us/politics/coronavirus-navy-secretary-roosevelt-crozier.html
    51 Sam LaGrone, “Modly Tells Carrier Roosevelt Crew Former CO Could Have Broken Military Law,” USNI News, April 6, 2020, https://news.usni.org/2020/04/06/modly-tells-carrier-roosevelt-crew-former-co-could-have-broken-military-law.
    52 “Thomas Modly speech on Theodore Roosevelt,” SOUNDCLOUD, https://soundcloud.com/user-31572041/thomas-modly-speech-on-theodore-roosevelt.
    53 “Transcript: Acting Navy Secretary Thomas Modly addresses USS Theodore Roosevelt crew about 'stupid' ousted captain,” CNN, April 6, 2020, .
    54 Helene Cooper, Thomas Gibbons-Neff and Eric Schmitt, “How a Ship’s Coronavirus Outbreak Became a Moral Crisis for the Military.”
    55 “Ex-U.S. Navy secretary's Guam trip to ridicule commander cost taxpayers $243,000: officials,” Reuters, April 8, 2020, https://www.reuters.com/article/us-health-coronavirus-usa-navy/ex-u-s-navy-secretarys-guam-trip-to-ridicule-commander-cost-taxpayers-243000-officials-idUSKCN21R030.
    56 Lolita C. Baldor and Robert Burns, “Navy boss resigns amid uproar over firing of ship captain.” AP, April 7, 2020,https://apnews.com/806e7feb6749380553a3ae613871dbb4.
    57 Sam LaGrone, “Modly Apologizes to Roosevelt Crew, Former CO as Navy Extends Investigation; Trump Says He ‘May Just Get Involved’,” USNI News, April 6, 2020, https://news.usni.org/2020/04/06/navy-stretching-out-investigation-into-carrier-roosevelt-cos-letter-trump-says-hes-going-to-get-involved?utm_source=USNI+News&utm_campaign=741d4b7b53-USNI_NEWS_DAILY&utm_medium=email&utm_term=0_0dd4a1450b-741d4b7b53-234663889&ct=t(USNI_NEWS_DAILY)&mc_cid=741d4b7b53&mc_eid=a8cf0276fd.
    58 「中国の南シナ海領有権主張、「コロナ禍利用するな」米が警告」AFP、2020年4月7日、https://www.afpbb.com/articles/-/3277448?fbclid=IwAR1CQe1A9bwKYw26m-UmI72c8HaFTLwOQp28SRlFpUWfMmzir-rbn3VAvR8
    59 “Secretary of Defense Dr. Mark T. Esper Accepts Resignation of Acting Secretary of the Navy Thomas Modly,” April 7, 2020, https://www.defense.gov/Newsroom/Releases/Release/Article/2141283/secretary-of-defense-dr-mark-t-esper-accepts-resignation-of-acting-secretary-of/source/GovDelivery/.
    60 Secretary of Defense, April 7, 2020, https://media.defense.gov/2020/Apr/07/2002276820/-1/-1/1/SECRETARY-OF-DEFENSE-ESPER-ACCEPTS-RESIGNATION-OF-ACTING-SECRETARY-OF-THE-NAVY-THOMAS-MODLY.PDF.
    61 モドリー氏は海軍長官代行として着任以来、「Vector」として自己の勤務指針を適宜発出している。Thomas B. Modly, “SECNAV VECTOR 19,” April 7, 2020, https://www.secnav.navy.mil/donhr/Site/SECNAV%20Strategic%20Documents/SECNAV%20Memo%20Vector%2019.pdf.
    62 Sam LaGrone, “Investigation of Former Carrier Roosevelt CO’s Message Still In Progress,” USNI News, April 8, 2020, https://news.usni.org/2020/04/08/investigation-of-former-carrier-roosevelt-cos-message-still-in-progress?utm_source=USNI+News&utm_campaign=91a7879f79-USNI_NEWS_DAILY&utm_medium=email&utm_term=0_0dd4a1450b-91a7879f79-234663889&ct=t(USNI_NEWS_DAILY)&mc_cid=91a7879f79&mc_eid=a8cf0276fd.
    63 Eric Schmitt and John Ismay, “He Led a Top Navy Ship. Now He Sits in Quarantine, Fired and Infected,” The New York Times, April 5, 2020, https://www.nytimes.com/2020/04/05/us/politics/coronavirus-aircraft-carrier-roosevelt-crozier.html.
    64 Ibid.
    65 Department of Defense, “China Coast Guard Sinking of a Vietnam Fishing Vessel,” April 9, 2020, https://www.defense.gov/Newsroom/Releases/Release/Article/2143925/china-coast-guard-sinking-of-a-vietnam-fishing-vessel/.
    66 Ibid.
    67 U.S. Pacific Fleet Public Affairs, “Navy Identifies USS Theodore Roosevelt Sailor Who Died of COVID-19,”April 16, 2020, https://www.navy.mil/submit/display.asp?story_id=112672&utm_source=phplist5511&utm_medium=email&utm_content=text&utm_campaign=Headlines.
    68 Ibid.
    69 Sam LaGrone, “UPDATED: Carrier Roosevelt Sailor Dies from COVID-19, 4 Sailors Hospitalized,” USNI News, April 13, 2020, https://news.usni.org/2020/04/13/carrier-roosevelt-sailor-dies-from-covid-19-complications?utm_source=USNI+News&utm_campaign=a894e86e95-USNI_NEWS_DAILY&utm_medium=email&utm_term=0_0dd4a1450b-a894e86e95-234663889&ct=t(USNI_NEWS_DAILY)&mc_cid=a894e86e95&mc_eid=a8cf0276fd.
    70 Sam LaGrone, “950 Sailors Now Have COVID-19; 2nd USS Theodore Roosevelt Sailor in Intensive Care,” USNI News, April 14, 2020, https://news.usni.org/2020/04/14/950-sailors-now-have-covid-19-2nd-uss-theodore-roosevelt-sailor-in-intensive-care?utm_source=USNI+News&utm_campaign=a894e86e95-USNI_NEWS_DAILY&utm_medium=email&utm_term=0_0dd4a1450b-a894e86e95-234663889&ct=t(USNI_NEWS_DAILY)&mc_cid=a894e86e95&mc_eid=a8cf0276fd.
    71 Chris Liagat, “USS Theodore Roosevelt's Clean Fight,” April 16, 2020, https://www.navy.mil/submit/display.asp?story_id=112659&utm_source=phplist5497&utm_medium=email&utm_content=text&utm_campaign=U.S.+Navy+Top+Stories.
    72 岩田仲弘及び中沢穣「<新型コロナ>コロナで米軍展開力に懸念 中国軍、台湾・南シナ海で武力誇示」東京新聞、2020年4月15日、https://www.tokyo-np.co.jp/article/26000
    73 Ibid.
    74 Dzirhan Mahadzir, “USS America Now Steaming Near South China Sea Standoff,” USNI News, April 20, 2020, https://news.usni.org/2020/04/20/uss-america-now-steaming-near-south-china-sea-standoff?utm_source=USNI+News&utm_campaign=f74d79a77a-USNI_NEWS_DAILY&utm_medium=email&utm_term=0_0dd4a1450b-f74d79a77a-234663889&ct=t(USNI_NEWS_DAILY)&mc_cid=f74d79a77a&mc_eid=a8cf0276fd.
    75 Sam LaGrone, “China Issues Muted Response to U.S. Warships Near South China Sea Standoff,” USNI News, April 21, 2020, https://news.usni.org/2020/04/21/china-issues-muted-response-to-u-s-warships-near-south-china-sea-standoff?utm_source=USNI+News&utm_campaign=ea5f0f55b7-USNI_NEWS_DAILY&utm_medium=email&utm_term=0_0dd4a1450b-ea5f0f55b7-234663889&ct=t(USNI_NEWS_DAILY)&mc_cid=ea5f0f55b7&mc_eid=a8cf0276fd.
    76 Department of Defense, “Statement on the Status of the United States Navy Inquiry Into COVID-19 Outbreak on the USS Theodore Roosevelt,” April 24, 2020, https://www.defense.gov/Newsroom/Releases/Release/Article/2164861/statement-on-the-status-of-the-united-states-navy-inquiry-into-covid-19-outbrea/source/GovDelivery/.
    77 Helene Cooper, Eric Schmitt and Thomas Gibbons-Neff, “Navy Leaders Recommend Reinstating Roosevelt Captain Fired Over Virus Warning,” The New York Times, April 24, 2020, https://www.nytimes.com/2020/04/24/us/politics/coronavirus-navy-roosevelt-brett-crozier.html?action=click&module=RelatedLinks&pgtype=Article.
    78 Sam LaGrone, “Sailors Begin Returning to USS Theodore Roosevelt After Quarantine Period on Guam, USNI News, April 29, 2020, https://news.usni.org/2020/04/29/sailors-begin-returning-to-uss-theodore-roosevelt-after-quarantine-period-on-guam?utm_source=USNI+News&utm_campaign=2a509abcbe-USNI_NEWS_DAILY&utm_medium=email&utm_term=0_0dd4a1450b-2a509abcbe-234663889&ct=t(USNI_NEWS_DAILY)&mc_cid=2a509abcbe&mc_eid=a8cf0276fd.