MAMOR(マモル)
2020年9月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

FEATURE

特集

なぜ、哨戒機には尻尾があるのか?
自衛隊のフォルムには理由がある

Military Report

野外調理訓練による炊事要員のつくり方
つよい、うまい、自衛隊・精強レシピ!
陸上自衛隊需品学校

編集後記

編集長 高久 裕

高久 裕 プロフィール

 自衛隊という職場は、若い人にとって、どんな魅力があるのだろう、と、取材などで基地や駐屯地を訪れた際、若い隊員に雑談がてらホンネの話を聞くのですが、緊張しているのか、なかなか打ち解けた話を聞けません。そこで、若者に人気の芸人さんなら、うまく聞き出してもらえるかな、と、今月号から、NON STYLEさんにお願いして、さまざまな部隊で働く若い隊員にインタビューすることにしました。折しも、ソーシャルディスタンスの時代、スマフォ、PCを使ってチャットでインタビューしました。これぞ、ノン感染スタイルの、「新しい生活様式」の連載です。お楽しみに!

特集

なぜ、哨戒機には尻尾があるのか?
自衛隊のフォルムには理由がある

ライター 魚本 拓

魚本 拓 プロフィール

 私たちの周りにある人工的なモノのカタチはすべてデザインされています。もともと「デザイン=Design」はラテン語由来の言葉で、「記号を表象する行為」を意味するそうです。より具体的には、モノのカタチは機能性や美的な造形性が考慮されたうえで決定される、つまりデザインされているということです。
 では、自衛隊の装備品のカタチはどのように決まるのか? ――それをひもといてみたのが今回の「MAMOR」の特集です。結論から言えば、自衛隊の装備品のデザインは上記の定義とはいささか異なった考えのもとに決められています。それは機能や性能はもちろん、大きさや重量、維持・整備のしやすさ、予算などの現実的な要求のもとに決定され、そこに「美的な造形性」が入り込む余地はありません。ただし、装備品のカタチは、それら諸条件を追求した結果、「威力を発揮する筋肉質な機能美が実現されたものとなる」。戦車の製造メーカーの開発担当の方がそのように話されていたのが印象的でした。さらに詳細をお知りになりたい方は、本誌をお手にとっていただければ幸いです。

Military Report

野外調理訓練による炊事要員のつくり方
つよい、うまい、自衛隊・精強レシピ!
陸上自衛隊需品学校

ライター 岡田 真理

岡田 真理 プロフィール

 今回のミリタリー・レポートでは、陸上自衛隊の野外調理、そしてそのスペシャリストを育成する課程教育にスポットを当てました。
 最近は、災害派遣活動中に自衛隊が特殊な炊事用車両で野外調理を行っているシーンを見たことがある方も多いかと思います。あの炊事用車両、そして野外調理のノウハウは、そもそも隊員が野外で活動する際の食事用として作られたもので、災害時にはその装備とノウハウを被災者のためにも活用しています。
 隊員が野外で活動する際の食事には、缶詰やレトルトパックに入った簡易食「レーション」もあります。これまで私は、「もちろんレーションよりも温食のほうが美味しいけど、でも手間を考えたらレーションで充分なんじゃないかな」と思っていました。
 今回、実際に野外調理を行う訓練に同行させて頂き、「やはり野外調理はとても手間で大変だ」と改めて思ったのですが、実際にその手間で大変な野外調理を行っている隊員のみなさんにお話を伺い、「手間で大変だけど、しかし野外調理はとても重要だ」と考えが改められました。その最大の理由は、「有事の際の食事」。命に関わる任務に就いている隊員が食する物は、どうあるべきなのか……。
 野外調理を行う隊員がどんな思いで食事を作っているのか、そしてその影にはどんな教育があるのか、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

カメラマン 村上 淳

村上 淳 プロフィール

 前日の雨で地面はぬかるみ至る所に轍ができているような状態の中、6つの釜が装備された炊事車で調理をし、しかもその最中に防護服や防護マスクを着用し敵の航空攻撃に対処し、自分たちで掘った壕に隠れる、と今回もかなり過酷そうな訓練を取材させていただきました。しかしそんな状況で出来上がったボリュームがあり温かく旨そうな食事は、食べる隊員たちの士気を高めてくれるのだと思います。
 今回は取材をしている私たちもぬかるんだ地面に悪戦苦闘し、激しい雨でカッパが意味をなさない程ずぶ濡れになりながらの取材という印象に残るものとなりました。

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