MAMOR(マモル)2020年7月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

FEATURE

特集

ハイテクから伝承まで
 防衛のための気象予報

Military Report

航空整備のプロフェッショナル・スクール
海上自衛隊 第3術科学校

編集後記

編集長 高久 裕

高久 裕 プロフィール

 今月号のマモルは気象の話です。昔から「ツバメが低く飛ぶと雨が降る」などと言いませんか?
 そのような自然現象などから天気を予測することを観天望気(かんてんぼうき)といいます。昔、テレビの朝の情報番組で、各地の農家や漁師の方が、「裏山に雲がかかっているから今日は昼から雨が降るな」と話す天気予報コーナーがあり、興味深く観ていました。自衛隊の気象観測は、航空機や艦艇を、安全に運用するために必要な情報ですから、最新機器を使って、科学的に観測されています。しかし、長年の経験から生まれた予測である観天望気、じつは自衛隊の気象観測でも参考にされているそうです。今号は、そんな自衛隊の気象観測について特集しました。これから雨の季節を迎えます。ぜひ、一読されて、部屋にこもる季節を乗り越えましょう!

特集 取材後記

ハイテクから伝承まで
 防衛のための気象予報

ライター 古里 学

 今回、全国の基地、駐屯地から観天望気のあれこれを寄せてもらいました。それらを調べていくと、たくさんの天気にまつわる言い伝えの背景には、海、山、川など、日本の豊かで複雑な自然があることが分かりました。日本の天気は、ちょっとした風向きや気温の変化が自然の影響で大きく変わっていくとのこと。どんなにハイテク化が進んでも、ゲリラ豪雨や線状降水帯の出現などを予測するのは難しく、そのため気象隊の隊員はいまだに目視による観測は欠かせないそうです。雨の日も雪の日も365日、屋外で気象を観測する観測員や、早朝4時には膨大な量の気象情報をチェックする予報官のお仕事を見ていると、いままで漫然と受け流していた天気予報を、あだやおろそかに見たり聞いたりしたらだめだなと思うようになりました。

フォトグラファー 増元 幸司

 今回、入間気象隊の取材撮影を担当させて頂きました。まずは隊員による観測機器の設置の様子の撮影でしたが、予想以上に手際が良すぎて撮影するのが大変でした。また、気象隊の仕事は膨大なデータから気象状況を予想することもちろん、飛行を終えて到着したばかりのパイロットから実際の気象の様子を確認し、随時そして念入りに気象情報を更新する様子に、気象に関する仕事の繊細さを感じました。その上、地上からの目視によるさらなる気象の確認、観測器からのデータ、上空でパイロットが見てきた実際の様子、地上から見る様子、それらの情報を元に予報を立てていく気象隊の仕事からは、空の安全を完璧に守る、守りたいという強い意志を感じる取材撮影となりました。

Military Report 取材後記

実力と自信の幹を伸ばし日本中で咲かせる
  航空整備のプロフェッショナル・スクール
海上自衛隊 第3術科学校

ライター 鈴木 千春

 私たちが平穏に暮らしている今、このときも海上自衛隊の航空部隊は、洋上監視をしてくれています。感謝&感謝です。しかし、安全な飛行は「機体の整備」なくしてはできません。搭乗員の命を守り、航空機の最大限の能力を発揮させるためには「精密な整備」が必須。固定翼、回転翼、救難機など、さまざまな種類の航空機を運用する海上自衛隊。各機の「整備のプロ」となるべく、全国から第3術科学校に集まった若者たちに会ってきました! 彼らは卒業直前で、教育を修了した解放感からか(?)皆ハツラツとしていました。P-1エンジン前の集合写真、明るい笑顔がまぶしかった。第一線でのご活躍に期待しています!

フォトグラファー 荒井 健

 下総航空基地に行って撮影してきました。取材先は第3術科学校。文字どおりの学校で新しい技術や知識を習得するところで、一般的な会社では研修などはあっても数カ月にわたり共同生活をしての学習はなかなかないと思いますが、自衛隊にはこのような仕組みがあります。普段の業務を離れて学習に没頭できる素晴らしい環境で、教官も常に向上心を持ってお互い切磋琢磨しているという印象を持ちました。誰もダレてなく良い緊張感を持つ関係を羨ましく感じました。 あなたの頭上に自衛隊の飛行機を見つけたら、多くの人の努力によって離発着も含めて飛んでいることを、この度の写真を見て感じてもらえたら嬉しいです。

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