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第59回「隊長のつれづれなるままに」(令和6年9月 第43回)

 

 9月9日は五節句の一つの「菊の節句」のようです。3月3日の「桃の節句」、5月5日の「端午の節句」は子供の頃から耳馴染みでしたが、7月7日の「七夕の節句」や1月7日の「七草の節句」も五節句のひとつだったということは、最近知ったものの一つです。特に、この9月9日(陰暦)の「菊の節句」は今まで意識したこともなく、ニュースなどで「〇〇公園で菊人形祭が開催されています」という話題を耳にするぐらいで、やはり「菊の節句」と言う文言の記憶はありません。
 音楽で節と言うと、楽譜の中に小節線と言うものがあります。五線紙に長く引かれた五本の横の線に、美しい間隔で引かれた縦の線が小節線になります。小節線の役割は、この音楽が何拍子なのかを知らせるために重要な働きをしています。一小節の中に、四分音符が4つ入っていれば4分の4拍子。8分音符が6つ入っていれば8分の6拍子。といったように、この音楽の拍子が分かります。ワルツは3拍子。マーチは2拍子。とよく言われていますが、この小節線の中に基本となる音符が何個入っているかで、その曲の性格を読み解くヒントとしています。
 一日は24時間。これを楽譜に置き換えて捉えてみると、どんな感じになるのでしょうか?一日を一小節。すなわち、地球一回転を一小節と考えると、小節は地球の自転と置き換えることができるかもしれません。
 日本には四季があり変化のある一年を送ることができます。これは、地球が自転をしながら太陽の周りを公転しているからと教わりました。メロディーと言われる旋律は、基本的には8小節でワン(1)フレーズとなっています。そのフレーズがいくつか繋がって一つの音楽となっていきます。その繋がり方が聴き手の想像を超える変化や共感、同調が生じた時、こころの琴線が共鳴し感動というものが生まれると感じています。フレーズとはある意味、季節のようなものなのかもしれません。そう考えると音楽の一曲は、少なくとも地球の公転一周分(4フレーズ程度(日本人的))となるような気がします。また、交響曲などは、何十年分ぐらいのドラマが作品として描かれており、私たちの人生を語っているとすれば、太陽の周りを何十周も巡っていることになります。
 年末によく聴かれるベートーヴェンの第九。よく耳にするのは終楽章の合唱のところですが、この交響曲を全部聴くと一時間以上にもなる大曲です。ある時、勇気をもって初めから最後まで聞いたことがありましたが、結構骨の折れる思いをしました。しかし、音楽をいろいろな映像に置き換えてみたり、自分が体験した心情と音の響きを重ねてみたりしながら聴いてみると、最後の合唱のシーンが今までに感じたことのない喜びを伴った感動となりました。音楽の楽しみ方は自由です。いろいろな楽しみ方があってもいいと思います。意外と交響曲って食べず嫌いだったなぁ~と感じるとともに、秋は新しいチャレンジをするのに良い季節かも…。せっかく(節か句)の芸術の秋なので、いろいろなジャンルの音楽を聴く(菊)のもいいかもしれませんね。