• 司令官挨拶

     令和3年12月22日付、第41代となる護衛艦隊司令官を拝命し、掃海隊群司令から着任しました。60年に及ぶ歴史と伝統を受け継ぐ護衛艦隊に着任し、光栄に思うとともに、その重責に身が引き締まる思いです。

     護衛艦隊は、護衛艦、補給艦、訓練支援艦とこれらの作戦等を支援する部隊で編成されています。護衛艦隊は、海上防衛に任ずる海上自衛隊の中核となる部隊であり、海上作戦を牽引する「Leading Force」ともいうべき存在であります。

     「令和」という新たな時代が幕を開けた今、我々護衛艦隊も、更なる進化を遂げる時期に来ていると認識しています。「令和の時代に相応しい護衛艦隊」を創り上げるため、次の二点に重点を置いて職務に邁進する所存です。

     その第一は「精強・即応」です。これは、言うまでもなく海上自衛隊創設以来、連綿と受け継がれてきた海上防衛に任ずる海上自衛隊という組織の本質であります。周辺国による軍事力の強化並びに軍事活動の活発化は留まるところを知らず、我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増し、海上自衛隊創設以来、最も過酷な状況にあると言っても過言ではありません。このような情勢の下、あらゆる事態に実効的かつ機動的に対応するために、我々護衛艦隊には、これまで以上の精強性と即応性が求められています。精強な部隊としての練度を維持し、その即応性を向上させるためには、不断の努力が不可欠であることを肝に銘じ、その努力を決して怠らないという気概をもって部隊の錬成に努めてまいります。

     その第二は「意識改革・創意工夫」です。過酷さを増す安全保障環境を受けて自衛隊に求められる役割は大きく変化し、我々の任務や活動の内容も劇的に変容しています。このような状況の下、想定し得るあらゆる事態に柔軟かつ適正に対応していくためには、既成概念にとらわれない「意識改革」が必要です。また、防衛予算や人的資源が非常に厳しい現下の情勢において、我々に与えられた任務を確実に遂行するためには、限られた資源の中で我々の持てる能力を最大限に高めていく「創意工夫」が必要です。常に問題意識を持ち、既成概念にとらわれない「意識改革」により、そして、これまで以上に「創意工夫」を凝らすことにより、「令和の時代に相応しい護衛艦隊」を創り上げていきます。

     今後も国民の皆様の負託に応えることができるよう職務に邁進する所存でありますので、御理解と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

     令和3年12月

    護衛艦隊司令官 海 将 福田 達也(ふくだ たつや)

           

  • 先任伍長挨拶

     あらゆる情勢の変化にも対応できる護衛艦隊であり続けるため、隷下部隊先任伍長が心を一つに柔軟な発想をもって創意工夫を凝らしながら、艦のため乗員のため汗を流し続けています。
     24時間365日休むことなく警戒監視の任務に就く隊員とその隊員を支えて続けるご家族や大切な人が、護衛艦隊で勤務していることに誇りを持てるよう、隊員に寄り添い、各部隊先任伍長と共に活動していく所存です。

    護衛艦隊先任伍長 海曹長 佐々木 英徳(ささき ひでのり)