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第43回「隊長のつれづれなるままに」(令和5年7月第29回)

 

 アウトプット=内部に入っているものを外に出すこと。出力。
 日々演奏会などでは、自分の内部にある音楽というエネルギーを出力して活動をしています。演奏会は通常、単独で実施していますが、この6月は、広島市内で開催されたフラワーフェスティバルと、香川県高松市で開催された自衛隊音楽隊高松定期演奏会では合同演奏が実施されました。通常30名程度の呉音楽隊単独の演奏会とは違い、フラワーフェスティバルでは、広島県警察音楽隊、広島市消防音楽隊、陸上自衛隊第13音楽隊と100名を超える編成で演奏をしました。また、高松定期演奏会では、陸上自衛隊第14音楽隊との60名程度の編成で演奏がありました。やはり瞳の数が増えると、自然とアウトプットするエネルギーは増大され、リハーサルが終わった時点でかなり体力を消耗することになります。(私の場合)

 インプット=外部にあるものを内部に取り込むこと。入力。
 経験上、アウトプットするエネルギー量が分かるので、事前に知力・体力・気力を満たしておきます。音楽においては、スコア(指揮者が見る楽譜)の分析は重要です。私はあまり楽譜が読めない(楽譜を見ても、頭の中で音が響かない)ので、数学的な分析でスコアを紐解いています。実際に音楽隊の音を聴くと、作品のもつ感情や熱量、味覚、天候など、音楽と言うよりも生き物や自然現象、映像のようなものを感じ取るところがあり、その感じているものと実際に聴こえている音楽の違和感を如何に減らしていくかが、私の音楽づくりの根幹となっています。この作業が、音楽面(知力)でのインプットになります。体力は、昼休みに少しの腹筋と、休暇の時にするお散歩や山中散策をしてインプットしています。気力のインプットは、やはり美味しい食事と美味しいお飲み物を頂くことが一番!効果的であると実感しています。高松定期演奏会の時は前日の移動でしたので、讃岐うどんの大盛と骨付き鳥でお腹を満たし本番に備えました。お陰様をもちまして、知力・体力・気力の三拍子がそろったこの合同演奏の宇宙戦艦ヤマトは、想像を絶する熱演となりました。
 自分の思いを表現する時や、自分の思いが表現できない時は、かなりの量のエネルギーがアウトプットしていると感じています。一生懸命に物事に取り組むことも大切だと思いますが、自分の中のエネルギー量をしっかり把握し、アウトプットとインプットのバランスをとることが肝要と感じる年齢になってきています。趣味をもち見聞を広めることはインプット量が増え、新たな視点・視野が生まれ、自分の活動するエリアが広がると実感しています。
 活動するエリアが広がると、その分アウトプットも増えるな~。でも安心してください。私はてんびん座で、このバランス感覚は良いのかもしれません。