防衛省には役割等に応じて様々な組織で構成されており、そこで勤務する職員(事務官等)がいます。
今回、各組織で実際に勤務する職員へのインタビュー内容を掲載させていただくことで、皆さまに仕事内容や職場の雰囲気等を知っていただき、防衛省で働くイメージの参考としていただければと思います。ぜひご覧ください。
深化する安全保障上の課題に使命感と英知を結集
私が勤務している防衛政策局戦略企画課は、防衛及び警備に関する中長期的な見地からの政策の企画及び立案の推進等を行っており、BMD(弾道ミサイル防衛)の検討、サイバーに関する検討、宇宙政策・海洋政策に関する検討等に取り組んでいます。深化する安全保障上の課題に使命感と英知を結集しています。
自分に任されている仕事はしっかりと処理することが基本ですが、ある程度スケジュール感を持って、気負わず、ワークライフバランスを意識しながら取り組むように心掛けています。
子供が少年野球をやっているので、休日は一緒に練習や試合に行き、体を動かしています。子供が日を追うごとに上達していくことや試合に勝つことが楽しみで、私自身も意外とはまっています。
防衛省・自衛隊の魅力は日頃から国防の一端を担っていると感じられることで、特に大規模災害時等には現地にいち早く入り現地での連絡調整業務に従事できることや、現地ではなくとも、被災地のための業務に関われることです。
人口減少時代への挑戦 充実した人的基盤の構築へ
現在の職務は、人事計画・補任課ワークライフバランス推進企画室において、女性の活躍を進め、男女ともに働きやすい職場環境となるように、働き方の見直しや、育児・介護等と両立して活躍できる環境の整備など各種施策の企画・立案を行い、職員の仕事と生活の調和を推進しています。
幼少期は地元の警察官に憧れていましたが、学生時代に諸外国の学生と交流していく中で国際関係に興味を持ち、地域の治安ではなく国を守る仕事に携わりたいと思うようになり、防衛省・自衛隊を志望しました。
平日はデスクワークが多いので、休日は子供と遊んで体を動かしたり、ママ友と子供を連れて買い物に出掛けたりしています。子供の成長を感じられることが日々の喜びであり、最良のリフレッシュです。
仕事と家庭の調和(ワークライフバランス)が充実している職場であり、職員一人ひとりが生き生きと仕事をしています。また、情報共有を大切にしており、いつでも相談やサポートがし合える環境です。
将来の国防を担う人材を育て、より良い未来へ
国際交流センターの中で、私は、主に本課留学生の修学支援、外国士官候補生の研修受入れなどの業務を担当しています。業務においては、様々な国の学生と接する機会があるため、日々刺激を受けています。
留学生が日本に良い印象を持って帰国できるような交流プログラムを計画・実施することは、将来における相互理解及び信頼関係の促進につながることから、責任は重いですが、とてもやりがいを感じています。
業務に対して、主体的かつ積極的に携わることです。留学生の受入れは決して一人ではできません。各担当者と密に連携し、計画を進めて行かなければならないため、自分から率先して行動することを心掛けています。
仕事と家庭の調和(ワークライフバランス)が充実している職場であり、職員一人ひとりが生き生きと仕事をしています。また、情報共有を大切にしており、いつでも相談やサポートがし合える環境です。
医療の知識を、国を守る力に変える
当校において、私は教務部教務課に所属しており、オープンキャンパスなどの広報業務や入学試験の企画・運営などの業務に携わっています。
学生と接する機会も多いことから、仕事をつうじて、学生とともに成長していくことができます。また、学生の入学から卒業、そしてその先の医官等としての活躍に間接的にでも携われていることに、大きなやりがいを感じます。
近所に大きな公園があるので、ランニングをしています。平日は、1日の大半をデスクワークに費やしているため、日頃気付けないような季節の変化をふと見つけると、心が洗われます。
女性も多く、笑顔が絶えない職場です。多くの方が日常的に声を掛けて下さるので、業務上の疑問も解消しやすく、初めて業務に携わる方でも学びやすい雰囲気です。
防衛省・自衛隊のシステム・ネットワークを守るエキスパート
サイバー防衛隊で勤務する職員は、極めて秘匿性の高い業務に従事しているため、氏名及び写真の掲載を控えています。
サイバー防衛に関し、情報システムの安全性確保に係る業務を実施しています。
学生時代に国際政治を専攻し、日米同盟等の安全保障分野の研究をしていました。国防に関わる仕事に就くことは自身の憧れだったため、入省を決めました。
最新の技術を身に着け、自身の専門性を高めるために、自己研鑽の機会が多くあることころが魅力です。国内外の勉強会や国際訓練に参加することもあります。
ワークライフバランスを実現するために、効率的な業務遂行を心がけています。また、日進月歩で進化する情報通信技術についていくことが出来るよう、余暇を活用し、資格試験にチャレンジするなど勉学に励んでいます。
自衛隊と地域の架け橋となって国防を担う
私が所属する自衛隊地方協力本部は、自衛隊の窓口として主に自衛官の募集や予備自衛官等の管理を行うなど、地域住民、自治体及び関係機関との連携が多い組織です。その中で私は、勤務する職員等の人事・給与・厚生に関する業務を行っています。
国際協力に関わる仕事に携わりたいと考えていたところ、大学の授業で平和構築支援を行う陸上自衛隊の活動を知り、防衛省を志しました。将来的には、中央機関でも勤務してみたいです。
和気あいあいとした雰囲気で、職場のみんなが一丸となり働いています。業務の経験が少ない方でも先輩が丁寧にアドバイスしてくれるため、安心して業務に取り組める環境が整っています。
イギリス留学をしたことです。語学力だけではなく、様々な国の方々と接する中で、度胸がつき、コミュニケーション能力を向上させることができました。今後もあらゆる方々と仕事をしていく上で、大きく役立つと思います。
専門的知識を生かして部隊行動を支える
私は、陸上自衛隊福岡駐屯地業務隊管理科営繕班で工事企画主任として勤務しています。工事企画業務は、① 駐屯地施設全般の維持管理、② 修繕工事等の設計・仕様書作成、③ 各種保守点検の計画・ 実施、④ 新設や改修に伴う建設工事の計画・調整、⑤ 将来的な施設の整備計画策定、⑥ 現場での作業・監督など広範多岐にわたります。
営繕業務は部隊行動や隊員の生活に欠かせない自衛隊施設の維持運営を関係法令に基づき、365日継続していく業務です。施設の不具合を解消し、隊員の方々に感謝された時には「やってよかった」とやりがいを人一倍感じています。
国際平和協力活動や災害派遣で国内外を問わず活動する自衛官が、いかなる事態にも即応できるように部隊の勤務環境及び生活基盤を確立しているのは、私達、自衛隊の施設管理者だと自信を持って勤務しています。
入省してすぐ、整備工場の補修工事を担当しましたが、10年経った今でも自分で行った仕事が形として残っていることに感慨を受けています。また、施設管理者としての経験を生かし、仕事をしながら「二級建築士」の資格を取得することができました。
国民の命と日本の未来を守る崇高な使命を持つ
私は、基地の運用に必要な物品の修理や借上げ等に関する契約業務を担当しています。入札の案内や取り仕切り、業者との商議及び支払に関する事務を行っています。
部隊の運用に直結する契約が多数あるので、国防の一端を担っているという実感を得ることができます。また、抱えているすべての案件を処理し終えた瞬間は、安堵感とともに大きな達成感を味わえます。
期限付きのものを多く取り扱うため、 しっかりとスケジュール管理をし、優先順位をつけながら日々の職務に励んでいます。また、手続きの遅れや漏れがないか定期的な確認を怠らないようにしています。
休日は、スポーツ観戦で好きなチームを応援しています。他には、音楽を聴いたり、本を読んで過ごしています。また、最近は運動不足解消のためランニングをするように心掛けています。
知識と技術で国防に携わる
私は造修補給所で勤務しており、艦艇の修理等に携わっています。艦艇が無事に任務を遂行できるよう、艦艇に搭載された発電機、電動機、電気機器、操縦装置などの電子回路機器について検査や修理の工程管理、試験立会いを行っています。
検査の立会いには、艦艇を海上で航行させるものもあります。実際に検査をした機器が無事作動し、艦船が航行しているのを目の前にしたときには、貴重な経験や仕事の達成感と同時に責任の重大さを実感する瞬間でもあります。
ユーザー(艦艇乗員)のことを第一に考えるということです。 検査や修理の内容は自分の考えにこだわらず、ユーザーからの要望や希望を可能な限り実現したものになるよう心掛けています。
事務官・技官ともに部署によって多種多様な仕事がある点だと思います。様々な仕事を経験するなかで自分に合った仕事や好きな仕事に携わることができるのも魅力のひとつです。
企業と共に技術を高め、後方から任務を支える
整備部では、航空機整備に関する業務を行っています。その中で私は、過去の整備情報の分析や設計変更などの改善策の検討を行う企業との契約に関する業務に携わっています。具体的には、企業との調整、申請に対する審査、仕様書の作成等を行っています。
趣味の読書をつうじて日本の歴史を知り、安全保障の分野に興味を持ちました。前職では造船業の生産技術者としての経験があり、他部署との調整を頻繁に行っていたため、機械に関する知識と培った調整能力で国防に貢献できると考え、防衛省を志望しました。
関連部署とはメールや文書でやりとりをしますが、なるべく事前に担当者の元へ足を運ぶようにしています。特に初めて行う仕事は新しい知識を得る良い機会だと捉え、幅広く話が聞けるように質問するよう、心掛けています。
空の勝利は、技術にあり
私は、装備品の研究開発に関する業務を行っています。具体的には、航空自衛隊が保有する地上警戒管制レーダ一等の地上通信電子装備品の技術的な改善等について検討し、試験によりその効果を確認しています。
全国各地での勤務に魅力を感じ、防衛省職員を目指しました。その中でも、最新の技術動向に触れられること、更に最新の技術を装備品に反映する取り組みに参加ができることに魅力を感じ、志望しました。
実証試験業務は、試験を実施するため関係する部隊との調整や試験計画の策定等、多忙なこともありますが、その成果は装備品の品質向上に直結しており、大変重要でやりがいを感じられる仕事です。
職場のメンバーは、研究開発に携わっている事務官等及び幹部自衛官が大半を占めています。そのため、装備品に関する知識を持った人が多く、役職に関係なく活発な意見交換がなされています。
地域に寄り添い、良い関係を
私は、現在所属する管理部の業務に関する資料の収集、連絡調整、調査及び続計に関すること、また防衛施設地方審議会(地方防衛局長の諮問に応じて、自衛隊の施設等に係る不動産等の額等について調査審議する機関)の事務局において総合調整に携わっています。
防衛施設地方審議会の委員が、部外の有識者の方々で構成されていることから、省内とは異なる様々な意見を伺うことができ、刺激を受けています。
本省内部部局で勤務していた際、業務で全国各地の自治体の方々と接する機会があり、自分たちのまちの魅力等、様々なお話を伺うことができたことから、趣味である旅行がますます楽しみになりました。
音楽を聴くことが好きなので、友人と一緒に野外で行われる音楽イベントに出かけてリフレッシュしています。青空の下で好きな音楽を聴きながらのお酒は最高です!
入庁から10年が経ち、地方防衛局から本省内部部局へ異動することになった際、「仕事の量や質にこだわらず、一つひとつの仕事に対して真摯に向き合い丁寧な対応をすること」という言葉が大変心に残っています。仕事に向き合う姿勢を改めて考えさせられた言葉です。
防衛力を効果的に発揮させ 技術という形で国防を担う
自衛隊及び在日米軍に係る施設整備の工事監督を行っており、工事が円滑に進むよう、工程管理や出来形管理(設計図どおりに施工されているかを管理する)等をしています。複数の工事を監督するため、様々な現場を経験でき、日々自身の成長を実感しています。
自衛隊施設及び在日米軍施設のうち、滑走路、格納庫、燃料タンク等の特殊な工事を多く経験できることに魅力を感じ、地方防衛局を志望しました。日々新しい発見があり、いつでも新鮮な気持ちで仕事をしています。
多くの工事を経験でき、成長が実感できることもやりがいのひとつですが、それ以上に、公務員の中でも「国防を担う行政」に携わることができるという点において、最もやりがいを感じています。
防衛施設という「特殊性」に触れることができる点、住宅や上下水道などの「一般的」な施設も整備できる点、施設整備をつうじて国防を担うという「やりがい」を感じられる点など、その魅力が数多くあります。
日本の安全保障を情報の技術的側面から支える
情報本部で勤務する職員は、極めて秘匿性の高い業務に従事しているため、氏名及び写真の掲載を控えています。
私の所属する部署では各種電波の解析や最新技術の調査研究等を行っています。その中で私は信号処理ソフトウェアの開発や符号構成等の解析・研究に取り組んでいます。
防衛省の業務セミナーの際に情報本部を初めて知りました。「情報」や「インテリジェンス」という言葉に惹かれ、実際に職員の方の話を聞いてみたところ、これまで自分が工学部で学んだ知識を生かすことができると感じ、入省を決めました。
専門性、秘匿性が極めて高いインテリジェンスの最前線で、これまで培った自らの知見をもって我が国の防衛に貢献できることです。また、多様な研修の機会があり、個々の能力の向上を図れることも大きな魅力です。
オン・オフの切り替えを意識的に行い、メリハリの利いた仕事を心掛けています。長い時間緊張状態を保ち続けるのではなく、途中で休憩を挟み、ホッと一息入れることで、作業能率を高めることができています。
プロジェクト管理による最適な装備品の取得
プロジェクト管理部事業計画官付では、装備品等の効果的かつ効率的な取得を実現するための方針及び計画の策定をしており、そこで私は、国会等に係る部内の調整や省内外からのプロジェクト管理業務への問い合わせに係る窓口業務等を実施しています。
国の安全保障に携わるというやりがいと重責に加え、数多くある組織でいろいろな経験を重ねて、着実に自分自身のスキルアップも目指せるところに魅力を感じて志望しました。
様々な知識を必要とするため、上司・先輩職員の指導を受けつつ自ら勉強に励むこと及び部内・課内の職員とコミュニケーションを密に取りながら、協力して仕事を進めることを心掛けています。
私の職場は、行政職の職員のほか、主として研究開発に携わっている研究職の職員や自衛官もいるなど、多様な職種の職員で構成されていることもあり、とても活気があります。
こちら、防衛装備庁!! ~防衛装備品調達の最前線~
私は、各種装備品の契約に際し契約金額を決定する基準となる予定価格の算定に関する業務を担当しています。
私は、「自らの知識・経験を生かしたい。新しいことにもチャレンジしたい。技術にも触れたい。人の役にも立てる仕事がしたい。」という、強い想いを持っていました。業務セミナーをつうじて防衛省が多種多様な業務を実施していることを知り、私の想いを満たしてくれる職場だと感じたのがきっかけです。
リフレッシュしたいときには旅行をしています。休暇も取得しやすい職場のため、泊まりがけで遠方へも行くことができ、仕事とプライベートの両立が可能な職場です。
趣味と研究です。趣味は仕事で疲れたときにリフレッシュするため今でも継続しており、研究は熱中したことで物事を自ら考える癖がつき、仕事をする上でその癖が非常に役立っています。