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 戦略研究グループ

 中国「中国の平和的発展」白書を公表

(トピックス007 2011/9/12)

 中国政府(国務院新聞弁公室)は2011年9月6日に「中国の平和的発展」白書を発表しました。2005年12月に「中国の平和的発展の道」白書を公表して以来6年ぶりとなります。

 今回の白書は、

 1 中国が平和的発展を切り開いてきた歴史
 2 中国の平和的発展の基本的目標
 3 中国の平和的発展に関する対外方針と政策
 4 中国の平和発展は歴史の必然的選択
 5 中国の平和的発展の世界的意義

の5つの章で構成されています。


 第2章では、防御的国防政策として、中国は「複雑で多様な伝統的及び非伝統的安全保障上の挑戦に直面」しているとの認識の下に推進している国防の近代化は「中国の国家安全保障上の合理的な要求」であり「他人が我を犯さなければ、我も他人を犯さない(人不犯我,我不犯人)」という姿勢を堅持して、国際紛争の平和的完結に尽力すると述べています。

 また第3章では、中国の核心的利益を「国家の主権、国家の安全、領土の保全、国家の統一、憲法が定めた国家の政治制度と社会の安定、経済社会を持続的発展可能とする基本的保障(国家主权,国家安全,领土完整,国家统一,中国宪法确立的国家政治制度和社会大局稳定,经济社会可持续发展的基本保障)」と定義し、これら核心的利益を断固として守ることを改めて明言しています。

 さらに、責任ある国家として、「国際法や公認されている国際関係のルールを遵守し、国際的責任を真摯に履行する(中国遵循国际法和公认的国际关系准则,认真履行应尽的国际责任)」と述べる一方で、「国際システムの変革や国際ルールの制定に積極的態度で参与(中国以积极姿态参与国际体系变革和国际规则制定)」し、「絶え間ない国力の増強に応じて、さらに多くの国際的責任を負っていく(随着综合国力的不断增强,中国将力所能及地承担更多国际责任)」と述べる等、これまで以上に国際社会への積極的な関与方針を打ち出した白書となっています。

 原文(中国語版)は、http://www.gov.cn/zwgk/2011-09/06/content_1941258.htm で閲覧することが可能です。

(幹部学校主任研究開発官 山本 勝也) 



 本トピックスに示された見解は、幹部学校における研究の一環として発表する執筆者個人のものであり、防衛省または海上自衛隊の見解を表すものではありません。