井澤裕介氏との対談

2020年8月25日(火)Osaka Shion Wind Orchestraバリトンサクソフォーン奏者 井澤裕介氏に音楽技術講習の講師として舞鶴音楽隊にお越しいただき、ご指導いただきました。

 その後、同氏には御厚意でファミリーコンサートに出演していただきましたが、舞鶴音楽隊との演奏は今回が初めてとのことでしたので、私(横山3曹)が色々とインタビューをしてみました。


Q1.

横山:舞鶴音楽隊へお越しいただき、ありがとうございます。井澤さんと私は同じ大学の出身であり、同じ先生(小串俊寿氏)から学んだということもあり、とても楽しみにしておりました。今回舞鶴に来られての印象はいかがでしたでしょうか。

井澤:今回同じ門下の先輩の横山さんから講師としてのお話しをいただき、この日を心待ちにしていました。舞鶴は、来訪以前から「海の見える街」の印象がありましたが、実際に来てみて、海上自衛隊の艦艇が見える海の風景や、実際にあった戦艦の名前が通りの名前に使われていることを知り、ここで日本の平和は守られているんだと実感しました。今では「海から日本を守る街」のイメージに変わりましたね。大好きな街の一つになりました!


Q2.

横山:ファミリーコンサートでは2nd Alto Sax.を担当していただいたわけですが、舞鶴音楽隊の合奏に参加していただいて、いかがでしたか?感想などをお聞かせください。

井澤:舞鶴音楽隊の皆さんの合奏は、家族のような温かさを感じる合奏でしたね。 もちろん皆さん音楽のプロなので良い音楽を届けることに余念がないのは当然ですが、サウンドのまとまりの良さが特に印象に残っています。音楽は技術だけでは説明できない部分がありますが、恐らくそれは各奏者間のコミュニケーションを普段どれだけ大事にしているか、ということだと思います。これは、言葉で言うのは簡単ですが、実現するのはとても難しいことです。舞鶴音楽隊の皆さんは、普段からそれぞれの価値観を大切にし、「全員で真心込めてお客様に届ける音楽を準備している」、そんな印象を合奏の時に感じました。本番では、舞鶴音楽隊の演奏を聴いたお客様が笑顔になっていて、きっと舞鶴音楽隊の皆さんの真心を感じてくださっているんだと、ご一緒させていただきながらとても嬉しくなりました。

Q3.

横山:演奏会のアンコールで海上自衛隊制式行進曲「軍艦」を一緒に演奏したわけですが、民間で演奏活動されている井澤さんがどのような印象をお持ちになられたかとても気になります。我々海上自衛官にとっては、この曲が流れると(もしくは演奏すると)背筋がピンと伸びるというか、気の引き締まる思いというか・・・帝国海軍から続く伝統を受け継ぎ、この日本を護(まも)り、未来につなげるという確固たる意思が込められているように感じるのですが。

井澤:個人的にとてもワクワクしました!「軍艦」マーチが演奏できて幸せです。日本のマーチと言えば、やっぱり「軍艦」です。私は、Osaka Shion Wind Orchestra というプロの吹奏楽団に所属していて、普段からマーチは多く演奏していますが、どのマーチを演奏する時より今回「軍艦」を演奏させていただいた時の方が緊張しました。マーチは、ヨーロッパやアメリカの作品が多く、それぞれ自国の発展を願って書かれています。私が住んでいる日本のために書かれた「軍艦」マーチは、日本にとって大切にしていかなければいけない財産の一つだと思います。
横山さんと同じく、民間人の私が演奏しても背筋が自然と伸びる、気の引き締まる思いがしました。


横山:ありがとうございます。これからも、井澤さんのますますのご活躍を祈念しております。機会がありましたら、また舞鶴音楽隊にお越しいただければ幸いです。

井澤:ありがとうございます。
(これをお読みの皆様も)是非舞鶴音楽隊のコンサートに足をお運びください。また、大阪にいらした際は、Osaka Shion Wind Orchestra 通称“Shion(しおん)”の演奏会にお越しください。
 吹奏楽は、皆様の心に寄り添い、明日もまた頑張ろうと思える勇気と希望がもらえます。映画館やカラオケ、ショッピングに行くような“ちょっと行ってみるか”ぐらいの軽い気持ちでお越しいただけたら、“行って良かった”と必ず感じてもらえるコンサートですので、ぜひお越しいただけたら嬉しいです。
また舞鶴音楽隊の皆さんとご一緒に演奏できることを心から楽しみにしております!


井澤 裕介(いざわ ゆうすけ)
 福岡県北九州市出身。尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科卒業。東京音楽大学大学院音楽研究科修了。第6回横浜国際音楽コンクール室内楽一般の部第2位受賞。第83回読売新人演奏会、第17回ヤマハ管楽器新人演奏会、第10回サクソフォン新人演奏会に出演。サクソフォンを江口紀子・田中靖人・林田祐和・小串俊寿・波多江史朗の各氏に師事。現在、Osaka Shion Wind Orchestraバリトンサクソフォン奏者。大阪音楽大学非常勤講師。


3等海曹 横山 巧(よこやま たくみ)
 埼玉県朝霞市出身。尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科卒業。東京ミュージック&メディアアーツ尚美コンセルヴァトワールディプロマ科修了。第11回大阪国際音楽コンクール エスポワール賞受賞。サクソフォーンを小串俊寿・原ひとみの各氏に師事。平成20年海上自衛隊に入隊。現在、舞鶴音楽隊サクソフォーン奏者。趣味はピアノ。


 

2020年8月25日(火)
Osaka Shion Wind Orchestraバリトンサクソフォーン奏者 井澤裕介氏に音楽技術講習の講師として舞鶴音楽隊にお越しいただき、ご指導いただきました。
その後、同氏には御厚意でファミリーコンサートに出演していただきましたが、舞鶴音楽隊との演奏は今回が初めてとのことでしたので、私(横山3曹)が色々とインタビューをしてみました。

Q1.

横山:舞鶴音楽隊へお越しいただき、ありがとうございます。井澤さんと私は同じ大学の出身であり、同じ先生(小串俊寿氏)から学んだということもあり、とても楽しみにしておりました。今回舞鶴に来られての印象はいかがでしたでしょうか。

井澤:今回同じ門下の先輩の横山さんから講師としてのお話しをいただき、この日を心待ちにしていました。舞鶴は、来訪以前から「海の見える街」の印象がありましたが、実際に来てみて、海上自衛隊の艦艇が見える海の風景や、実際にあった戦艦の名前が通りの名前に使われていることを知 り、ここで日本の平和は守られているんだと実感しました。今では「海から日本を守る街」のイメージに変わりましたね。大好きな街の一つになりました!


Q2.

横山:ファミリーコンサートでは2nd Alto Sax.を担当していただいたわけですが、舞鶴音楽隊の合奏に参加していただいて、いかがでしたか?感想などをお聞かせください。

井澤:舞鶴音楽隊の皆さんの合奏は、家族のような温かさを感じる合奏でしたね。もちろん皆さん音楽のプロなので良い音楽を届けることに余念がないのは当然ですが、サウンドのまとまりの良さが特に印象に残っています。
音楽は技術だけでは説明できない部分がありますが、恐らくそれは各奏者間のコミュニケーションを普段どれだけ大事にしているか、ということだと思います。これは、言葉で言うのは簡単ですが、実現するのはとても難しいことです。舞鶴音楽隊の皆さんは、普段からそれぞれの価値観を大切にし、「全員で真心込めてお客様に届ける音楽を準備している」、そんな印象を合奏の時に感じました。
本番では、舞鶴音楽隊の演奏を聴いたお客様が笑顔になっていて、きっと舞鶴音楽隊の皆さんの真心を感じてくださっているんだと、ご一緒させていただきながらとても嬉しくなりました。

Q3.

横山:演奏会のアンコールで海上自衛隊制式行進曲「軍艦」を一緒に演奏したわけですが、民間で演奏活動されている井澤さんがどのような印象をお持ちになられたかとても気になります。我々海上自衛官にとっては、この曲が流れると(もしくは演奏すると)背筋がピンと伸びるというか、気の引き締まる思いというか・・・帝国海軍から続く伝統を受け継ぎ、この日本を護(まも)り、未来につなげるという確固たる意思が込められているように感じるのです が。

井澤:個人的にとてもワクワクしました!「軍艦」マーチが演奏できて幸せです。日本のマーチと言えば、やっぱり「軍艦」です。
私は、Osaka Shion Wind Orchestra というプロの吹奏楽団に所属していて、普段からマーチは多く演奏していますが、どのマーチを演奏する時より今回「軍艦」を演奏させていただいた時の方が緊張しまし た。マーチは、ヨーロッパやアメリカの作品が多く、それぞれ自国の発展を願って書かれています。私が住んでいる日本のために書かれた「軍艦」マーチは、日本にとって大切にしていかなければいけない財産の一つだと思います。
横山さんと同じく、民間人の私が演奏しても背筋が自然と伸びる、気の引き締まる思いがしました。

横山:ありがとうございます。これから も、井澤さんのますますのご活躍を祈念しております。機会がありましたら、また舞鶴音楽隊にお越しいただければ幸いです。

井澤:ありがとうございます。
(これをお読みの皆様も)是非舞鶴音楽隊のコンサートに足をお運びください。
また、大阪にいらした際は、Osaka Shion Wind Orchestra 通称“Shion(しおん)”の演奏会にお越しください。
吹奏楽は、皆様の心に寄り添い、明日もまた頑張ろうと思える勇気と希望がもらえます。映画館やカラオケ、ショッピングに行くような“ちょっと行ってみるか”ぐらいの軽い気持ちでお越しいただけたら、“行って良かった”と必ず感じてもらえるコンサートですので、ぜひお越しいただけたら嬉しいです。

また舞鶴音楽隊の皆さんとご一緒に演奏できることを心から楽しみにしております!


井澤 裕介(いざわ ゆうすけ)
 福岡県北九州市出身。尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科卒業。東京音楽大学大学院音楽研究科修了。第6回横浜国際音楽コンクール室内楽一般の部第2位受賞。第83回読売新人演奏会、第17回ヤマハ管楽器新人演奏会、第10回サクソフォン新人演奏会に出演。サクソフォンを江口紀子・田中靖人・林田祐和・小串俊寿・波多江史朗の各氏に師事。現在、Osaka Shion Wind Orchestraバリトンサクソフォン奏者。大阪音楽大学非常勤講師。


3等海曹横山 巧(よこやま たくみ)
埼玉県朝霞市出身。尚美学園大学芸術情報学部音楽表現学科卒業。東京ミュージック&メディアアーツ尚美コンセルヴァトワールディプロマ科修了。第11回大阪国際音楽コンクール エスポワール賞受賞。サクソフォーンを小串俊寿・原ひとみの各氏に師事。平成20年海上自衛隊に入隊。現在、舞鶴音楽隊サクソフォーン奏者。趣味はピアノ。

2020年11月13日