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第30回「隊長のつれづれなるままに」(令和4年6月第16回)

 
 「今日は、いい天気ですね。」とこの挨拶をするときは、だいたい快晴か晴れていて過ごしやすい日に使っているように感じています。写真を撮るときなど、梅や桜など見上げた構図になる被写体では、白い花に青い空の写真が多くなり、この組み合わせは自然と私の気持ちを上げてくれているものなのかもしれません。なので、私のアルバムの中の梅や桜は、みな同じような写真しかありません。もっと違った雰囲気の梅や桜の写真が撮れないものかと思案しながらカメラ雑誌を見ると、幻想的な作品も多く掲載されており、どうしたらそうした写真が撮影できるのか想像するも、現実はそうしたシーンになかなか出会うことができません。そもそも、ドライブ自体が私の思う「いい天気」の日にしかハンドルを握っていないので、自ずと同じような条件の下での撮影になっているからかもしれません。また、曇りの日や雨の日などの写真は、何となく青味が掛かっているように感じ、色味の補正をした方がいいのかなぁ~と思いつつ、なかなかその技術を身に着けるところまでには至っていません。この一手間ができると雨の日の撮影も増えてくると思うのですが、なかなか・・どうして。
 4月から5月にかけて久しぶりに楽器を吹く機会があり、毎日少しの時間でしたが練習に汗をかきました。不思議と今日は調子がいいなぁ~と思う日は晴れていることが多く、あれぇ~音を出すのが重いなぁ~という日は雨だったりします。音は、空気を振動させて響き渡らせるので、その空気の湿度?密度により音の伝導の仕方に違いがあるのかもしれません。私がまだ楽器を吹いていた平成9年の遠洋練習航海で訪問したメキシコシティでの演奏会では、いつものフレーズを吹くにも息が切れて、なんでこんなに酸欠になるんだろうと仲間と話をした記憶があります。「メキシコシティの標高は、富士山の五合目とほぼ同じ2300ⅿぐらいあるらしいよ。」という言葉に、じゃぁ息が切れるのも合点がいくよねとなりました。

 目に見えない空気でさえ私たちの生活には大きな影響力があること、そして、雨の日がなければ実り多い秋を迎えることができないことを思えば、「雨の日もいい天気」となるのだろう。少しずつではあるけれど、今までの自分の価値観とは違った価値観を受け入れることのできる精神年齢(永遠の5歳+α)になってきたのかな。雨に日はカメラを持って、今までにはない作風の写真を撮ることが、この梅雨の季節を楽しむキーワードになるかもしれません。
 ぅむ!なぜ、梅に雨なんだ?梅の実を育む雨なのかな?