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第1回「呉音楽隊長に聞いてみた。」



 名前:石田 敬和(いしだ ひろかず)
 
 出身県:福岡県
 

 指導方針:自覚と献身
 

昨年の12月に呉音楽隊に着任しました、若き音楽隊長である石田1尉に「隊長の指導方針についての思い」や「音楽隊の任務について」そして「今後どのような呉音楽隊にしていきたいか」等を聞いてみました。これによって国民の皆様から呉音楽隊についてより一層のご理解を頂けたら幸いです。

「まずは、簡単な自己紹介をお願いします。」


石田隊長
 「プロフィールに掲載している以外で、年齢は今年で44歳になります。海上自衛隊の音楽隊では最も年令が若い隊長です。演奏楽器は小さい頃にヴァイオリンをしていました。中学生になってから吹奏楽部でサックスを、高校生になってオーボエを始めました。趣味はマラソンで月間100キロを目標に走っています。派遣演奏が多いのでランニングセットを持って派遣先で日本中の様々な名所を走るのが楽しいです。」


「昨年12月に呉音楽隊長に着任されて11か月が経ちました。これまでに佐世保、東京、舞鶴、練艦音楽隊、大湊、横須賀とすべての海上自衛隊音楽隊で勤務されていますが呉音楽隊の印象について教えてください。」

石田隊長
 「はい、印象はゆったりとした雰囲気でいて暖かく業務に対して、とても協力的だと感じました。自衛官は一定期間、同じ職場で勤務すると他部隊に転勤することになります。そのため様々な地域の人たちが集まり最近はどこの部隊でも気質や雰囲気などは似ているものかと思っていました。
 しかし、不思議なことに人が変わっても昔からの土地の雰囲気は変わらないようで呉音楽隊は、いわゆる「せとうち気質」なのでしょう。」



「隊長の指導方針は「自覚と献身」ですがどのような思いが込められていますか?」

石田隊長
 「我々は自衛官であり自衛官の中の音楽演奏することを職種としています。その中での「自覚」とは、自分の義務、使命、あり方などを学び理解し成長しながら、行動してほしいと考えています。「組織の根本は人である」とよく言いますが、自覚を持った「人」が、活躍することにより、組織だけではなく、支える家庭にも幸せなことが訪れ、発展していくと考えています。
 もうひとつの「献身」とは、目標と目的意識を持った上で、人のために行動できる人であってもらいたいという思いです。行動することに対して、きついことや、納得できないこともあるかもしれません。それでも心は優しく、体は強く人のために行動する隊員であってもらいたいと考えています。」


「音楽隊の任務には「隊員の士気高揚のための演奏」「儀礼、式典のための演奏」「広報のための演奏」がありますがそれぞれどのように考えて指揮をされていますか?」


石田隊長
 「はい、まず指揮についてですが、自衛隊音楽隊は一般の演奏団体から見ると驚くような場所や条件で演奏することが多々あります。そんな中で、どんな環境でも「分かりやすい指揮」ということを心がけています。音楽的な部分についてはどの派遣演奏でも変わりませんが、それぞれの派遣演奏に相応しい演奏をしたいと考えています。
 例えば、式典においては厳しい季節環境の中でも不動の姿勢で凛とした態度を貫き、式典に更なる風格とその意義を発揮したいと思っていますし、子供たちが多くいるような広報演奏では、笑顔が絶えない楽しいステージにしたいと心がけています。また、我々の演奏する様子がSNS等でも最近は多くアップされていますが、それと同時に制服を着た仲間が365日24時間、絶え間なく過酷な任務についています。そんな仲間にエールの気持ちを込めて演奏することも多くあると考えています。」


「今後、呉音楽隊をどのような部隊にしていきたいですか?」

石田隊長
 「月並みですが、隊員がこの職場で誇りを持って勤務し何事にも強く、活気ある部隊であり続けたいです。また、国民から親しまれ自衛隊音楽隊の演奏を聴きたいと思われるような音楽的にも素晴らしい部隊を目指しています。」


「それでは、最後にこのページを見ている皆さんに一言お願いします。」

石田隊長
 「私たち自衛隊音楽隊は、全国様々なところで演奏活動をしています。きっとどこかで会えることを楽しみに一生懸命がんばります!」




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