海上自衛隊幹部学校

交通案内 | リンク | サイトマップ | English

HOME / 戦略研究会 / トピックス・コラム / 024

 戦略研究会

 福本学校長の米国出張同行記

(トピックス024 2013/12/18)

 幹部学校長福本出海将は、平成25年11月3日(日)から10日(日)にかけてアメリカ合衆国ロードアイランド州ニューポート、ワシントンDC、ヴァージニア州ノーフォークを訪問しました。私は、通訳として同行し、1人の海上自衛官として、指揮官と行動を共にし、その所作、考え方を間近で学ぶ機会に恵まれ、実り多い訪問となりました。ここでは、その概要をご紹介したいと思います。


11月4日(月)
ロードアイランド州ニューポート 米海軍大学校(US Naval War College)

米海大校長カーター少将と懇談する福本学校長
 秋の深まるニューポートでは、本校のカウンターパートである米海軍大学を訪問、学校長のカーター少将と、学校間交流の促進、日米同盟の深化等に関する意見交換を行いました。

米海大で講話を実施する福本学校長
 また、同校の職員及び同校に留学中の各国士官約100名に対し、東アジア情勢等に関する講話を行いました。参加者からは、日本の防衛政策や中国との関係等に関する質問がなされ、日本の立場を直接説明する良い機会となりました。 なお、同校のキャンパスには、合計3名の海上自衛官がいます。そのうち2名は留学生であり(※細部は本校ホームページ留学制度をご覧ください。)、1名はインターナショナルフェローとして研究を行っています。


11月5日(火)~6(水) ワシントンDC シンクタンクとの意見交換

アーミテージ元米国務副長官と福本学校長
 アメリカの政治の中枢であるワシントンDCには、安全保障政策等に関する研究や分析を行っている様々なシンクタンクも多く存在しています。今回、幹部学校長は、米国戦略予算評価センター(Center of Strategic and Budgetary Assessments:CSBA)所長以下研究者、米国外交問題評議会シーラ・スミス博士、アーミテージ元米国務副長官らとそれぞれアジア太平洋における安全保障に関して意見を交換しました。このように、日本の安全保障に精通した方々との意見交換を通じて得た知見を、これからの海上自衛隊の発展、幹部学校の教育、研究に活かしていくことが私たちの使命であると改めて感じました。

11月6日(水) メリーランド州アナポリス 米海軍兵学校 (US Naval Academy)

 ワシントンDCから車で1時間ほどのアナポリスにある米海軍兵学校への訪問も実現しました。海軍及び海兵隊士官の卵たちを養成する学校です。ここには、2名の海上自衛官が教官として赴任しています。また、防衛大学校から、3名の学生が短期留学していました。

 まずは、Noon Formationと呼ばれる食堂への行進訓練視察ののち、同校に現在勤務または留学中の海上自衛官、防衛大学校学生を交えた昼食会がKing Hallと呼ばれる食堂で開かれました。10数年前の自分を少し思い出すいい機会になりました。


行進訓練の視察
 


視線の先にはこのような光景が…
 


Kings Hallにおいての昼食会


米海軍兵学校長ミラー中将に
ギフトの説明をする福本学校長

 次に福本幹部学校長は、米海軍兵学校長ミラー中将と懇談し、グローバルな思考を持った士官の育成の重要性について語りあいました。

 そして、今回の米海軍兵学校への訪問には、もう一つの目的がありました。キャンパス内の墓地には、海上自衛隊の創設に尽力されたアーレイ・バーク海軍大将が眠っており、その功績に敬意を表すため、墓参りをしたいとの強い思いが福本学校長にはあったのです。海を越えて持参した横須賀の海水をお供えし、海上自衛隊と米海軍の長い歴史に思いをはせることができました。


アーレイ・バーク海軍大将の墓に横須賀の海水を供える福本学校長


11月7日(木)~8日(金) ヴァージニア州ノーフォーク 海軍基地

 ノーフォークには、米海軍最大の基地があり、主要な部隊、艦船が集まっています。ここではNaval Warfare Development Command (NWDC)、US Fleet Forces Command (USFFC)を訪問し、米海軍のドクトリン、オペレーションに関して、それぞれNWDC司令ジェラベック少将、USFFC海洋司令部長ガーク少将と意見を交換しました。また、ミサイル駆逐艦ゴンザレス(DDG-66)、原子力空母ジョージ・H.W・ブッシュ(CVN-77)を研修しました。


米空母ジョージ・H.W・ブッシュ艦上で出迎えを受ける
福本学校長
 


ゲストブックに初めて
日本人の名前が記されました
 


 この度の出張では、ほとんどの米国の関係者から日本での思い出を懐かしく語られ、各訪問先で温かなもてなしを受けるとともに、遠い異国の地で海上自衛隊の連絡官、留学生らが活躍する姿を目の当たりにし、日米の関係の強さ、深さを改めて認識する機会となりました。


(幹部学校企画部企画課国際計画班 五十嵐 尚美)