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第19回「隊長のつれづれなるままに」(令和3年10月 第6回)

 
 秋は、私にとって肌に合う季節になります。私の趣味が花開く季節になるからです。
 食欲の・・・。木と樹の違いは何だろうと思った時がありました。樹は、食べることのできる果実をつける木を指していたんだよ(諸説ある。)と聞いたことがありました。なるほど、小さいころから葡萄が好きで、今は主に、お飲み物として私の血の源になっているのも腑に落ちます。
 文学の・・・。昔から活字を読むことに抵抗があり、1ページ読むのにも体力を奪われてヘロヘロになってしまいます。今も書類を読むのに苦労しています。音楽隊は音楽でと思われがちですが、実は途方もない数の書類で部隊が運営されているのです。でも、言葉は心の支えになることを知ってからは、遅いペースですが気になる本を手にするようになりました。
 芸術の・・・。小学2年生のころ、しゃべることが苦手で友達から揶揄われたこともあり、人と話をすることを遠ざけていた時期がありました。そのお陰で、楽器という代弁者を得ることができたので、塞翁が馬だったなと今は思えるようになっています。その音楽も専門でやるとなると、なかなかうま(馬)くいかない事ばかり。私の代弁者がしゃべらなくなると苦しいものです。その時、他に自分を表現する手段はないのかなと思い、父が趣味としてやっていたカメラを手にしました。写真という色から楽器で奏でる音色をイメージしたりすることで、少しずつ音楽という領域から、絵画(色彩)・文学(言葉)・コミュニケーション(人間模様)などに興味が広がっていき、音楽が表現しようとしている世界観が何となく観えてくるようになりました。
 秋の山肌は紅葉に彩られ、私たちの目と心を楽しませてくれます。私たちも音楽で、色彩豊かに感動と芸術の奥床しさを伝えられたらと願う秋の空。
(令和3年10月第6回)