掃海隊群について

群司令・先任伍長挨拶

掃海隊群司令

 

海将補  白根 勉(しらね つとむ)

 掃海隊群は機雷戦や水陸両用戦の任務を遂行する部隊であり、司令部は横須賀にあります。機雷戦に関連する部隊は横須賀、呉、佐世保に配備されている艦艇及び機雷戦を支援する掃海業務支援隊で編成され、水陸両用戦に関連する部隊は呉に配備されている輸送艦及びLCAC※部隊で編成されています。 機雷戦は機雷敷設戦と対機雷戦に区分されます。機雷敷設戦は敵の侵入を防ぎ味方の港湾や航路等を防御する作戦です。また、対機雷戦は港湾や海峡等に敷設された敵の機雷の除去、処分等を実施する作戦です。掃海部隊はこの対機雷戦を戦後の航路啓開業務から連綿として実施してきたほか、1991年のペルシャ湾への海外派遣ではその実力をいかんなく発揮し、多くの機雷の除去に貢献しました。また、最近では西太平洋掃海訓練やペルシャ湾での国際掃海訓練等、海外での訓練機会も増加しています。 一方、水陸両用戦は海上から陸上兵力を上陸させ、陸地の確保や敵の排除などを行う作戦です。陸海空自衛隊の統合作戦を基本としており、米国における統合訓練(Dawn Blitz)、日米共同統合演習(Keen Sword)、大規模地震への災害対処訓練などの各種訓練や演習に参加しています。 平成23年に発災した東日本大震災において掃海部隊は被災地域に最も近い沿岸海域において、災害派遣活動を行いました。行方不明者の捜索、食糧や真水の支援に始まり、生活支援、入浴支援、医療支援に至るまで我々の真心を届けることにより、国民に勇気と笑顔が戻るよう部隊一丸となって活動しました。 国家を守り国民を守り抜くため掃海隊群は「錬磨・発展」「真心・真の強さ」を方針としつつ、高い士気と強い行脚そして最高のチームワークを発揮し任務遂行します。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

 ※LCAC:エアクッション艇(Landing Craft Air Cushion)

略  歴

  11年 3月 のとじま艇長
  14年 3月 海幕装備体系課
  16年 9月 あぶくま艦長
  17年 8月 統幕5室
  18年 3月 統幕計画課
  20年 12月 海幕指揮通信課
  21年 4月 海幕指揮通信課指揮通信体系班長
  22年 12月 掃海隊群幕僚
  23年 12月 第7護衛隊司令
  24年 12月 海幕指揮通信課長
  26年 12月 防衛監察本部  監察官
  27年 12月 海上幕僚監部  総務副部長
  29年 12月 現 職

掃海隊群幕僚長

 

1等海佐  渡邉 浩(わたなべ ひろし)

略  歴

  12年 3月 いえしま艇長
  13年 3月 海上幕僚監部総務課
  15年 3月 大湊地方総監部防衛部
  17年 3月 掃海隊群司令部作戦幕僚
  18年 9月 第1掃海隊司令
  20年 3月 統合幕僚監部運用第1課
  21年 12月 第51掃海隊司令
  24年 8月 中国四国防衛局防衛補佐官
  25年 8月 海上幕僚監部防衛課防衛調整官
兼  防衛政策局日米防衛協力課
  27年 4月 大湊地方総監部防衛部長
  28年 12月 掃海業務支援隊司令
  30年 9月 現  職

先任伍長

海曹長 小原 健太郎 (こはら けんたろう)

   掃海部隊は護衛艦部隊に比べると目立つことの無い、言わば縁の下の力持ち的な存在ではありますが乗員の士気は高く、少人数で一丸となり各作業を全員で行う事により家族的な雰囲気で活気に溢れ、何事にも諦めない団結力を持って日々の訓練に励んでおります。
   掃海隊群先任伍長として戦後から脈々と続く諸先輩方の教え、技術を継承すると共に、時代の流れと共に変化する新たな装備への対応、さらにこれからの掃海部隊を背負っていく後継者の育成を私に与えられた責務と思い、国民の皆様の信頼を裏切ることの無い精強な部隊づくりに貢献していきたいと思いますので皆様のご支援、ご指導をよろしくお願いします。

掃海部隊の紹介

 掃海隊群の誕生

昭和29年7月に自衛隊が発足、同年10月に防衛庁長官直轄部隊として第1掃海隊群が新編され、更に昭和36年には自衛艦隊の下に第2掃海隊隊群が新編、昭和44年には第1掃海隊群も自衛艦隊の下に編入されました。これ以降、第1掃海隊群は主に業務掃海と諸訓練を、第2掃海隊群は主に戦術その他の研究開発を担当しました。
掃海隊群は平成12年3月に第1掃海隊群と第2掃海隊群が1つに集約されて誕生した部隊です。

 掃海隊群改編

平成28年7月1日付で掃海隊群(司令部・横須賀)は新たな部隊改編を実施しました。
その一つは、大型輸送艦3隻で編成する第1輸送隊(呉)を隷下に編入するとともに、司令部要員の増員を得て、海上自衛隊で唯一の「水陸両用戦部隊」となったことであり、これにより従来にも増して、陸上自衛隊水陸両用部隊や航空自衛隊、更には米海軍・海兵隊とともに様々な訓練に参加するようになりました。
一方で機雷戦部隊も第1及び第3掃海隊において、掃海母艦と掃海艦艇を組み合わせた隊編成とする改編を実施し、機雷戦部隊の運用効率向上を図っています。

 掃海隊群の保有艦艇 (平成29年6月6日現在)

 

■掃海母艦:「うらが」型×2隻
■掃海艦:「あわじ」型×2隻
■掃海艇:「すがしま」型×2隻
■掃海艇:「ひらしま」型×3隻
■掃海艇:「えのしま」型×1隻
■掃海管制艇:「いえしま」型×2隻
■輸送艦:「おおすみ」型×3隻
■エアクッション艇:「1号」型×6隻

任務・訓練等

戦後の日本の沿岸海域には米国が敷設した約10,700個の機雷と日本海軍が防御用として敷設した約55,000個の機雷が残存していました。これらの機雷による船舶の沈没などの被害から 海上交通の安全を確保することが、わが国復興上の急務とされ航路啓開業務が行われました。
昭和25年には連合軍の要請により朝鮮戦争で敷設された機雷の除去に派遣され、平成3年には湾岸戦争後のペルシャ湾掃海作業のため、自衛隊初の国際貢献として海外に派遣されるなど の活動をしてまいりました。
また、大型掃海母艦の特性を活かし災害時の物資補給や掃海艇等の機動性を用いて捜索救援に従事しております。
平成20年3月、海上自衛隊体制移行に伴い、掃海隊群司令が地方隊掃海隊及び地方隊水中処分隊の水中処分班に対しても練度管理統括者として部隊を育成、向上させる役割を担い、年に約3回の機雷戦訓練と年に1回の実機雷処分訓練を実施しております。

 

また、水陸両用戦訓練として平成27年6月から10月の間、DawnBliz15に参加し、平成28年10月から11月には28FTX/KeenSword17に参加しているほか、陸上自衛隊が西部方面隊で実施した日米共同方面隊指揮所演習「ヤマサクラ」にも掃海隊群の幕僚が参加しました。