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令和３年７月２４日（土）と２５日（日）に「ファミリーコンサート2021」が新型コロナウイルス感染拡大防止対策を実施しながら行われました。今回は残念ながら、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、来場者を広島県民のみに限定しての開催になりました。
まず、始まりの曲は「シング・シング・シング」で、スウィング・ジャズの名曲として知られています。ステージセンターを陣取るドラムソロで曲がはじまると、クラリネットやトランペットがハイトーン（高音域）を交えた技巧的なソロを披露し、演奏会のオープニングを華々しく飾りました。
続いて演奏した曲は「ゲッタウェイ」です。１９７０年代を代表するアメリカの人気バンド「アース・ウインド＆ファイアー」のディスコナンバーとして有名です。青春時代を彷彿とさせるノリノリの楽曲を、日本の代表的ラテンバンドである「東京熱帯JAZZ楽団」によるラテンアレンジでお届けしました。
３曲目は「リベル・タンゴ」です。アルゼンチンタンゴの巨匠であるA.ピアソラの代表作をストリングベースでフィーチャーした、甘く切ないサウンドでお届けしました。特に冒頭のストリングベースのソロは、息を呑むようなエキゾチックで素晴らしい演奏でした。
次の曲は編成を変えて打楽器アンサンブル（写真下）による「コーヒー・ルンバ」を演奏しました。もともとはベネズエラのポピュラー音楽ですが、日本では荻野目洋子さんや井上陽水さんなど多数のアーティストにカバーされています。コーヒーのＣＭや自動販売機でも起用されている哀愁漂うメロディーを呉音楽隊打楽器奏者４名でリズミカルに演奏しました。
続いては「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」です。ジャズのスタンダードナンバーとして知られる作品を、ボサ・ノヴァのリズムにのせて演奏しました。
フリューゲルホルンとトロンボーンの雰囲気たっぷりなソロで、思わず聞き入ってしまうような名演奏でした。
次は雰囲気を変えて、TVアニメ「名探偵コナン」メイン・テーマ曲を、アルトサクソフォンをフィーチャーしてお届けしました。この曲は、伝説的刑事ドラマ「太陽にほえろ」のテーマ音楽を作曲している大野克夫さんの作品で、呉音楽隊コンサートマスターによる、アルトサクソフォンソロの音色がエキサイティングな楽曲を鮮烈に彩っていました。
プログラム最後の７曲目は「ディズニー・メドレー」です。ディズニーランドの生みの親でもある「ウォルト・ディズニー」はどんなときにも前向きで、「夢をかなえる秘訣」として４つの言葉を残しました。「好奇心」「勇気」「自信」「継続」です。今、私たちは、新しい生活様式の中で、我慢をしながら日々を過ごしていますが、どんなときにも前向きでいることで、また平和で幸せな日々がかえってくるのだと感じています。そんな願いを込めてこの曲を演奏しました。「夢の世界へ行ってらっしゃい！」という司会者の言葉通り、聴衆はディズニーの素敵な音楽とともに、夢の世界へ誘われていきました。
アンコールは若者を中心に人気のアーティスト、ＹＯＡＳＯＢＩの「夜に駆ける」と、海上自衛隊音楽隊の定番である行進曲「軍艦」を演奏して、演奏会を締めくくりました。
このコロナ禍が収束し、一日でも早く全国の皆様に気兼ねなく、呉音楽隊の演奏会を楽しんでいただける日が来ることを願っています。
海上自衛隊呉音楽隊「ファミリーコンサート２０２１」
指揮者 呉音楽隊長 １等海尉 真道友樹
♪プログラム♪
１.シング・シング・シング
２.ゲッタウェイ
３.リベル・タンゴ
４.コーヒー・ルンバ
５.フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン
６.「名探偵コナン」メイン・テーマ曲
７.ディズニー・メドレー
♪アンコール♪
８.夜に駆ける
９.行進曲「軍艦」
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