掃海隊群について

群司令・先任伍長挨拶

掃海隊群司令

 

海将補  福田 達也(ふくだ たつや)

 令和2年3月18日付、第13代となる掃海隊群司令を拝命し、統合幕僚監部防衛計画部副部長から着任いたしました。歴史と伝統を受け継ぐ掃海隊群に着任し、光栄に思うとともに、その重責に身が引き締まる思いです。
 掃海隊群は、機雷戦を任務とする第1、第2、第3、第101掃海隊及び掃海業務支援隊、並びに水陸両用戦及び作戦輸送を任務とする第1輸送隊から成る多様な任務を遂行する部隊であります。
 「令和」という新たな時代が幕を開けた今、我々掃海隊群も、新たな時代のニーズに適合した部隊へと、更なる進化を遂げる時期に来ていると認識しております。「令和の時代に相応しい掃海隊群」を創り上げるため、次の二点に重点を置いて職務に邁進する所存です。
 その第一は「精強・即応」です。これは、言うまでもなく海上自衛隊創設以来、連綿と受け継がれてきた海上防衛に任ずる海上自衛隊という組織の本質であります。我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増し、周辺国による軍事力の強化並びに軍事活動の活発化の傾向がより顕著となっており、海上自衛隊創設以来、最も過酷な状況にあるといっても過言ではありません。このような情勢の下、あらゆる事態に実効的かつ機動的に対応するために、我々掃海隊群には、これまで以上の精強性と即応性が求められています。精強な部隊としての練度を維持し、その即応性を向上させるためには、不断の努力が不可欠であることを肝に銘じ、その努力を決して怠らないという気概をもって部隊の錬成に努めてまいります。
 その第二は「意識改革・創意工夫」です。「国家安全保障戦略」において「国際協調主義に基づく積極的平和主義」が掲げられ、自衛隊に求められる役割は大きく変化しつつあります。また、平和安全保障法制の施行により、我々の任務や活動の内容も大きく変化しています。このような状況の下、想定し得るあらゆる事態に柔軟かつ適正に対応していくためには、既成概念にとらわれない「意識改革」が必要です。また、防衛予算や人的資源が非常に厳しい現下の情勢において、我々に与えられた任務を確実に遂行するためには、限られた資源の中で我々の持てる能力を最大限に高めていく「創意工夫」が必要です。常に問題意識を持ち、既成概念にとらわれない「意識改革」により、そして、これまで以上に「創意工夫」を凝らすことにより、「令和の時代に相応しい掃海隊群」を創り上げていきます。
 今後も国民の皆様の負託に応えることができるよう職務に邁進する所存でありますので、御理解と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

        令和2年3月  

                              掃海隊群司令
                              海将補  福 田 達 也

略  歴

  平成19年 3月 あまぎり艦長
  平成20年 3月 統合幕僚監部計画課
  平成22年 7月 海上幕僚監部防衛課
  平成23年 8月 海上幕僚監部防衛課防衛班長兼幹部学校
  平成24年 7月 第8護衛隊司令
  平成25年 9月 海上幕僚監部教育課長
  平成27年 8月 大湊地方総監部幕僚長
  平成28年 7月 第4護衛隊群司令
  平成29年 2月    兼自衛艦隊司令部(第151連合任務部隊司令官)
  平成30年 12月 統合幕僚監部防衛計画部副部長
  令和 2年 3月 現  職

掃海隊群幕僚長

 

1等海佐  渡邉 浩(わたなべ ひろし)

略  歴

  平成12年 3月 いえしま艇長
  平成13年 3月 海上幕僚監部総務課
  平成15年 3月 大湊地方総監部防衛部
  平成17年 3月 掃海隊群司令部作戦幕僚
  平成18年 9月 第1掃海隊司令
  平成20年 3月 統合幕僚監部運用第1課
  平成21年 12月 第51掃海隊司令
  平成24年 8月 中国四国防衛局防衛補佐官
  平成25年 8月 海上幕僚監部防衛課防衛調整官
兼  防衛政策局日米防衛協力課
  平成27年 4月 大湊地方総監部防衛部長
  平成28年 12月 掃海業務支援隊司令
  平成30年 9月 現  職

先任伍長

海曹長 小原 健太郎 (こはら けんたろう)

   掃海部隊は護衛艦部隊に比べると目立つことの無い、言わば縁の下の力持ち的な存在ではありますが乗員の士気は高く、少人数で一丸となり各作業を全員で行う事により家族的な雰囲気で活気に溢れ、何事にも諦めない団結力を持って日々の訓練に励んでおります。
   掃海隊群先任伍長として戦後から脈々と続く諸先輩方の教え、技術を継承すると共に、時代の流れと共に変化する新たな装備への対応、さらにこれからの掃海部隊を背負っていく後継者の育成を私に与えられた責務と思い、国民の皆様の信頼を裏切ることの無い精強な部隊づくりに貢献していきたいと思いますので皆様のご支援、ご指導をよろしくお願いします。

掃海部隊の紹介

 掃海隊群の誕生

昭和29年7月に自衛隊が発足、同年10月に防衛庁長官直轄部隊として第1掃海隊群が新編され、更に昭和36年には自衛艦隊の下に第2掃海隊隊群が新編、昭和44年には第1掃海隊群も自衛艦隊の下に編入されました。これ以降、第1掃海隊群は主に業務掃海と諸訓練を、第2掃海隊群は主に戦術その他の研究開発を担当しました。
掃海隊群は平成12年3月に第1掃海隊群と第2掃海隊群が1つに集約されて誕生した部隊です。

 掃海隊群改編

平成28年7月1日付で掃海隊群(司令部・横須賀)は新たな部隊改編を実施しました。
その一つは、大型輸送艦3隻で編成する第1輸送隊(呉)を隷下に編入するとともに、司令部要員の増員を得て、海上自衛隊で唯一の「水陸両用戦部隊」となったことであり、これにより従来にも増して、陸上自衛隊水陸両用部隊や航空自衛隊、更には米海軍・海兵隊とともに様々な訓練に参加するようになりました。
一方で機雷戦部隊も第1及び第3掃海隊において、掃海母艦と掃海艦艇を組み合わせた隊編成とする改編を実施し、機雷戦部隊の運用効率向上を図っています。

 掃海隊群の保有艦艇 (令和2年4月1日現在)

 

■掃海母艦:「うらが」型×2隻
■掃海艦:「あわじ」型×2隻
■掃海艇:「すがしま」型×2隻
■掃海艇:「ひらしま」型×3隻
■掃海艇:「えのしま」型×1隻
■掃海管制艇:「いえしま」型×2隻
■輸送艦:「おおすみ」型×3隻
■エアクッション艇:「1号」型×6隻

任務・訓練等

戦後の日本の沿岸海域には米国が敷設した約10,700個の機雷と日本海軍が防御用として敷設した約55,000個の機雷が残存していました。これらの機雷による船舶の沈没などの被害から海上交通の安全を確保することが、わが国復興上の急務とされ航路啓開業務が行われました。
昭和25年には連合軍の要請により朝鮮戦争で敷設された機雷の除去に派遣され、平成3年には湾岸戦争後のペルシャ湾掃海作業のため、自衛隊初の国際貢献として海外に派遣されるなどの活動をしてまいりました。
また、大型掃海母艦の特性を活かし災害時の物資補給や掃海艇等の機動性を用いて捜索救援に従事しております。
平成20年3月、海上自衛隊体制移行に伴い、掃海隊群司令が地方隊掃海隊及び地方隊水中処分隊の水中処分班に対しても練度管理統括者として部隊を育成、向上させる役割を担い、年に約3回の機雷戦訓練と年に1回の実機雷処分訓練を実施しております。

 

また、水陸両用戦訓練として平成27年6月から10月の間、DawnBliz15に、平成28年10月から11月の間、28FTX/KeenSword17に参加したほか、 令和元年6月から8月の間、豪州における米軍との実働訓練(タリスマン・セイバー19)にも参加しています。