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第45回「隊長のつれづれなるままに」(令和5年8月第30回)

 

 石の上にも三年。去る7月7日は何の日だったのかを考えたら、私が呉音楽隊に着任して丸2年が過ぎた日だったことを思い出しました。もう2年経つのか~と思うと同時に、今回の勤務は、コロナ禍から各種活動の再開という変化の大きいタイミングでの部隊運営や外部との調整となり、活動停止状態からいきなりアイドリングなしでアクセル全開といった感じを受けています。石の上にも三年いれば暖まると言われていますが、三年いれば燃え尽きる勢いで勤務しているのが実感です。この熱量は私自身の高校3年間のような青春時代を思い出させます。
 私の高校時代は、何故か変革の時代でした。私が高校1年生の時に入部した部活は確か、器楽合奏部という名称だったと思います。弦楽合奏と吹奏楽が一つの部として活動していたと記憶しています。夏になると吹奏楽コンクールに向けて吹奏楽メンバーが金賞目指して猛特訓。秋になると高校総合文化祭に向けて弦楽合奏と吹奏楽のメンバーが一緒になって、千葉県代表として全国大会に行けるように朝早くから夜遅くまで、356日ぐらい燃え尽きるまで部活に明け暮れていた時代でした。1年生の時に創部以来の夢だった定期演奏会(第1回)を学校内で開催しました。先輩の夢は習志野文化ホールでの開催でしたが、第2回では船橋市民文化ホールでの開催となりました。2年生の秋には高校総合文化祭で千葉県代表として全国大会に行けるかもと言う声が聞こえてきましたが、実際に行ったのは同校の合唱部でした。この年に、部活の名称が管弦楽部に変わっていたか?なぁ~?次期の部長を決める際に、男気立候補(シン・3年生の男全員が立候補すること)で何故か私が部長に選ばれてしまい、運命の悪戯を味わうことになりました。この年に名称をオーケストラ部と改名し、弦楽器と管打楽器の壁を取り除き(吹奏楽コンクールには参加せず)、高校総合文化祭で千葉県代表になることを目標に定めるとともに、定期演奏会を習志野文化ホールで開催するために部員一人一人が全力を出し先輩方の悲願を実現させました。演奏会のプログラムはオーケストラの編成が中心となり、私はサックス吹きだったのでオーケストラ編成では出番がなく、サックス・アンサンブルを結成し第3回定期演奏会のステージで演奏しました。あっ!第2部はポップス・オーケストラのステージとして、サックスも編成に加わっていました。が、第3部のメイン、ブラームスの交響曲第4番には加わることはできませんでした。そして、文化祭の方はと言うと、なんと千葉県代表として大阪での全国高等学校文化祭に出場することができました。が、やはりサックスは編成に入っていませんでしたので、客席でみんなの演奏を聴いていました。この時に、本場のたこ焼きを初めて食べました。
 石の上にも三年。多くの先輩方の功績の積み重ねにより、今の結果があることに気付いた時、自分の手柄というものはなく、常にお蔭様と感謝の気持ちが心の中から湧き上がってきます。この思いが自分のこころを暖めてくれていることに気づき始めた54歳の夏!