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海上自衛隊 Japan Maritime Self-Defense Force

海上自衛隊         
第4護衛隊群

第4護衛隊群司令挨拶commander escort flotilla four greetting

第33代 第4護衛隊群司令 海将補 伊藤 弘

群司令

略 歴
昭和63年 防衛大学校卒業(32期)
平成17年 いそゆき艦長
平成18年 海上幕僚監部補任課
平成21年 統合幕僚監部防衛課防衛交流班長
平成22年 第7護衛隊司令
「平成22年12月〜平成23年5月」
第7次派遣海賊対処行動水上部隊指揮官
平成23年 海上幕僚監部補任課長
平成25年 防衛大学校訓練部長
平成26年 現 職
平成27年 「平成27年5月〜8月」
第151連合任務部隊指揮官


第4護衛隊群創設45周年記念メッセージ

  第4護衛隊群は、旗艦「てるづき」第9護衛隊「あやなみ」「うらなみ」、そして、 第11護衛隊先代の「たかなみ」「おおなみ」「まきなみ」の計6隻にて編成され、その総排水量は1万トンを僅かに超える程度のものでした。 一方、今日の当群は、第4護衛隊「いなづま」「さみだれ」「さざなみ」「いせ」及び第8護衛隊「きりさめ」「すずつき」「しまかぜ」 「ちょうかい」あわせて8隻の総排水量は4万9千トン余りと、創設当時のおよそ5倍の規模にまで成長しています。

 創設当初の20年、我々の先輩方はいわゆる米ソ冷戦下において黙々と訓練に励み、対潜術科を中心にその技量の向上に努めました。今は当たり前の 如く使われる“日米同盟”という言葉は、この時期、その使用さえも憚られるものでした。若い世代の方々には想像もつかないかもしれませんが、 その当時の国民の自衛隊に対する理解、支持は決して高いものではなかったと思います。そんな中にあっても海自の諸先輩方は歯を食いしばって、 日米同盟の要石としての海自と米海軍の連携強化に尽力しました。

 4護群が創設20周年を迎えた1991年暮れにソビエト連邦が崩壊し、国際社会はいわゆる“ポスト冷戦”と言われる時代に突入しました。と同時に、 海上自衛隊は自衛隊海外派遣の魁として、掃海部隊をペルシャ湾に派遣、そのさらに10年後である2001年からは足掛け8年、インド洋における 有志連合国海軍部隊への洋上補給活動、そして2009年からは一日も欠くことなくソマリア沖アデン湾において海賊対処行動に従事しています。

 4護群の歴史における後半の四半世紀は、このように海自が“訓練の時代”から“実働/実任務に従事する時代”への移行期とまさに一致しています。 当群もこの間、インド洋での補給活動に2回、北朝鮮による弾道ミサイル発射対応に2回、海賊派遣には隷下の護衛隊が6回、東日本大震災、フィリピンでの 国際緊急援助活動等、国内外を問わない激甚災害対応、そして海賊対処にかかる多国籍部隊である第151連合任務部隊(CTF151)への群司令部派遣等、 実任務においてもリーディングフォースであり続けています。

 私の第4護衛隊群司令としての勤務方針の第一は「伝統の継承」であり、二点目は「変化への挑戦」です。これは当ウエブサイトを立ち上げた際の挨拶でも 申し述べたところですが、その繰り返しをお許し頂きたいと思います。

 「伝統の継承」は、ややもすれば「伝統墨守」つまり、取り敢えず前動続行、今あるものは変えない、というネガティブな思考に捉えられがちである。 しかしながら、私の言うところの「伝統の継承」は、あくまで「より良い組織」、つまり「より素晴らしい第四護衛隊群」を後進につなぐ、というところにあります。 この観点で、日頃私が隷下の隊員に伝え続けている明るく、そして闊達な組織作りの根幹をなす、「良き社会人」としての元気な「挨拶」とピリッと一本筋の通った 規律の維持された組織に欠かせない、「良き自衛官」としての美しい「敬礼」の重要性について、この機会に改めて強調したいと思います。

 その二点目は「変化への挑戦」です。正直申し上げ、私が幹部自衛官に任官したばかりの頃、自らが多国籍部隊の指揮官になろうとは予想しませんでしたし、 想像だにできませんでした。今の若手幹部、そして、中堅・若手海曹士がシニアな世代となる四半世紀後、つまり第4護衛隊群が創設70周年を迎える21世紀半ばに 彼らは2016年初頭の今とまったく異なる安全保障環境下にその身をおいているかもしれません。世間一般的な視点に立てば、変化には「対応」することが多いわけですが、 この「対応」は受動的であることが多く、私の言うところの「挑戦」は、様々な情勢の変化に能動的かつ主体的に取り組もうというものです。隷下の隊員には、ベテラン、 若手、男性、女性隊員を問わず、公私にわたり自らを取り巻くあらゆる変化に果敢に挑戦してもらいたいと思っています。

 私はこれまで歴代群司令をはじめ、各級指揮官並びに歴代乗員が築いてこられた第4護衛隊群の輝かしい伝統をさらに発展させるとともに、真に戦うことの出来る、 より素晴らしい組織として後進に引き継ぐべく変わらず全力を傾注していく所存です。

        平成28年2月1日

             海上自衛隊第4護衛隊群司令




帰 国 挨 拶

 当群ウエブサイトをご訪問下さった皆様、こんにちは。

 4月の当サイト立ち上げ以来のご無沙汰ご容赦下さい。小官、5月中旬から中東はバーレーンの地にて海賊対処活動にかかる多国籍部隊である第151連合任務部隊(CTF151)の 指揮官としてその任に就き、過日任期を終了し帰国致しました。

 今回、私が指揮官を務めるCTF151は、実際に活動する部隊のみならず、その司令部要員もその約半数が7つの諸外国海軍から派遣された者で構成されました。 幕僚長を勤めてくれた英国海軍の大佐を始め、各国軍人たちは平日、週末を問わず本当に献身的に勤務してくれました。当然各国毎の色、特色といったものはありましたが、 基盤的な部分、もしくは根底に流れる共通の部分はまったく変わらず、あらためてNavy to Navyの繋がりの強さを感じた次第です。

 一方、任期を通じて、海賊事象は一件も発生せず、我々はCTF151として与えられた任務を完遂しました。ソマリア沖アデン湾における同事象は抑止、抑制されていると 言っていいでしょう。しかしながら、この地域における海賊の根本原因であるソマリアの社会・経済状態はいまだに多くの問題を抱えており、海上自衛隊を始めとする 各国海軍艦艇、航空機の存在は引き続き不可欠です。世界でもトップクラスの海上防衛力を有するまでに成長した海上自衛隊は、国際社会の責任ある一構成員である我が国 の海の防人として、今後も相応の貢献を果たす必要があると思います。

 我々は、今回のCTF151にかかる任務の完遂に慢心することなく、国民の皆さんの負託に応え得るさらに精強な第4護衛隊群の錬成、発展に全力を傾注して参ります。

           平成27年8月

              第4護衛隊群司令 





平成27年4月「ホームページ開設の挨拶」

  皆さん、こんにちは。海上自衛隊第4護衛隊群司令の伊藤です。当群ウエブサイトをご訪問下さり誠に有り難うございます。

 これまで海上自衛隊に4つある護衛隊群の内、ウエブサイトを運営していたのは2つの護衛隊群のみでした。我々海上自衛隊、特に、艦艇部隊はその活動の場が洋上にあることから、只でさえ国民の皆さんの眼にとまりにくい環境下にあります。一方で、海上自衛隊の人員、装備は、日本国民の納めた税金で賄われており、その活動内容は許される範囲内でオープンにされるべきものでもあります。

 そこでこの度、各種準備を経た上、当群ウエブサイトの開設にこぎつけました。まだまだ未熟な面が多々ある当サイトですが、小さく産んで大きく育てる所存ですので、皆さんの忌憚のないご意見を頂戴できたらと思います。

 さて、皆さんご承知のとおり、我が国を取り巻く安全保障環境は、年々厳しさを増しています。そのような情勢下、私は昨年12月着任しました。以来、可能な限り、現場、つまり洋上に出るようにしてきましたが、それらを通じて我が国の first line of defense に立つのは、我々海上自衛隊をおいてほかになく、我々に代わるものはいないとの意を新たにしています。それ故、海上自衛隊の中核部隊たる護衛隊群に、即応態勢の維持と精強な部隊錬成のための不断の努力が求められるのは当然のことです。この不断の努力の追求は、言葉を換えれば、より精強性並びに即応性の高い部隊を育成するとともに、それを後進に引き継ぐことであると私は考えており、この目的を達成するため、次の2点を指導方針として揚げています。

  その第一は「伝統の継承」であり、二点目は「変化への挑戦」です。

 「伝統の継承」は、ややもすれば「伝統墨守」つまり、取り敢えず前例を踏襲し、今あるものは変えない、というネガティブな思考に捉えられがちです。しかしながら、私の言うところの「伝統の継承」は、悪しきもの、変えるべきものは変え、一方で変えてはならないもの、もう少し様子を見るべきものは変えないというものです。その判断の軸足は、あくまで、より良い組織、つまりより素晴らしい第4護衛隊群を後進につなぐ、というところにあります。

 その二点目は「変化への挑戦」です。世間一般的な視点に立てば、変化には「対応」することが多いと思います。そして、この「対応」は受動的であることが多いと思いますが、私の言うところの「挑戦」は、各種情勢の変化に能動的かつ主体的に取り組もうというものです。一点目において述べた伝統の中で、変えるべきものの多くはこの様々な情勢の変化から来ているものと考えています。

 これらを念頭に、私はこれまで歴代群司令等各級指揮官並びに歴代乗員が築いてきた第4護衛隊群の伝統を引き継いで参ります。

 あわせて私、第4護衛隊群司令並びに司令部幕僚の一部は、この5月から国際社会が連携して取り組んでいる海賊対処の一環としてバーレーンを中心に活動している第151連合任務部隊(CTF151)に派遣される予定です。これは、戦後70年を迎える今年、我が国政府が積極的平和主義の観点から海賊対処にかかる多国籍部隊司令部に司令官及び幕僚を派遣するとした決定に基づき実施されるものです。

 今回、私が指揮官を務めるCTF151は、実際に活動する部隊のみならず、その司令部もその約半数が諸外国海軍からの派遣要員で構成されることになります。「和をもって貴しとなす」という言葉が示すとおり、我々日本人は古来から他者の人格を尊重し、多様性を甘受するという精神を有しています。この「日本人らしさ」を十分に活かして、様々な部隊・パートナーと連携しながら、それぞれの有する能力の効率的な発揮を図る所存です。

 帝国海軍以来の伝統を継承する海上自衛隊は、創設来60年有余の歳月を通じ、世界でもトップクラスの海上防衛力を有するまでに成長しました。そのような秀でた能力を有する国家は、国際社会の責任ある構成員として、相応の責務を果たすことが求められます。我々は、今回のCTF151にかかる任務の完遂に努めるとともに、国民の皆さんの負託に応え得るさらに精強な第4護衛隊群の錬成、発展に全力を傾注して参ります。


          平成27年4月

             海上自衛隊第4護衛隊群司令









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