略 歴 | |
平成 2年 | 防衛大学校卒業(34期) |
平成19年 | あまぎり艦長 |
平成20年 | 統合幕僚監部計画課 |
平成22年 | 海上幕僚監部防衛課 |
平成23年 | 海上幕僚監部防衛課防衛班長兼幹侯 |
平成24年 | 第8護衛隊司令 |
平成25年 | 海上幕僚監部教育課長 |
平成27年 | 大湊地方総監部幕僚長 |
平成28年 | 現 職 |
平成29年 | 第151連合任務部隊指揮官 |
平成30年 | 平成30年度 インド太平洋方面派遣訓練部隊指揮官 |
皆さん、こんにちは。第4護衛隊群司令の福田達也です。
第4護衛隊群は広島県呉市に所在する第4護衛隊の護衛艦「いなづま」、「さみだれ」、「さざなみ」、「かが」並びに長崎県佐世保市に所在する第8護衛隊の護衛艦「きりさめ」、「すずつき」、「しまかぜ」、「ちょうかい」により編成される護衛隊群です。
皆様ご案内のとおり、我が国を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増し、海上自衛隊に与えられる任務は多様化するととともに、我々が果たすべき役割はこれまで以上に拡大しつつあります。そのような情勢の下、あらゆる任務を的確に遂行しうる精鋭の護衛隊群をつくりあげるため、次の二点に重点を置いて職務に邁進しております。
その第一は「精強・即応」です。これは言うまでもなく海上自衛隊創設以来、連綿と受け継がれてきた海上防衛に任ずる海上自衛隊という組織の本質であり、与えられた任務を遂行するための基盤となるものです。グレーゾーンの事態を含む各種事態に実効的かつ機動的に対応するために、海上自衛隊にはこれまで以上の精強性と即応性が求められています。精強性を維持し、その即応性を向上させるためには、隊員個人のレベルにおいてはその資質及び知識・技能の向上が、そして、部隊レベルにおいては多様な任務の遂行に必要な総合的な実力の練成が必要であり、いずれにおいても不断の努力が不可欠です。
その第二は「意識改革」と「創意工夫」です。「国家安全保障戦略」に掲げられる「国際協調主義に基づく積極的平和主義」の下、自衛隊に求められる役割は大きく変化しています。
また、28年3月の平和安全保障法制の施行を受け、我々の任務や活動内容も大きく変容しようとしています。このような状況の下、海上自衛隊がこれまで以上に安全保障に積極的に寄与していくためには、既成概念にとらわれない「意識改革」が必要です。また、防衛予算や人的資源が非常に厳しい現下の情勢において、我々に与えられた任務を確実に遂行するためには、限られた資源の中で我々の持てる能力を最大限に高めていく「創意工夫」が必要です。
帝国海軍から営々と受け継がれる海上自衛隊における良き伝統は継承しつつも、常に問題意識を持って、意識改革によりこれまで以上に創意工夫を凝らし、高度な精強性と即応性を有する精鋭の護衛隊群を作り上げていきます。今後も国民の皆様の負託に応えることができるよう職務に邁進する所存でありますので、御理解と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
平成30年3月
海上自衛隊第4護衛隊群司令
海将補 福 田 達 也