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第25回「隊長のつれづれなるままに」(令和4年3月 第12回)

 
 いよいよ、春の訪れが近くまで来ていることを感じさせる季節がやってきました。この季節は私にとって、趣味の写真を撮りたくてうずうずする日が日増しに増えてくることが慣例となっています。カメラのファインダーをのぞくときは特に「色」を意識したものが多く、季節の花々や樹々を被写体としてフォーカスすることが中心でした。季節の初めは、ほのかにピンクかかった白い花が多く、しばらくすると黄色などの花が増えていくような気がしています。季節が夏へと進むにつれ、花の色は華やかに賑やかに多種多様な色となり、香りとともに鳥や昆虫と一緒に心が躍る日々が目に浮かんでいます。
 呉に来てからは、散策圏内にある堺川や二河川の川面を眺めながら歩くことも屡々あり、鷺などの鳥が気になる年ごろになったことを認識しました。今まで、カメラレンズは広角系レンズとマイクロ(マクロ)レンズを主に装着していましたが、見つめるものが変わると、日ごろ使っていたレンズでは対応することが難しい(イメージした写真にならない)ことに気が付きました。鳥を撮るとなると長い望遠レンズが必須かなと思い、家で眠っていた重い望遠ズームレンズを久しぶりに持ち出して、再度鳥を撮りに川辺をウロウロするようになりました。植物を撮影しているときとは違い、動物はじっとしていませんので相手の動きに自分の気持ちを憑けていく必要があり、なかなか期待通りの写真にはなりません。カメラの設定から生き物に対応するための洞察力など、シャッターひとつ押すにもパニック状態になります。家に帰ってからは、テレビ画面で撮ってきた写真を一つ一つ確認。絶望感と驚きの交錯する時間を過ごしエネルギーを消耗してしまうけど、ワクワクとドキドキが止まらない有意義な時間を過ごしています。
 音楽隊を指揮するとき、私は「指揮をするのではなく、指揮でするようにしています。」?
では、何を指揮でしているのですか?と聞かれたら、「それは、みんなの演奏に自分の気持ちを憑ける(憑依させる)ためだよ!」と言うでしょう。
 目先を変えると、あらゆるものの見え方が変わっていき、今までの自分の常識が通用しないことも屡々ありますが、多くの情報と仲間たちを得ながら果敢に自分の常識を脱ぎ去って新しい価値観を見出すのもいいものだと感じるお年頃になれたかな。人生をカラフルにできるのは、自分のお心次第なのかもしれませんね。