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活動レポートActivities Report

~新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」オープニングイヤー事業 ~
「海上自衛隊呉音楽隊演奏会ふれあいコンサート」
2022年6月26日(日)
14:00~15:50
(丹鶴ホール)
  和歌山県新宮市。呉から約10時間のバスの旅。休憩で立ち寄る高速道路のSAは
、自分が帰省するときに立ち寄るところも多く、どこかしら休暇気分になっていたの
は私だけだったのでしょうか。和歌山県と言っても三重県を南下し、県境の河を渡っ
たすぐそばに今回の演奏会場の新宮市文化複合施設がありました。一日目は移動で終
わり、明日はいよいよホール入りだ!次の日の朝は早く起きて、近くにある世界遺産
になっている神宮を散歩がてら行ってみよう。と熟睡。次の日、朝食を食べていると
すごい音を立てた雨が降っているではないか。起きた時は東の空が綺麗な朝焼けにな
っていたのに・・・。ぅむ!!「朝焼けは船乗りの憂鬱」だったことを思い出し、散
歩をあきらめ開館時間を待つことにしました。
 ホールは斬新なデザインで、正板(ステージ正面の反響板)はコンクリート打ちっぱなし、客席天井もお洒落にデザインされたライブハウスのような感じでした。

 一学期(学校風に表現)のコンサートホールでの演奏会は千秋楽。演奏も熟成され
たものとなり、気持ちのいい清々しさがありました。

 最終日は再びバスの旅。出発当日は早起きをして、熊野古道までは行けなかったものの二か所の世界遺産になっている神宮を巡って演奏会の成功に感謝してきました。
                         (記事:隊長 真道3佐)
第1部

 1 艦上の旭日

 ホールの響きの違いにより、微妙にテンポ感に変化が生まれます。新鮮な気持ちで演奏することができました。

  2 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲  コンクリートの正板と客席側の天井及び測板の作りによるものか、余韻の味わいも新鮮で堪能することができました。
  3 熊蜂の飛行
 熊蜂の飛行は、いろいろな楽器による演奏をよく聴いたことがありましたが、スネアドラムをフィーチャリングしたのはこの編曲が初めてでした。音楽隊員が編曲したもので、そのアイディアには驚きました。また、打楽器奏者の蜂(桴バチ)さばきにも驚きました。
  4 「坂の上の雲」メインテ  ーマ スタンド・アローン  音楽でそのドラマの世界観を描く。それが出来たら幸せですね。
  5 吹奏楽のための第1組曲  この第1組曲は、シャコンヌ、インテルメッツォ、マーチの三曲からできていて、とても響きの綺麗な素晴らしい作品です。シンプルな旋律に心奪われますが、演奏の回数を重ねるたびに常に新しい発見がありました。名曲には秘められた何かがあること、また、滾々(こんこん)と湧き出てくる神秘的な音楽に触れられたことに喜びを感じています。
第2部  
  6 ファンタズミック~
   アンダー・ザ・シー

 ファンファーレのファンタズミックで第2部は開演。アンダー・ザ・シーでは曲中に、司会の大籠3曹のレクチャーにより、「2-3」のリズムで会場の皆様と掛け合いながら楽しみました。
  7 カントリーロード
 スタジオジブリ作品「耳をすませば」の挿入歌になっているカントリーロード。とてもやさしく温かみのあるアレンジで、金管アンサンブル~サックスアンサンブル~木管合奏~全員で、と少しずつ編成が大きくなっていき、人と人とのつながりの大切さを、この作品は伝えたいのかなと思いました
  8 廻廻奇譚   初めてオリジナルの楽曲を聞いたときは、これを吹奏楽で演奏できるのか?と武者震いしましたが、悪戦苦闘しながらも戦い抜いたかなぁ~というのが正直な気持ちです。最後の不協和音もキメました。
 9 鉄腕アトム

 曲の始まりは、アトムが目覚めるシーンを思い浮かべながら指揮をしていました。木管アンサンブルの麗しいメロディーラインからのブラスの元気のあるサウンドに、会場も一気に昭和のあの頃のような懐かしい雰囲気になりました。

 10 虹  矢張り、言葉の力はすごいと感じてしまう自分がいます。人の心の中にある機微な思いまでも表現してしまう日本語は、私たちの宝物ですね。
  11 スペイン   スタンダード、定番、テッパン(鉄板)、十八番、おはこ(十八番)など、その時代、その分野で定着しているお得意のものがあると思いますが、この「スペイン」も吹奏楽ではそうした部類になっているのかな。自分は中学・高校生の時には考えられない難易度だけど、今の時代では楽譜が出版されているだけに、演奏している吹奏楽部もあるんだろうな~。凄い!  (・□・;)

 この日も呉音炸裂!!!
 アンコール
1 川の流れのように


 
 どの音楽にもビートがあります。そのビートは、打つものもあれば波のようなもの、はたまた流れを作るものもあります。
 テンポで音楽づくりをすると、どうもいい音楽にはなりません。その音楽のもつ、鼓動や流れを掴めると活きた音楽になるような。

 流れを掴めた演奏ができました。
アンコール
2 「行進曲 軍艦」
 演奏会を締め括りました
 番外編  
    演奏会場の近隣にある近大附属新宮高校・中学校の吹奏楽部に演奏指導に行ってきました。中高一貫校で、部員も中学生&高校生でした。

 演奏会終了後の短い時間でしたが、演奏会を聴いてくれていたので、隊員もみんなも初対面じゃないような感覚でスムーズにレッスンが進みました。
  地元の新聞社やケーブルテレビの取材もあり、ちょっとハイテンションになっていたのは私だけだったのでしょうか?
  記念写真を撮った後、私たちの姿が見えなくなるまで手を振って見送ってくれたみんなの姿が今も思い浮かびます。
 また会う日まで!
 チャンチャーチャランチャラン!ウン/チャンチャーチャランチャラン!ウン