中島3曹との対談

中島良太3曹、日本管打楽器コンクール第2位入賞、おめでとうございます!

ということで、ぜひ、たくさんの方に中島3曹のことを知っていただけたらと思い、この記事を書くこととなりました。

●日本管打楽器コンクールとは●
クラシック音楽家の登竜門。腕に覚えのある音楽家が集まり、いくつもの難曲を連日演奏し、第一線で活躍する音楽家たちによる審査が行われる、日本で最も有名な難関コンクールのうちのひとつ。(陸海空自衛隊の音楽隊員も、たびたび挑戦しています)

本年開催されたパーカッション部門で、舞鶴音楽隊の中島3曹が、第2位に輝きました!!!(拍手!!)

3等海曹 中島 良太
パーカッション(打楽器)奏者。
第37回日本管打楽器コンクール第2位、第31回日本管打楽器コンクール入選。
洗足学園音楽大学卒業。のだめオーケストラオーディションに合格し、ドラマ「のだめカンタービレ」にてテレビ出演を果たす。日本フィルハーモニー交響楽団のドイツ・チェコ公演に参加。ドイツ国立バイエルン歌劇場の日本公演に参加。
海上自衛隊入隊後はノルウェー、スイス、カナダの各国軍楽祭に参加。
過去に大湊音楽隊、東京音楽隊、横須賀教育隊で勤務。
2022年9月現在、舞鶴音楽隊勤務。

執筆者:舞鶴音楽隊 3等海曹 池田 沙恵
(クラリネット奏者。過去の管打楽器コンクール(クラリネット部門)に1回だけ参加経験あり。中島3曹と同じく東京・舞鶴で勤務。(東京音楽隊での執筆記事はこちら))



池田3曹:それではさっそく、同じ職場で働く後輩としての視点から、尊敬の念を込め、お話を伺いたいと思います。まずはやっぱり!

第2位、と発表されたとき、どんな気持ちでしたか?

中島3曹:頑張ってきたことが評価されたので、率直に嬉しかったです。
隊長をはじめ、周囲からのご理解・ご協力があったからこそ参加でき、そして入賞することができました。心から感謝しています。

池田:本当におめでとうございます。
コンクールに向けて一心不乱に練習されていたこと、舞鶴音楽隊のみんなが知っています。

音楽隊員は、勤務時間の中で楽器の練習がたくさんできると思われがちですが、実際には、コンクールのための練習をする時間はゼロと言ってもいいほどですよね。音楽隊で演奏する曲はコンクールの課題とは異なりますし、それ以外の時間は、事務仕事や、会議、環境整備などで埋まっています。

中島3曹は、通信掛としての業務や、演奏以外の仕事もたくさんある中で、どうやってモチベーションを維持されましたか? また、どのようなことが今回の入賞に結び付いたと思いますか?

中島:仕事があるおかげで、メリハリをつけて練習することができました。当直勤務をしているときは、頭を切り替えて当直のことに専念するし、通信掛の仕事をしているときは、通信掛の仕事をする。合奏があるときもそう。もし仕事がなかったら、私は練習し続けてしまうので、そのほうが辛いかも…


(池田:息抜き…しないのかな…?


中島:それに、周囲の環境に恵まれていて…
打楽器は、大きい楽器もあるので広い場所が必要になります。音楽隊の皆さんのご理解と、設備があったことは、本当に大きいと思っています。たくさんサポートいただいたからには、何も持ち帰らないわけにはいかない、という気持ちになり、結果、コンクールの入賞に結び付きました。

色々な種類の打楽器があります↑


池田:なるほど…そのときの業務の状況や、部隊の方針によっても違いますが、中島3曹の熱意があればこそだと思います。
社会人としてフルタイムで勤務される中でも、スポーツ競技や芸術のコンクールにエントリーする方はいますが、結果を残せる人のほうが少ないですし、本当にすごいです。

このようなコンクールには、ずっと前から挑戦されていたんですか?

中島:私はこの管打楽器コンクールしかエントリーしたことがありませんが、パーカッション部門が開催されるのは3年に1回。今回はコロナ渦により2年延期されたので、初参加から17年くらいは経ちました。

池田:じゅうななねん!??

中島:1回目は1次予選で落選、2回目は2次まで行けて、3回目は5位(すごい!)、4回目は1次で落ちて(!?)…今回の2位でした。

17年の間に、音楽隊でもいろんな経験をしました。海士音楽課程や海曹音楽課程(海上自衛隊で職種ごとに行われる教育や研修のこと)では、同世代の管楽器、打楽器の人たちと切磋琢磨することができました。

普段の合奏でも、みんなで演奏するからこそできる経験があります。管楽器と呼吸を合わせて音を出す感じとか、複数人で一斉に音を出すこととか…
5位になった次の年には、横須賀教育隊の班長を経験して、音楽から離れて新しい経験をすることができました。今振り返ると、貴重な経験だったと思います。

池田:音楽隊での仕事に、自衛官ならではの仕事…何が自分の糧になるかは、あとからわかるものなんですね。 私も、様々な経験を積んでいきたいと思います!!

↑ファミリーコンサートにて、ティンパニを演奏中


池田:おしまいに、今後の抱負について教えてください!

中島:音楽には正解もなければ終わりもありません。名誉あるコンクールで賞をいただきましたが、これからも音楽家として日々精進し、海上自衛隊の一員として貢献していければいいなと思っています!

池田:ありがとうございました!!このたびは本当におめでとうございます!!


・・・


中島3曹の演奏は、舞鶴音楽隊で聴けます!!(こちらの動画でも聴けます。動画の4:00以降からは、アップで映っています♪)
この記事をご覧の皆様、ぜひ舞鶴音楽隊の演奏会へお越しください!
今後の演奏会や、定期演奏会では、中島3曹をクローズアップした曲も予定しております♪
ご応募お待ちしております!☆彡

2022年9月
文:3等海曹 池田沙恵

中島良太3曹、日本管打楽器コンクール第2位入賞、おめでとうございます!

ということで、ぜひ、たくさんの方に中島3曹のことを知っていただけたらと思い、この記事を書くこととなりました。

●日本管打楽器コンクールとは●
クラシック音楽家の登竜門。腕に覚えのある音楽家が集まり、いくつもの難曲を連日演奏し、第一線で活躍する音楽家たちによる審査が行われる、日本で最も有名な難関コンクールのうちのひとつ。(陸海空自衛隊の音楽隊員も、たびたび挑戦しています)

本年開催されたパーカッション部門で、舞鶴音楽隊の中島3曹が、第2位に輝きました!!!(拍手!!)

3等海曹 中島 良太
パーカッション(打楽器)奏者。
第37回日本管打楽器コンクール第2位、第31回日本管打楽器コンクール入選。
洗足学園音楽大学卒業。のだめオーケストラオーディションに合格し、ドラマ「のだめカンタービレ」にてテレビ出演を果たす。
日本フィルハーモニー交響楽団のドイツ・チェコ公演に参加。
ドイツ国立バイエルン歌劇場の日本公演に参加。
海上自衛隊入隊後はノルウェー、スイス、カナダの各国軍楽祭に参加。
過去に大湊音楽隊、東京音楽隊、横須賀教育隊で勤務。
2022年9月現在、舞鶴音楽隊勤務。


執筆者:舞鶴音楽隊
     3等海曹 池田 沙恵
(クラリネット奏者。過去の管打楽器コンクール(クラリネット部門)に1回だけ参加経験あり。中島3曹と同じく東京・舞鶴で勤務。(東京音楽隊での執筆記事はこちら))


池田3曹:それではさっそく、同じ職場で働く後輩としての視点から、尊敬の念を込め、お話を伺いたいと思います。まずはやっぱり!

第2位、と発表されたとき、どんな気持ちでしたか?

中島3曹:頑張ってきたことが評価されたので、率直に嬉しかったです。隊長をはじめ、周囲からのご理解・ご協力があったからこそ参加でき、そして入賞することができました。心から感謝しています。

田:本当におめでとうございます。 コンクールに向けて一心不乱に練習されていたこと、舞鶴音楽隊のみんなが知っています。

音楽隊員は、勤務時間の中で楽器の練習がたくさんできると思われがちですが、実際には、コンクールのための練習をする時間はゼロと言ってもいいほどですよね。音楽隊で演奏する曲はコンクールの課題とは異なりますし、それ以外の時間は、事務仕事や、会議、環境整備などで埋まっています。

中島3曹は、通信掛としての業務や、演奏以外の仕事もたくさんある中で、どうやってモチベーションを維持されましたか? また、どのようなことが今回の入賞に結び付いたと思いますか?

中島:仕事があるおかげで、メリハリをつけて練習することができました。当直勤務をしているときは、頭を切り替えて当直のことに専念するし、通信掛の仕事をしているときは、通信掛の仕事をする。合奏があるときもそう。もし仕事がなかったら、私は練習し続けてしまうので、そのほうが辛いかも… (

池田:息抜き…しないのかな…? )

中島:それに、周囲の環境に恵まれていて…打楽器は、大きい楽器もあるので広い場所が必要になります。音楽隊の皆さんのご理解と、設備があったことは、本当に大きいと思っています。たくさんサポートいただいたからには、何も持ち帰らないわけにはいかない、という気持ちになり、結果、コンクールの入賞に結び付きました。

色々な種類の打楽器があります↑


池田:なるほど…そのときの業務の状況や、部隊の方針によっても違いますが、中島3曹の熱意があればこそだと思います。 社会人としてフルタイムで勤務される中でも、スポーツ競技や芸術のコンクールにエントリーする方はいますが、結果を残せる人のほうが少ないですし、本当にすごいです。

このようなコンクールには、ずっと前から挑戦されていたんですか?

中島:私はこの管打楽器コンクールしかエントリーしたことがありませんが、パーカッション部門が開催されるのは3年に1回。今回はコロナ渦により2年延期されたので、初参加から17年くらいは経ちました。

池田:じゅうななねん!??

中島:1回目は1次予選で落選、2回目は2次まで行けて、3回目は5位(すごい!)、4回目は1次で落ちて(!?)…今回の2位でした。

17年の間に、音楽隊でもいろんな経験をしました。海士音楽課程や海曹音楽課程(海上自衛隊で職種ごとに行われる教育や研修のこと)では、同世代の管楽器、打楽器の人たちと切磋琢磨することができました。

普段の合奏でも、みんなで演奏するからこそできる経験があります。管楽器と呼吸を合わせて音を出す感じとか、複数人で一斉に音を出すこととか…
5位になった次の年には、横須賀教育隊の班長を経験して、音楽から離れて新しい経験をすることができました。今振り返ると、貴重な経験だったと思います。

池田:音楽隊での仕事に、自衛官ならではの仕事…何が自分の糧になるかは、あとからわかるものなんですね。 私も、様々な経験を積んでいきたいと思います!!

↑ファミリーコンサートにて、ティンパニを演奏中


池田:おしまいに、今後の抱負について教えてください!

中島:音楽には正解もなければ終わりもありません。名誉あるコンクールで賞をいただきましたが、これからも音楽家として日々精進し、海上自衛隊の一員として貢献していければいいなと思っています!

池田:ありがとうございました!!このたびは本当におめでとうございます!!

・・・

中島3曹の演奏は、舞鶴音楽隊で聴けます!!(こちらの動画でも聴けます。動画の4:00以降からは、アップで映っています♪)
この記事をご覧の皆様、ぜひ舞鶴音楽隊の演奏会へお越しください!
今後の演奏会や、定期演奏会では、中島3曹をクローズアップした曲も予定しております♪ご応募お待ちしております!☆彡


2022年9月
文:3等海曹 池田沙恵

2022年10月14日