平成28年4月に日本遺産として認定された呉市内にある長迫公園(呉海軍墓地)。 この歴史ある場所で呉海軍墓地合同追悼式が毎年秋分の日に実施されており、私たちはそこで式典演奏や追悼演奏を行ってます。今回はこの由緒正しい場所を史跡研修地として訪れました。(本研修はコロナウイルス感染拡大防止に務めるとともに、移動時において、交通法規を遵守し、事故防止に万全を期しながら行われています。) |
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隊員は朝9時に4つのグループに分かれ音楽隊を出発しました。いくつかの指定ポイントを通過しながら目的地の長迫公園まで移動します。 往路の通過ポイントは和庄公園です。この公園には昭和20年の呉大空襲犠牲者慰霊碑があります。隊員は慰霊碑に手を合わせご冥福をお祈りしました。 その後、和庄公園を出発し、長迫公園に到着しました。 |
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到着後は、呉海軍墓地顕彰保存会事務局長に歴史講話をしていただきました。自身の経歴のお話から海軍墓地の歴史や沿革について講話され、隊員たちは真剣な表情で聞き入ってました。 |
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講話の後は、公園内の清掃活動を行いました。 呉海軍墓地顕彰保存会やボランティアの方々による環境整備によって園内はとてもキレイな状態に保たれていました。しかし、季節がら落ち葉がたくさんある場所もあり、私たちは落ち葉集めを行いました。あっという間にゴミ袋がいっぱいになっていきます。 |
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清掃活動終了後は顕彰保存会の方と写真を撮りました。みんな良い表情ですね♪ (写真撮影のために一時的にマスクをはずしています。) |
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その後、長迫公園を出発し、帰りの指定ポイントである旧集会所・桜松館へ向かいます。 この場所は旧海軍の下士官集会所であり、さらに前呉音楽隊庁舎でもあります。私たちにとっても思いで深い場所です。 個人的に印象が残っているのは、音楽隊の庁舎であった当時は、右の写真にある場所が合奏場になっており、合奏をしていると通りを歩いている方々が声をかけてくれたり、音楽隊も公開リハーサルとして扉を開放し演奏会のリハーサルを見学して頂いていました。 本研修の目的は、「旧跡を研修し、礎を知り、我が国の歴史と伝統に対する理解を深め、海上自衛隊音楽隊員としての自覚及び愛国心を確立するとともに、国防に対する使命感を構築し、精神教育の資とする。」でした。普段の追悼式の演奏業務ではゆっくりと見ることのできないような場所も研修することができまっした。 本研修によって、隊員たちは音楽隊長の指導方針でもある「礎を知る」良い機会として精神教育の糧とすることができました。 |