MAMOR(マモル)
2020年4月号

MAMOR(マモル)は、防衛省が編集協力をしている唯一の広報誌です。
防衛省の政策や自衛隊の活動を分かりやすく紹介し、国民とともに防衛を考える広報誌を目指しています。

FEATURE

特集

水を馴らし 陸を駆ける 最強の機動部隊
 これが領土を守る意志と力だ!

Military Report

F-2戦闘機パイロット育成部隊
 松島トップガン
航空自衛隊 第21飛行隊

編集後記

編集長 高久 裕

高久 裕 プロフィール

 日本には6847の離島があり、その中で自衛隊の基地・駐屯地があるのは、2020年2月現在17の島だけです。もし、この無防備な離島を、誰かに占領されてしまったら?
 今月号では、国民のそんな心配に応えるべく、離島防衛の最前線で日々、訓練に励む陸上自衛隊水陸機動団を特集しています。19年11月に種子島で実施された離島防衛のための水陸両用作戦訓練への密着取材や、主力装備であるAAV7の図解、実戦部隊の個人装備、精鋭を育てる教育隊などなど、領土を守る強い意志と実力を持った部隊の詳細を紹介します。
 また、ミリタリーレポートは、この夏に続編が公開されると話題の映画『トップガン』に合わせ、日本のトップガンともいえる航空自衛隊第21飛行隊をルポします。カメラマンが、F-2戦闘機に搭乗しての写真は迫力満点!
 陸に海に空に密着取材したマモル4月号、ぜひ、ご一読ください。

特集 取材後記

水を馴らし 陸を駆ける 最強の機動部隊
 これが領土を守る意思と力だ!

ライター 古里 学

 今回の「水陸機動団特集」の取材のため、佐世保の相浦駐屯地と崎辺分屯地を訪れました。現地に行くと、これまで総合火力演習などで遠くからしか見ることができなかったAAV7が目の前を爆走していて、迫力にビックリです。
 そのAAV7が水上を航行する姿を見てまたビックリ。あの重そうな装甲車が、プールに突入して沈まないんですから。話には聞いていても、実際にその姿を目の当たりにすると何と言うか、不思議なものを見たような気がしました。
 さらにそのAAV7が水没したと想定して、車内にいる隊員が水中から脱出する訓練を見学してビックリ×3。服を着たまま、装備を付けたまま、逆さになった状態からのエスケープって、まるでマジックやイリュージョンの世界です。しかも水中では目をつぶって行動しなければならないとのこと。マジか…。
 水陸機動団には驚かされることばかりでした。

フォトグラファー 江西 伸之

江西 伸之 プロフィール

 行動力じゃない、機動力だ。
 今回の取材を通じて、自分自身これから「機動力」を高めていきたい、そう思った。機動という言葉を辞書でひくと「状況に応じてすばやく活動できること」と出てきた。
 普段の生活や、仕事でも、求められ頼られるのは正に機動力ではないだろうか。
 行動力がいくらあっても、突然の変化に対応できなければ結果を出すことは難しいはずだ。そして機動力には連携が欠かせない。緻密かつダイナミックな作戦を支えるのは陸海空による統合運用や作戦があるからこそ、あらゆるシチュエーションに対応することができるのだろう。
 機動力、つまり臨機応変な力には、一人ひとりの苦労や努力はもちろん、志を共にする仲間の存在も不可欠なのだと思う。水陸機動団という精鋭部隊を間近に見させてもらい、自分も機動力を磨き高みを目指していきたいと感じた。



フォトグラファー 村上 淳

村上 淳 プロフィール

 これまでもマモルの取材の中で訓練風景は何度も見てきましたが、今回の水陸機動団の訓練はレンズ越しに見ていても「うわぁ!怖ぇ?」と思わず顔をしかめてしまうほどのものでした。
 水没させたモジュールから脱出する訓練やタワーからの降下訓練など、ほんの少し取材させてもらった中だけでもこれまで私が見てきたものの中で一際過酷に見えました。そんな訓練を若い隊員から幹部の方までこなしていると聞き、改めて自衛隊の凄さを感じた今回の取材でした。 



Military Report 取材後記

F-2戦闘機パイロット育成部隊
 松島トップガン
航空自衛隊 第21飛行隊

ライター 真嶋 夏歩

 航空自衛隊松島基地に所属する、航空教育集団第4航空団飛行群第21飛行隊。ここでF-2戦闘機のファイターパイロットとしての教育過程を修了した学生たちは、いよいよ戦闘機乗りとして独り立ちして各部隊に配属されていきます。
 「訓練の中で『怖い』と感じたことはありますか?」という質問に、複数の学生から返ってきた答えは、「訓練で初めて、1人でF-2に乗ったとき(教育課程の初段階では教官が同乗する)」というもの。その理由が、自分の命を慮ったものでなく、「何かあったとき、自衛隊全体へ与える影響の大きさを考えた」だったことに、彼らの強い責任感と意志を感じました。
 第21飛行隊に所属する教官操縦士は、いわゆる教育隊勤務の教官ではなく、実戦部隊の精鋭が、学生に最新の技術を伝える者として配属されています。近い将来、パートナーとして共に戦う後輩達に、自分が持てるすべてを伝えようとする、冷静かつ熱い姿勢も印象的でした。
 日本の防衛を支える「ファイター」たちの巣立ちを、現場からリポートいたします。

カメラマン 黒澤 英介

 今回の21飛行隊ではマモル誌初の戦闘機空撮取材とのことで、私自身もかなり気合が入り、撮影に臨みました。学生訓練での彼らの挑戦するまなざし、息遣いなどが作品に織り込められるようにと心がけ撮影項目等をまとめ、撮影に向けてのブリーフィング。撮影を担当していただくパイロットたちと撮影したいアングル、光の具合などの綿密な打ち合わせを行いました。
 空撮に向けてのブリーフィングをしっかりすることで、上空での限られた時間を無駄のない、そして安全に進められるようにすることができます。ここがしっかり行われれば空撮取材の約8割は終わりと言っていいぐらいに重要なことです。後は天気のみ!こればかりは運しだい!
 カメラシップは被写体機と同じF2B、学生たち、そして教官たちの挑戦し続ける世界感を全身でGを感じながら必死にシャッターを切り続けました。


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