本文へスキップ

ようこそ、呉音楽隊のホームページへ。

TEL.0823-22-5511

〒737-0028 広島県呉市幸町6-6

第46回「隊長のつれづれなるままに」(令和5年9月 第31回)

 

 う~さぎ、うさぎ。何見て跳ねる?中秋の名月の日には、カメラを持って撮影に出かけています。夜空に浮かぶお月様には、いつも兎がいるように見えます。月も自転をしているはずなのに、何故、いつも兎がいるのかが不思議で仕方ありません。何かが30日周期だから同じ面が見えいているという説明を聴いたような気がしますが、未だ理解ができていません。また、夏休みの特別番組だったか記憶にございませんが、月の裏側には秘密基地があり月は人工的に作られた衛星なので、いつも同じ面しか見えないようにしているという説を聴いた記憶があります。最近は、月食や日食を意識して観ています。以前は、そんなに自然現象を気にした記憶はありませんが、ここ数年、積極的に意識しているように感じています。心当たりは、昨年の夏に、蒲刈島にある天体観測館で初めて見た宇宙ステーションになります。2100(フタヒトマルマル:自衛隊用語)夜の9時に、あっちの空から宇宙ステーションが光って見えますよと天体観測会でのお兄さんの言葉に、その方向に口を大きく開けて見上げていると、宣言通りに強く光る宇宙ステーションが現れました。ここ数年間の中で一番の大興奮!この大空に、人々が存在する星のような光を観れるなんて!と、不思議な気持ちになりました。「今日は、2分近く見れましたね~よかったですね。」との声。「見れるときでも、大体数十秒ぐらいですから、今回はとても長く見れましたね。」とのこと。この天体ショーが終わると大部分の人たちは家路につきましたが、残りの終了時間まで私はボヤーっと余韻を楽しんでいました。するとあのお兄さんが「土星を観ませんか」と声を掛けてくれました。ボヤーっとしていたのが良かったのかなと心の中で呟きながら(ボヤっと→ボイヤっと⇒ボイジャーっと)天体望遠鏡のあるドームの中に入りました。天体望遠鏡を覗くとオレンジ色の惑星が目の中に飛び込んできました。これは本物なのか?美しい絵を見ているような感覚に陥り頭の中はパニック状態になりました。漆黒の宇宙の中に美しい線が描かれたリングと縞模様のある球体が浮かび上がっているのです。音もなく・・・。
 老年の神(老いをもたらす者)は、ローマ神話の神々に相当する太陽系の惑星の名前が付けられている、イギリスの作曲家ホルストの組曲「惑星」の中の5曲目「土星」の副題です。この組曲の4曲目「木星」は中間部の旋律がとても美しく、イギリスの愛国的な賛歌として歌われており、また、日本では「Jupiterジュピター」として有名になった作品です。この組曲を全部聴くことはなかなかありませんが、とてもドラマティックで宇宙の神秘性も感じられる名作です。オーケストラの生の演奏を聴きたいと思いますが、全曲を演奏するには女性合唱も必要となり、なかなかホールでの演奏の機会は少ないようです。直接生演奏が聴けたなら、音のない宇宙の世界をどのような音で表現しているのかを 体 感 してみたいものです。