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６月に関するネタはないかと頭を絞ってみたものの、私の知恵の泉は枯渇してしまったようなので、辞書を引くことにしました。国語辞典をペラペラ引いてみましたが、しっくりとしたネタはなく、ただただ、どんよりとした雲を眺める日々が続いていました。晴れぬ心と晴れぬ空。６月と言うと梅雨とアジサイなどが目に浮かびますが、今回は少し頭を捻ったものがあればと頭を叩いてみましたが、枯渇した私の頭の中は空洞になっているようで、よ～く響いてくれました。アッ！響という漢字は、郷の音と書くんだなぁ～・・・。
私の故郷は千葉県千葉市です。大学進学（二浪）の二十歳の時に実家を離れ早３５年弱。思～えば遠～くへ来たもんだ♪日本国内津々浦々だけではなく、海外にも遠洋練習航海等で行けたことは私にとっての財産です。アメリカ、パナマ、カナダ、メキシコ、チリ、エクアドル、中国、イギリス、フランス、ノルウェー、ドイツ、マルタ、トルコ、エジプト、インド、カンボジア、フィリピン、インドネシア。世界を巡り生まれ故郷から長～く離れて生活をしているためなのか、「私の故郷は日本です。」というのが、私の自然な感覚です。
海上自衛隊の遠洋練習航海は、海上自衛隊幹部候補生学校の一般幹部候補生課程を卒業した実習幹部に対し、長期にわたる洋上生活、各種訓練等を通じて、部隊勤務に必要な基本的知識・技能を習得させ、指揮統率の基本を体得させ国内外に対する視野を拡大させることにより、伸展性を有する初級幹部を育成するとともに、訪問国との友好親善の増進を図っているもので、昭和３２年以降、毎年実施しているものです。（海上自衛隊ホームページ引用）
この遠洋練習航海は、練習艦「かしま」を旗艦として練習艦隊が編成されます。この「かしま」には、日本を代表する音楽隊として練習艦隊司令部に臨時の音楽隊が編成されます。各寄港地では、国際儀礼、慰霊祭、親善演奏会等で音楽による国際交流に邁進するとともに、娯楽の少ない長期の航海中の艦内では、音楽隊の生演奏で乗組員とともに楽しんでみたり、楽器経験者の実習幹部等と艦上演奏会をやったりと普段の音楽隊では味わえない刺激があります。３６０度、見渡す限りの水平線。スエズ運河では見渡す限りの砂漠の丘。はたまた、オレンジ色に光るマルタ島など、今でも目を閉じると頭の中には当時の風景が思い出せます。
あっ！空洞かと思っていた私の頭の中には、たくさんの思い出がいっぱい詰まっていることを思い出せました。「思い出は心のビタミン」ともいうように、雨の日などでは、家でのんびりとあの時のアルバムを開いてみようかな～と思いました。五月病からも解放され、心にビタミンを与え、隊員から尻を叩かれながらこの６月を乗り越えて行こうかと決意している所存です。
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