制度活用中の隊員の声

西村 隆三(海上自衛隊練習艦隊第1練習隊 練習艦せとゆき機関長 1等海尉)

イクボス宣言 ~ぞくぞく増えています~

西村 隆三(海上自衛隊練習艦隊第1練習隊 練習艦せとゆき機関長 1等海尉)

 練習艦せとゆきは、洋上での実習を目的に使われる船です。基本的には、実習のために出港して、終われば帰港する活動で、短くて2~3日、長くて半年以上の航海訓練が行われます。

 私が勤務する機関科は、主にメインエンジンであるガスタービンの運転と保守整備担当の「ガスタービン員」、電力を使って動かす機械の操作及び整備担当の「電機員」、火災や浸水などに対応する「応急工作員」の3つのパートに分かれており、艦全体約150人の内、約30人が所属しています。その中の2人が育児休業を取得しました。

 今回育児休業を取得した2人には、奥さんが大変な時に、一緒に居られず申し訳ない気持ちと、初めての子どもなので育児に参加して、奥さんのサポートをしたいという共通した思いがありました。復帰後、2人からは上司と仲間に対して感謝の言葉があり、「子どもの成長が見られて良かった」「育児の大変さを、身をもって知った」などが聞かれました。私たち自衛官は、「家族を守れるからこそ、国も守れる」と言われてきました。我々の任務も多様化しており、なかなか自宅に帰れない状況も多くなってきたので「停泊しているときは、家族を大事にしなさい」と部下には声を掛けています。

 今回、続けて2人の育児休業の取得を承認したことは、私にとっても良い経験になりました。2人の事例は、結婚を予定している隊員に、「取ってもいいんだ」という良い風が流れたと確信しています。取得した2人には、良きアドバイザーになってくれることを期待しています。

 少子化が進む状況で、国としても女性が働きやすい環境づくりや男性の育児参加の推進が求められています。今後も育児休業は、可能な限り取らせたいと思っています。また、船のトップである艦長(艦ボス)自らが、声を出し、推進している状況です。